成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

おいしいランチ、日本は1000円、米国は2900円。物価の安い日本に住み、米国株へ投資しよう!そして、インデックス投資より個別株投資を

2023年4月20日公開(2023年4月20日更新)
ポール・サイ
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 私は先週、東京乗り換えで、台湾に帰りました。台湾へは新型コロナ禍以降、帰っていませんでした。東京は往路と復路で1泊ずつしました。本格的なインバウンドが再開されてから日本に帰るのは初めてなので、印象的でした。

 今回のインバウンドは前回の中国人の爆買いと違って、米国からの観光客が多いです。やっぱり円安はかなり魅力的です。

シアトルで普通の中華ランチセットを食べると2900円ほどもかかる!

 シアトルで普通の中華のランチセットを食べると、18ドルかかります。支払うのが義務に近い20%のチップを入れると、22ドルほどになります。今の為替で日本円に換算すると2900円ほどになります。

 一方、日本では500円で弁当を食べることもできます。ロイヤルホストみたいなレストランでも1000円ぐらいでランチが食べられますが、これは内容的には先ほど書いたシアトルの2900円相当のランチと同じぐらいのレベルだと思います。日本の生活費は圧倒的に安いです。

 日本に住んで、海外で稼ぐのはとてもいいFIREのやり方、あるいは生活モデルになると思いました。

 そして、一般的な人が海外に住まないで海外で十分稼ぐ方法は、外国株に投資すること以外あまりないと思います。その中で、米国株はいい投資先だと思います。

米国の1人当たり収入は日本よりもなぜ大きく伸びたのか?

 米国の1人当たり収入は、物価調整ベースで考えると、1990年には日本より17%高かったのですが、今は54%高いです。

 なぜそうなったかというと、米国経済は日本よりももっとダイナミックで、変化しているからです。その代わり、社会的に不安定なところがありますが、イノベーション促進、生産性上昇のためにはその方がいいのです。

 このようなことから、20年前に1万ドルをS&P500に連動するETF(上場投資信託)「SPY」に投資していれば、今は6万7869ドルになっています。当時の米ドル/円レートは119.5円でした。今は134円です。円換算すると、20年前の119.5万円の投資が909.4万円になる計算です。20代でその1万ドルを投資していれば、それが900万円になった時、まだ40代です。

SPDR S&P 500 ETF(SPY)月足SPDR S&P 500 ETF(SPY)月足 出所:TradingView

 この過去の経験からわかることは、長期保有の重要性です。短期で大儲けするストーリーは魅力的ですが、成功する確率は低いです。宝くじに当たるのが魅力的というのと同じようなものです。宝くじを買うような感覚で投資をやるのではなく、時間をかけて投資して、お金を稼いだ方が確実です。コツコツ働いてお金を貯めるのと同じような感じです。

 以上、外国株、そして米国株に投資する意義について説明しましたが、さらに、なぜ個別銘柄に投資するのがいいのか、ということを説明したいと思います。

インデックス投資の弱点とは?

 S&P500のようなインデックスは時価総額加重平均で構成されています。株価指数を構成する、ある銘柄Aがあったとしましょう。銘柄Aの株価が上がると、インデックスにおける銘柄Aの比重は高まります。

 そんな時にそのインデックスに連動するインデックスファンドを買えば、銘柄Aについては比重が高まっている分、多く買うようなことになります。しかし、このような時はマルチプルの上昇によって、株価が企業価値より高くなっている場合が多いのです。そうなると、銘柄Aを割高なタイミングで買うことになります。

 銘柄Aの株価が下がって時価総額が縮小している時は、インデックスにおける銘柄Aの比重が低くなっていますので、そんな時にインデックスを買っても、銘柄Aについてはあまり多く買わないことになってしまいます。つまり、割高になっているものを多く買い、割安になっているものをあまり買わない傾向となってしまうのです。

 個別銘柄を買って、ポートフォリオを自分で構成すると、以上のような効果を防ぐことができます。

 あと、銘柄選定により、インデックスに対してプラスαのリターンが取れます。これは決して簡単ではないですが、しっかり勉強して、いい会社を選んでいれば、毎年安定的に数%指数に対して勝つことは可能だと思います。

 米国株、世界株、そして個別銘柄に投資しましょう。

 

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。

※メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」募集中! 米国株&世界の株分析毎週届き、珠玉のポートフォリオの提示も! 登録から10日以内の解約無料。


太田忠の勝者のポートフォリオはこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強5万円株
毎月高配当
ふるさと納税

1月号11月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強5万円株/毎月高配当]
◎巻頭企画①
2年目NISA6つのチェックポイント
損が出ていたらどうする?
旧NISAの正しい仕分け方は?など

◎巻頭企画②
中間決算速報!2025年に向けて上がる株
通期上ブレ期待株
稼ぐ力が高まった株

◎第1特集
少額でたくさん買える!
配当利回り5%超や10倍株など!
最強5万円株93銘柄

十夢が直撃!桐谷さん、5万円株の魅力を教えて!
桐谷さんお墨付き!5万円優待株!
●有名株も大化け期待株も!イチオシお宝株
●長期で安心して持てる!買いの高配当株
-配当利回りトップ50買い売り診断
●株価10倍が狙える株も!プロ厳選株

◎第2特集
毎月配当金&優待がもらえる生活
毎月配当&優待をもらうための3つの極意&買い時
●1~12月決算月別のオススメ株72を公開!
配当+優待カレンダー
●綴じ込み付録:勝ち株を書き込める!銘柄管理シート

◎第3特集
NISAで勝つための新戦略!ETF入門
桶井道さん&たぱぞうさん2人の凄腕のワザも!
【別冊付録】
年末の失敗も撲滅!駆け込み!
「ふるさと納税絶品カタログ」全7ジャンル

●Category①肉類
●Category②魚介類
●Category③加工食品
●Category④新米&ごはんのお供
●Category⑤果物・野菜
●Category⑥菓子・飲料

◎連載も充実!

◆目指せ!お金名人
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年10月編
◆おカネの本音!VOL.29兒玉遥さん
◆株入門マンガ恋する株式相場!
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!
>>
【重要】定期刊行物 予約購読規約変更のお知らせ


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報