今日の注目株&相場見通し

【9月4日の注目株&日本株市場見通し】トヨタが上場来高値! 鉄鋼株・海運株も堅調/今週の経済指標/日経平均続伸 「デイリーZAi」9/4号

2023年9月4日公開(2023年9月4日更新)
ザイ編集部
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【1】今日の株式相場早わかり!
6日続伸、米雇用統計で追加利上げ懸念が後退

 日経平均株価は6日続伸! 1日の米国市場ではNYダウが反発した。8月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比18.7万人増と市場予想(17万人程度の増加)を上回ったが、失業率は3.8%に上昇労働市場の減速感から追加利上げ懸念が後退した。もっとも、クリーブランド連銀のメスター総裁が「労働市場は依然として強い」などと述べ、長期金利が上昇(債券価格は下落)すると、ナスダック総合指数は小幅安となった。週明けの日経平均株価はNYダウの上昇につれて続伸スタート。中国・上海や香港などのアジア株も堅調となり、日経平均株価はこの日の高値で取引を終えた。終値としては8月1日以来の高値となる。

 ソフトバンクグループなど値がさ株の一角がさえなかったが、トヨタ自動車は上場来高値を更新。伊藤園は決算が好感されて急伸した。今晩の米国はレーバーデーの祝日で休場だが、この後のコラムコーナーで今週の予定を確認しよう。

日経平均】32939.18円(+228.56円)
マザーズ指数】758.09(-0.52)
NYダウ】34837.71ドル(+115.80ドル、1日)
ナスダック】14031.815(-3.154、1日)

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

日経平均株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます

【2】今日の注目株!
トヨタ生産回復で上場来高値! 鉄鋼・海運も好材料

 今日の東京市場では空運業を除く32業種が値上がりしたが、特に鉄鋼(+4.11%)、海運業(+3.32%)、輸送用機器(+2.78%)の堅調ぶりが目立った。日経平均株価が3万3000円台回復への途上にあるのに対し、トヨタ自動車は先んじて上場来高値を更新してきた。これら業種・銘柄の今日の値動きと株価材料を確認しておこう。

鉄鋼・海運業・輸送用機器各社の株価

 トヨタは4日続伸。先週、「トヨタ・レクサス」ブランドの2023年の世界生産は初の1000万台超えを計画しているなどと報じられた。半導体不足の緩和などから生産回復が順調に進んでいるとみられ、ホンダ日産自動車にも買いが入っている。為替相場が1ドル=146円前後と、大方の想定より円安水準で推移している点にも注目したい。

 また、報道によればトヨタと日本製鉄の下期(10~3月)の鋼板価格交渉がまとまったもようで、小幅な価格変動にとどまったという。原材料価格はおおむね横ばい圏のためサプライズこそないが、直近の鉄鋼各社の決算はスプレッド(製品と原料との価格差)の改善に支えられて堅調だったことから、価格維持をポジティブに受け止めた買いが入ったようだ。また、トップ2社の交渉結果は他社にも影響を及ぼすことから、JFEホールディングス神戸製鋼所の株価も大幅に上昇した。

 製品・サービス価格をめぐっては、コンテナ船のスポット運賃の上昇日本郵船商船三井川崎汽船といった海運大手3社の株価を後押ししたようだ。半導体関連株の上昇に一服感が出てきたこともあり、これら景気敏感セクターが循環的に買われているのには安心感がある。

■トヨタ自動車株価チャート/日足・6カ月

トヨタ自動車株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】月曜連載「ザイアナリスト小林大純『今週の焦点』」
FOMCへ米経済指標にらみ、国内もGDP2次速報など

 先週の日経平均株価は+1086.34円(+3.44%)。9月1日(金)まで5連騰となった。米国では7月の求人件数や8月の消費者信頼感指数の予想下振れ、4~6月期国内総生産(GDP)改定値の下方修正などを受けて、追加利上げ観測が後退。週後半に発表された7月の個人消費支出(PCE)価格指数や8月の雇用統計もおおむね同様の見方につながった。また、中国政府による経済対策を受けて中国・上海株や香港株が値を戻し、投資家心理が改善した。

 米国では来週13日(水)発表の8月消費者物価指数(CPI)を確認した上で、19日(火)~20日(水)の連邦公開市場委員会(FOMC)を迎える。今週はFOMCに向けた沈黙期間(ブラックアウト)を前に、経済指標と金融当局の要人発言を注視しておきたい。注目の経済指標は、6日(水)に発表されるサプライマネジメント協会(ISM)の8月非製造業景況感指数地区連銀経済報告(ベージュブック)だ。引き続き利上げ打ち止めと経済のソフトランディング(軟着陸)への期待をつなぐ内容かが焦点となる。

 また、国内でも8日(金)に4~6月期GDP(2次速報)8月の景気ウォッチャー調査が発表される。1次速報での実質GDP成長率は前期比年率6.0%増と市場予想を大きく上回ったが内需の弱さへの懸念が浮上した。国内経済の動向も注目点の1つとなる。

 もっとも、週末8日の株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に日経平均株価の上昇が顕著となっている。コールオプション(買う権利)の売り手による先物のヘッジ買いなどを交え、短期的に3万3000円を上回ってくる可能性もありそうだ。

今週の経済スケジュール

小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社のフィスコなどを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

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