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【1】今日の株式相場早わかり!
米ハイテク株売りが波及、今週はFOMC・日銀会合
日経平均株価は3日ぶり反落! 日本の連休中、米国市場では15日にNYダウが300ドル近く下落した。原油高や金利の上昇(債券価格は下落)に加え、台湾積体電路製造(TSMC)が製造装置の納入延期を要請したとの報道も嫌気され、ハイテク株を中心に売りが出た。また、週明け18日は各国中央銀行の金融政策決定会合を前に、NYダウが小動き。14日に上場した英半導体アームは15日、18日とも売りに押された。連休明けの東京市場でも東京エレクトロンやアドバンテストが大きく下落し、日経平均株価を下押し。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株は反発し、日本郵船などの海運株の上昇が目立った。
今週は19~20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、21~22日に日銀の金融政策決定会合が控えている。FOMCでは利上げが見送られつつも、タカ派姿勢を維持するとの見方が広がっているようだ。
【日経平均】33242.59円↓(-290.50円)
【マザーズ指数】737.13↓(-2.77)
【NYダウ】34624.30ドル→(+6.06ドル、18日)
【ナスダック】13710.237→(+1.902、18日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
海運・鉱業株は市況上昇で買い、丸三証券は特別配当
今日の日経平均株価は一時400円超下落したが、業種別騰落率を見ると強弱がくっきり。精密機器(-1.76%)やサービス業(-1.44%)が軟調だった一方、海運業(+4.12%)、鉄鋼(+2.69%)、鉱業(+2.45%)が堅調。海運業や鉱業のような景気敏感色が強い市況関連株は買われた。また、株主還元への期待の高まりから、東証プライムの値上がり率上位には丸三証券などの証券各社がランクイン。これらの業種・銘柄を点検しよう。
NY原油先物相場(WTI期近物)は18日にかけて3日続伸。一時1バレル=92.33ドルと昨年11月以来の高値を付けた。また、ばら積み船市況を表すバルチック海運指数も足元で大きく上昇しており、18日にはおよそ4カ月ぶりに1400台を回復。中国で15日発表された8月の小売売上高や工業生産高が市場予想を上回る伸びを見せたほか、中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率の引き下げもあり、景気減速懸念が和らいだようだ。
これら商品市況の上昇を受け、株式市場でも日本郵船や商船三井、INPEXなどが買われた。原油をめぐっては、サウジアラビアやロシアが生産・輸出の削減を継続し、需給(需要と供給のバランス)ひっ迫観測も根強い。
証券株では、丸三証券が2028年3月期まで特別配当を実施する方針を決定。2024年3月期の1株あたり中間配当は、普通配当10円に特別配当15円を加えた25円とした(前期中間は5円)。アイザワ証券グループは中間配当を前期並みの13円にすることや、自社株買いの実施を発表。証券各社に株主還元への期待が広がった。海運株や鉄鋼株も中間配当を前に買われやすい面がありそうだ。
■日本郵船株価チャート/日足・6カ月
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【3】火曜連載「ザイ編集部発! 週イチ『投資信託ニュース』」
QQQやインド株も! 新設定インデックス型投信
今回は、8~9月に新規設定で注目のインデックス型投資信託を紹介しよう。特に注目は、米国株とインド株の投資信託だ。
SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンドは、ナスダック100指数に連動する人気のETF「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」に投資する。ナスダック100はハイテク企業を中心とした成長株で構成される指数。同指数をベンチマークとするインデックス型投資信託は、3月31日設定の<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドに次いで2本目となる。
eMAXIS Slim 全米株式は、MSCI USAインベスタブル・マーケット指数がベンチマーク。大型株から中小型株までを対象とし、米国株式市場の時価総額99%をカバーする。シリーズの例に漏れず超低コストが魅力だ。インデックスファンドSOX指数(米国上場半導体株式)は、半導体関連株のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)への連動を目指す。こちらもベンチマークとするのは3月31日設定の<購入・換金手数料なし>ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)に次ぐ2本目だ。
auAM Nifty50インド株ファンドとSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドは、それぞれインド株式市場の代表的指数であるNifty50、SENSEXがベンチマーク。Nifty50は3月31日設定のiFree NEXT インド株インデックスに次ぐ2本目、SENSEXをベンチマークとするものは初となる。
低コストで積立投資にも向く、インデックス型投資信託の投資対象が広がるのは朗報だ。なお、SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド、りそなS&P500インデックス、eMAXIS Slim 全米株式は、新NISA成長投資枠の対象となっている(9月19日時点)。
河野拓郎
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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