新NISAが始まる前に「投資信託」のよくある疑問を解決! 投資信託の選び方に関する3つのQ&Aを公開!
発売中のダイヤモンド・ザイ2024年1月号は、特集「新NISAスタート直前の今、知っておきたい【投資信託】のギモン27」を掲載! 新NISAの開始を目前に控え、投資信託を買うことを検討中の人も多いかもしれない。だが、なかには「投資信託について、実はよく知らない」という人もいるはずだ。そこで、この特集では投資信託に関するソボクな27の疑問を取り上げている。
今回はその中から「新NISAで買えない投資信託は、ダメな投資信託?」「大きく値上がりしているのは、いい投資信託?」「『インデックス型』だけ買っておけばいい?」という3つのQ&Aを公開!
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【Q1】新NISAで買えない投資信託は、ダメな投資信託?
【A】「新NISAの対象商品=いい投資信託」ではない!
日本で買える投資信託は、全部で約6000本ある。ただし、新NISAの「つみたて投資枠」で買えるのは「積立投資に適している」と金融庁が認めた約250本の対象商品に限定される。
一方、新NISAの「成長投資枠」では、つみたて投資枠の商品も含め、約2000本の投資信託が買える見込みだ。金融庁は成長投資枠の対象外とする投資信託の条件を「信託期間20年未満」「毎月分配型」などと示しており、これらに該当する商品が除外されている。
注意したいのは、この除外条件はあくまで長期投資に向いていないであろう投資信託を示したもので、該当する商品は必ずしも「悪い投資信託」というわけではない点だ。
逆に「新NISAで買える投資信託なら、お墨付きを与えられている、というのは誤解」と、ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは話す。
また、楽天証券資産づくり研究所副所長の篠田尚子さんは「運用成績に関する条件がなく、パフォーマンスが悪い投資信託が退場する仕組みもない」と指摘。つまり、新NISAの対象になっている投資信託だからといって無条件に飛びつかず、冷静に分析する必要があるのだ。
そのほか、除外条件に該当しないのに、新NISAの対象外となっている投資信託もある。国内の大手資産運用会社によると、その中には純資産額が増えそうにない不人気な商品のほか、最低投資額が500万円以上といった、富裕層向け投資信託も含まれる。対象外の投資信託の中にも、専門家が見て「いい投資信託」と評価できるものが含まれているので、新NISAで買えるか否かで、一概に良し悪しの判断はできなそうだ。
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【Q2】大きく値上がりしているのは、いい投資信託?
【A】一つの銘柄に依存していないかどうか確認を!
投資信託は基準価額1万円からスタートするので、基準価額が値上がりしていれば、一応は運用成績がいいと言える。
ただし、アクティブ型の投資信託の場合は、運用対象に近い指数と同じ期間で比較し、上昇率が指数を上回っていないと、いい投資信託とはいえない。深野さんは「最低でも指数を年率1%は上回っていること。運用期間が5年で10%は上回っているのが望ましい」という。
また、このような投資信託でも「特定の銘柄の値上がりの影響が大きくないか確認を」と篠田さんは言う。組入比率の上位に飛び抜けて上がった銘柄がある場合、逆にその銘柄が値下がりすると、投資信託も大きく値を下げるリスクがあるからだ。篠田さんは「こうしたケースは中小型日本株の投資信託に多い」と指摘。保有を検討している場合は、注意しておこう。
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【Q3】「インデックス型」だけ買っておけばいい?
【A】若いうちは、そのほかの選択肢も検討を!
「投資の最初の一歩として、インデックス型投資信託を選ぶのはいいと思います」と篠田さん。例えば、新NISAのつみたて投資枠は「あまり深く考えずインデックス型の積立でいい」という。
一方で好成績のアクティブ型を選ぶことができれば、指数を上回るリターンを狙えるのも事実。見極めは難しいが、年齢が若ければ失敗してもリカバリーしやすい。
「40代以降はまとまったお金を使う機会が増えるので、本来はリスクを減らしていくべきですが、逆にその年代からリスクを取りすぎる人も多い。若いうちこそ、後に引き出せるお金を増やすチャレンジを」(篠田さん)
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