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休止期間:2023年12月28日~2024年1月4日
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【1】今日の株式相場早わかり!
日銀の政策修正観測が後退、円安や米株連騰が追い風に
日経平均株価は大幅続伸! 前日の米国市場ではNYダウとナスダック総合指数が揃って9日続伸し、NYダウとナスダック100指数は過去最高値を更新した。米国株の連騰劇を支援材料に日経平均株価は上昇スタート。また、前日の取引終了後に行われた会見で、日銀の植田和男総裁が政策修正を急がない姿勢を示し、為替の円安が進んだことも支援材料になった。その後は利益確定売りが上値を抑えたが、日経平均株価は終日堅調に推移し、11月20日に付けた高値水準まで上昇した。
今晩の米国市場では11月中古住宅件数やコンファレンス・ボードが公表する12月消費者信頼感指数などが発表される。また、取引終了後には半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジーの決算が発表される。今日は、昨日の大幅高の反動で東京エレクトロンなどの半導体株は上昇一服となったが、マイクロンの決算を受けた株価反応に注目したい。
【日経平均】33675.94円↑↑(+456.55円)
【グロース250】688.17↑(+1.57)
【NYダウ】37557.92ドル↑(+251.90ドル、19日)
【ナスダック】15003.223↑(+98.029、19日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
改めて注目されるPBR1倍割れ&高配当利回り
足元で地政学リスクに関するテーマが話題になっている。パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルによる争いが長期化する中、イエメン沖での親イラン武装組織フーシ派による船舶への攻撃により、コンテナ船運賃が上昇。一時大きく下落していた原油市況も回復した。さらに、ウクライナ侵攻に伴う英国からロシアに対する経済制裁の影響でアルミニウム価格も高騰している。こうした背景から、足元では市況関連株の一角が大きく上昇している。
一方、川崎汽船や商船三井は2024年3月期上期(4~9月)決算で想定為替レートを円安に修正しながらも、市況低迷を理由にコンテナ船事業の見通しを下方修正していた。ただ、株主還元方針への期待がとりわけ高い川崎汽船をはじめ大手海運各社の株価は、減益計画ながら配当利回りがなお高いためか堅調に推移。川崎汽船にいたっては年初来高値を更新している。他方、アルミニウムは軽量かつ強度の高さから電気自動車(EV)向けのほか、環境への配慮を目的に飲食料缶向けで使用量が増加傾向にある。関連株の中では収益性改善や増配が評価されているUACJが12月に入って年初来高値を更新した。
海運株とアルミニウム関連として挙げた銘柄にはPBR(株価純資産倍率)1倍割れという共通点がある。東京証券取引所は上場企業に対して資本コストを意識した経営を要請しているが、こうした要請に基づいて開示を拡充している企業の一覧表を2024年1月15日から公表する方針だ。また、来年からは新NISA制度も開始される。年明け早々にこうした新たな動きが出てくることもあり、改めて高配当利回り・PBR1倍割れ銘柄に対する注目度が高まっていると考えられる。
■川崎汽船株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
円高で株価が上がる業種は? 仕組みや見通しも解説
(ご質問)
円高が進むにつれて、どの業種の株価が上がりますか?
(答え)
輸入仕入れコストの低減が見込まれる内需系セクターが中心となります!
まず為替相場が企業収益に与える影響を簡単におさらいしましょう。国際的な取引は多くが米ドル建てで行われます。例えば為替相場が1ドル=150円から140円へと円高に振れた場合、100ドルで輸出される商品の円建て収益は1万5000円から1万4000円に減少します。輸出企業の採算悪化が懸念されるのはこのためです。一方、100ドルで輸入される商品の円建てコストも1万5000円から1万4000円に減少します。
つまり海外から商品を仕入れている小売企業などは、円高でコスト低減が見込まれるわけです。代表格としてよく名前が上がるのはニトリホールディングス。実際に採算改善への期待から、足元の株価は大きく上昇しています。ほかにセリアや神戸物産、ワークマンも円高局面での注目度が高い銘柄です。また、原燃料の輸入コストの影響が大きい食料品、パルプ・紙、電気・ガス業、空運業なども円高メリット業種に位置付けられています。詳しくは11月28日号をご覧ください。ちなみに円高メリットとは異なりますが、半導体製造装置の東京エレクトロンなどは実は円建て取引中心。円高局面でも他の輸出企業と比べ安心感があります。
さて、19日に日銀が金融緩和策の維持を決め、為替相場は一時1ドル=144円台まで円安方向に戻しました。政策の早期修正観測はいったん後退しましたが、完全に払しょくされたとも言えず、20日午後時点では早々に円安一服した感があります。また、年末年始は取引参加者が少ないため為替相場が急変しやすく、政策修正をめぐる思惑が再燃して思わぬ円高となる可能性も十分ありそうです。
■ニトリホールディングス株価チャート/日足・6カ月
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