【2月14日の注目株＆日本株市場見通し】東エレクなど大型株が爆騰中！/新NISAの疑問を総おさらい/日経平均反落 「デイリーZAi」2/14号

【1】今日の株式相場早わかり！
米株安と前日の大幅高の反動で日経平均は反落

　日経平均株価は4日ぶりに反落！ 米国では主要株価指数がそろって大幅に下落。1月の消費者物価指数（CPI）の伸びが予想を上回り、幅広い年限で金利が急伸したことが重石になった。米株安と前日の急伸の反動もあり、日経平均株価は前日比260円安と反落。一方、1ドル＝150円台まで円安が進んだことや生成AI（人工知能）への期待が根強い半導体株の上昇が下値を支えた。また、業績好調な内需株の株価も堅調だった。新興市場の東証グロース市場250指数は3日続伸となった。

　取引終了後に発表されたソニーグループの2024年3月期第3四半期決算は営業利益が前年同期比15.3％減の9793億円と市場予想並みだった。通期計画については利益予想が小幅に上方修正された一方、売上高予想は小幅に下方修正された。楽天グループの2023年12月決算は営業損益が2128億円の赤字で4年連続の赤字となり、また、無配転落となった。なお、明日は国内で10～12月の実質GDP（国内総生産、1次速報）が発表される。

【日経平均】37703.32円↓（-260.65円）
【グロース250】723.05↑（+2.57）
【NYダウ】 38272.75ドル↓↓（-524.63ドル、13日）
【ナスダック】15655.599↓↓（-286.946、13日）

■日経平均株価チャート／日足・6カ月

【2】今日の注目株！
東京エレクトロンなど、日本を代表する大型株が爆騰！

　日経平均株価は年初から12.7％上昇するなど、史上最高値の3万8915円に迫る勢いだ。一方で、中小型株指数の東証グロース市場250指数の年初からの上昇率は2.4％と冴えない。現在の好調な株式市場の牽引役が大型株ということがわかる。そこで、今日は「時価総額トップ10」の年初からの株価騰落率を作成した。

　日経平均株価の上昇率を大きく上回っているのがソフトバンクグループと東京エレクトロン。両社ともに人工知能（AI）向け半導体の需要増が追い風になっている。ソフトバンクグループの株価が年初から30.4％も上がったのは、傘下の半導体設計大手アーム・ホールディングスが米国市場で大きく買われているからだ。東京エレクトロンは、半導体需要の回復で通期業績予想の上方修正と配当の増額修正の発表が株価上昇につながっている。

　また、時価総額トップのトヨタ自動車の株価も年初から30.7％上昇と好調だ。時価総額は55兆円を超え、バブル期のNTTを抜き、日本企業で過去最高を記録している。ハイブリッド車を中心に販売台数が増えたことに加え、円安も利益を押し上げた。業績予想を上方修正し、当期利益は初めて4兆円を超える見通しだ。

　日本を代表する大型株の業績見通しが良好なため、海外投資家からの日本株の買い越しが年初から継続している。とはいえ、日経平均株価の予想PERも16倍台と株価水準に割安感はなくなってきているので注意も必要だ。

■東京エレクトロン株価チャート／日足・6カ月

【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
新NISAの疑問をおさらい！ みんなの積立設定は大丈夫？

　昨日2月13日は「NISA（ニーサ）の日」でしたね。読者からはNISAの質問が続々と届いています。ここで改めて、過去の関連記事をおさらいしましょう。

（ご質問1）
　旧NISAで保有している優待株を新NISAで買い直そうと思います。長期継続保有の優遇も変わらず受けられますか？

（答え2）
　新NISAで優待株を購入してから旧NISAで保有している分を売れば、株主番号が変わらないので継続保有とみなされ、優遇内容も引き継がれます！

【※過去記事はこちら（【3】参照）】
auカブコム証券のアナリスト・藤井明代さんが教えてくれた、長期継続保有の優遇を途切れさせないワザを実践してみましょう！
⇒【5月24日の注目株＆日本株市場見通し】鉄道会社がV字回復へ！/新NISAで優待株は継続保有可能？/日経平均続落 「デイリーZAi」5/24号

（ご質問2）
　新NISAでみんながどんな株を買っているかが気になります！

（答え2）
　SBI証券の成長投資枠の買付金額ランキング上位10銘柄（1月8日～12日）は、1位JT、2位三菱UFJフィナンシャル・グループ、3位三菱商事と、大型高配当株に人気が集中！ 年初から株価も堅調に推移しています。

【※過去記事はこちら（【2】参照）】
1月大人気だった記事をチェック！ 株式分割で買いやすくなったあの株もランクイン！
⇒【1月17日の注目株＆日本株市場見通し】新NISA成長投資枠買付ランキング/チェックすべき指標ROE/日経平均続落 「デイリーZAi」1/17号

（ご質問3）
　2023年内に新NISAの投資信託の積立設定を行いませんでした。でも、旧NISAの積立設定が自動で引き継がれるから大丈夫ですよね？

（答え3）
　旧NISAの積立設定は成長投資枠に引き継がれています。が、新NISA対象外の投資信託を積立てていた場合、積立が停止されている場合もあるので要確認です！

　昨年11月22日号では、2023年内に新NISAの積立設定をするべき理由をお伝えしました。特に何もしなかった場合、つみたてNISA（2023年に新規買付終了）の積立設定は新NISAの“つみたて投資枠”へ、旧NISAの積立設定は“成長投資枠”に基本的に引継がれています。ただ、旧NISAでは積立てられたけれど、新NISAでは積立てられない（対象外）投資信託もあります。除外となる投資信託については、「信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等」と、金融庁は示しています。対象外の投資信託の積立設定は新NISAには引き継がれません。「積立てたつもりが0円だった！」なんてことがないように、いま一度、新NISAの積立設定を見直しましょう。

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