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・エヌビディア決算を前に半導体株が下落も、円高一服で日経平均は反発！
・今日は12月期決算企業の上期営業利益進捗率ランキングを点検
・人気投資信託のズバリ格付も発表！
【1】今日の株式相場早わかり！
半導体株安も円高一服で押し目買い
日経平均株価は反発！ 26日の米国市場で主要株価指数は高安まちまち。利下げ期待を追い風に景気敏感株の一角に買いが入った一方、28日（水）の半導体大手エヌビディアの決算を前に、警戒感からの売りでハイテク株が下落した。フィラデルフィア半導体株指数（SOX）は2.5％を超える下落となった。東京市場でも半導体株に売りが先行し、今日の日経平均株価は下落してスタートすると、一時は3万8000円を割り込んだ。ただ、円高が一服していたこともあり、下値では押し目買いが入り下げ渋った。前日終値を挟んだ一進一退が続いていたが、午後からは時間外取引の米株価指数先物の上昇を背景に水準を切り上げる動きとなった。
レーザーテックなどの半導体株が下落した一方、アクティビスト（物言う株主）による大量保有が判明した日鉄ソリューションズが急伸。また、前日に続き、東証グロース市場250指数が＋1.27％上昇するなど、出遅れ感の強い新興株への物色が目立った。今晩は米国でコンファレンスボードによる8月の消費者信頼感指数が発表される。
【日経平均】38288.62円↑（+178.40円）
【グロース250】680.30↑↑（+8.51）
【NYダウ】41240.52ドル→（+65.44ドル、26日）
【ナスダック】17725.765↓（-152.029、26日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
12月期決算、上期進捗率ランキング
4～6月期の決算発表が終わり、主に3月期決算企業を対象に様々なランキング形式で振り返りを行ってきたが、今日は12月期決算企業を対象に、上期業績の進捗率ランキングを点検してみよう。通期計画超過や上方修正後の計画に対して高進捗率の銘柄が多く、上振れ期待から堅調な株価推移が期待できそうだ。
高配当株として人気常連のJTはEMA（欧州・中東・アフリカ）でのたばこ販売が引き続き伸長。加熱式たばこ「Ploom」も日本を中心に好調で、国内外でシェアを着実に拡大している。上期決算の発表と同時に業績予想を上方修正したものの、修正後の計画に対する営業利益の進捗率は65.6％と高い。上方修正後に円高が進んでいることが懸念される一方、好調なEMA地域での販売鈍化を想定するなど計画は保守的な面もあるため、総じて上振れ余地が残る。
アシックスは業績絶好調が続く。全てのカテゴリー・地域での販売が好調でブランド力の高まりを感じさせた。カテゴリーごとに製品特性や主要展開地域が異なり、棲み分けができている一方、各々のカテゴリーでまだまだ市場シェアを拡大させることが可能と会社側からは自信も窺えた。7月に大幅に上方修正した通期営業利益計画に対する進捗率は62.1％に達し、さらなる上方修正への期待が高まる。
ペプチドリームは5月に通期営業利益計画を91.4％も上方修正したが、上期実績はすでに修正後の計画を大幅に上振れ。開発案件が豊富で進捗も良好であるため、今後の業績に対する期待も高い。なお、東京建物やクボタ、TOYO TIREも、上期決算の発表と同時に業績予想を上方修正している中での高進捗となっている。
■アシックス株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイ編集部発！ 週イチ『投資信託ニュース』」
気になる「ひふみ」の評価は？ 人気投資信託の実力をズバリ格付！
大好評発売中のザイ10月号の特集「投信格付」では、NISAで人気の投資信託を中心に244本を★（星）の数で独自に格付している。今回はその中から、日本株に投資するアクティブ型投資信託で“純資産総額が大きい”、つまり“持っている人が多い”3本の格付結果を紹介する。「ひふみプラス」を筆頭に、成績が気になっている人も多いだろう。
ひふみプラスの格付は前回から★1つで変わらず。各期間の成績も、TOPIXを依然として下回る。3年・5年の成績は下位5分の1以下とさえない。一方で1年の成績順位は上昇し上位半分までもう少しに。改善傾向が続くか、注視したい。フィデリティ・日本成長株・ファンドは、前回の★2つから★1つにダウンした。前回はTOPIXを上回っていた5年の成績もいまひとつ。日本株市場では割安株優位の状況が続いており、成長株に投資する投資信託には逆風だが、その中でも成績は良いほうではない。ただ成長株型としては安定性が比較的高い。
さわかみファンドも前回に続き★1つ。5年での最大下落率が13％（「日本株に投資する投信」の最大下落率の平均は16％）と下がりにくさは強みだが、成績は低迷。長期投資が基本方針とはいえ、成績向上の兆しが見えないのは気がかりだ。人気トップ3の投資信託はいずれも★1つで、成績もTOPIXを下回る結果となった。今後も向上が見られないようなら、買替えも検討しよう。
なお、格付は1年・3年・5年の成績が基準。各期間の成績順位で同じタイプの投資信託を5分割し、1～5の評点を付与。その5段階評価の平均値で、無星（0）～★3つの4段階に格付する。★2つ以上が合格ラインだ。「投信格付」では好成績のオススメ投資信託も紹介。またひふみプラスとさわかみファンドについては「ダイヤモンド・ザイ投信グランプリ2024」特設サイトでも結果を解説しているのでチェックしてほしい。
河野拓郎
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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