・日経平均は4日ぶり小反発、米国株安を引き継ぐも切り返しました
・ビックカメラが専門コーナーを開設するなど活発化する「睡眠ビジネス」注目株を点検!
・ダイヤモンド・ザイからは増益基調の高配当株
【1】今日の株式相場早わかり!
小幅反発、売り先行も半導体株主導で切り返す
日経平均株価は4日ぶり小幅反発! 23日の米国市場では主要な株価指数が下落した。長期金利の上昇が続いており、相場の重石となった。また、大統領選は接戦が予想されており、選挙後の波乱を警戒した持ち高調整の売りも強まった。こうした流れから、今日の日経平均株価は朝方に一時3万7712.19円(-392.67円)まで下落。ただ、前日に決算発表したニデックが乱高下しつつも買い優勢となったことが投資家心理を上向かせ、他のハイテク株にも買いが広がる中で日経平均株価は上昇に転じた。
今日の取引終了後に決算発表したキヤノンは、2024年12月期の営業利益予想を下方修正した。また、米国では10月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)や9月の新築住宅販売件数が発表される。大統領選で民主党のハリス副大統領の伸び悩みが報じられており、同氏の政策の1つである住宅分野で弱い指標が出ると、米進出を強化している国内大手住宅メーカーにとっても逆風となる可能性がある。
【日経平均】38143.29円→(+38.43円)
【グロース250】599.35↓(-4.74)
【NYダウ】42514.95ドル↓(-409.94ドル、23日)
【ナスダック】18276.655↓↓(-296.474、23日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
睡眠不足で死亡率上昇も、睡眠ビジネス活発化
ビックカメラは23日、新宿西口店(東京)に眠りの専門コーナー「Bic Sleep Well」を開設した。グループの寝具専門店「生毛工房」が取り扱う羽毛布団や寝具、それにビックカメラが取り扱う健康・ビューティー家電、ドラッグ用品、フィットネス用品などで、「より豊かな生活を提案する」取り組みの第1弾となる。「満足いく睡眠時間を確保できない」「寝ても疲れが取れない」など、睡眠に関する悩みの解決に向けたサポートを行う。
厚生労働省が今年2月に策定した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によれば、睡眠不足は日中の眠気や疲労など多岐にわたる影響を及ぼすほか、肥満、高血圧、心疾患などの発症リスクにつながり、死亡率の上昇にも関与する。健康増進の観点からは「適正な睡眠時間の確保」と「睡眠休養感の向上」が重要課題であるとともに、健康寿命の延伸に有意義であるとの見解を示している。生活習慣の改善というと食事や運動をまず考えるだろうが、睡眠を整えることも大切であり、関連ビジネスの市場は今後も拡大することが見込まれる。
上の表に関連銘柄を挙げたが、特に注目されるのはアサヒグループホールディングスだろう。グループで乳製品を手掛けるカルピスは、ヘルスケアシリーズ「PLUSカルピス」にて「睡眠・腸活ケア」「免疫サポート」「脂肪ケア」といった商品を販売。また、ノンアルコール飲料「アサヒスタイルバランス」シリーズでは、「睡眠サポートグレフルサワー」を販売している。そのほか、しまむらはプライベートブランド(PB)「クロッシープレミアム」から快適な睡眠空間をサポートする新商品「眠眠ラボ」の寝具・パジャマを発売。また、スウェットやTシャツは寝具と摩擦が生じ、自然な寝返りを阻害すると言われており、グンゼの寝返りしやすい快眠パジャマも注目されそうだ。
■アサヒグループホールディングス株価チャート/日足・6カ月
【3】木曜連載「ダイヤモンドZAi最新号の注目記事」
持ちっぱなしOK? 増益基調のオススメ高配当株
発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は、「使ってもお金が減らない! 【高配当株】厳選78」! 保有していると定期的にお金が入ってくる高配当株が人気だ。この特集では「連続増配株」や「減配リスクの低い株」「値上がり益も期待できる株」など、多様な高配当株を取り上げている。今回はこの特集から、「増益基調の増配株」で、足元の利回りも高いオススメの2銘柄を紹介! 長期で見て利益や配当が増加傾向にあり、長く持ちっぱなしにできる高配当株と言えそうだ。
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