【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,297.03 △390.08 (12/24)
NASDAQ: 20,031.13 △266.24 (12/24)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。この日は、クリスマス前日のため午後1時までの短縮取引となりましたが、主たる材料も特にないなか、ハイテク株がけん引して相場を押し上げました。9ドル高と小高く取引を開始したダウ平均は、その後上げ幅を拡大していき堅調な推移となりました。
終盤にもさらに上昇し、結局ダウ平均は390ドル高の43,297ドルとなり、この日のほぼ高値で取引を終えました。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は266ポイント高の20,031ポイントで3日続伸し、5日ぶりに2万ポイント台を回復しました。S&P500指数も65ポイント高の6,040ポイントとこちらも3日続伸し、5日ぶりに6千ポイント台を回復しています。
2.経済指標等
12月の米リッチモンド連銀製造業指数はマイナス10となり、前月のマイナス14から改善し、市場予想を上回りました。ただし、14ヶ月連続でマイナス圏での推移が続いています。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、11業種全てが上昇となりました。特に一般消費財・サービスが2%超上昇したほか、金融、情報技術、コミュニケーション・サービスが1%超上昇しました。
4.個別銘柄動向
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中28銘柄が上昇となりました。特にウォルマート[WMT]とゴールドマン・サックス[GS]が2%超上昇したほか、アマゾン・ドットコム[AMZN]やジェイピー・モルガン・チェース[JPM]、アメリカン・エキスプレス[AXP]、シスコシステムズ[CSCO]などが1%超上昇しました。一方で、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]とユナイテッドヘルス・グループ[UNH]の2銘柄は小幅に下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、上場廃止懸念を巡り乱高下が続くスーパー・マイクロ・コンピューター[SMCI]が6.0%上昇となりました。また、日本製鉄(5401)による買収計画を巡り最終判断がバイデン大統領に委ねられることが決定したユナイテッド・ステイツ・スチール[X]は、1.9%高となりました。その他、テスラ[TSLA]が7%超上昇し、ブロードコム[AVGO]が3%超上昇、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]やネットフリックス[NFLX]、スターバックス[SBUX]が2%超の上昇となりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い4.58%となりました。ドル円は、157円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は、米国市場がハイテク株を中心に上昇となった流れを引継ぎ、上昇してのスタートが予想されます。こうしたなかで本日は心理的節目である3万9000円以上で値固めができるかが焦点となりそうです。
材料としては、本日は日銀の植田総裁が日本経済団体連合会審議員会で講演を行う予定であり、その発言内容に注目が集まります。なお、今晩の米国市場は、クリスマスのため休場となります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
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