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・トランプ関税の発動延期で日経平均は反発。ただ先行き不透明感が残り徐々に失速する展開…
・2月高配当株の最強を”攻め”と”守り”から紹介！
・長期で持ちたいアクティブ型のインド株型投資信託とは？
【1】今日の株式相場早わかり！
関税発動の延期で反発も戻りは鈍い
日経平均株価は反発！ 3日の米国市場では主要株価指数がそろって下落。カナダやメキシコ、中国に対する関税引き上げの大統領令に署名したことを受け、序盤は売りが先行した。一方、メキシコへの関税の発動を1カ月延期すると伝わると大きく下げ幅を縮小。ただ、対中国の規制強化などの懸念もくすぶる中、ハイテク株の戻りは鈍かった。その後、カナダへの関税発動の延期も伝わり、前日に関税への警戒感から大きく下げた日経平均株価は大幅高でスタートすると一時は600円高まで上昇した。しかし、トランプ政権の政策を巡る不透明感を背景に徐々に失速すると、前日終値近くまで上げ幅を縮める場面も見られた。
半導体などのハイテク株や自動車株が買い直されたほか、業績予想を上方修正した住友電気工業など電線株の上昇が目立った。自社株買いの方針が好感された京セラも急伸。一方、業績予想を下方修正した三菱自動車工業は急落した。今晩の米国市場ではアルファベットなどが決算を発表する予定だ。
【日経平均】38798.37円↑（+278.28円）
【グロース250】647.80↑（+5.65）
【NYダウ】44421.91ドル↓（-122.75ドル、3日）
【ナスダック】19391.955↓↓（-235.487、3日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【2】今日の注目株！
“守り”はオンワード、攻めは“乃村工藝社”など
今日は2月末に権利確定日を迎える高配当株の中で、配当も値上がり益も期待できるオススメを紹介しよう。なお、2月の権利付最終売買日は26日（水）で、配当が欲しい方はこの日までに買い付けを済ませておこう。
株価の安定感を重視したい方にはオンワードがおすすめ。近年、自社ECモールの拡大や海外不採算ブランドの売却などの構造改革を進めてきたことに加え、オンラインとリアルを融合させたOMO戦略の一環「クリック＆トライ」の導入拡大も背景に、業績が大きく改善してきた。また、顧客層の相互補完が見込まれる「Z世代」を中心としたウィゴーの子会社化の好影響も早くに確認できている。構造改革と成長戦略が奏功する一方で9倍台のPERには割安感がある。
安定系ではワールドもおすすめ。EC運営受託サービスや生産・販売プラットフォームの提供など非アパレル事業が好調で、業界のプラットフォーマーへ成長していく可能性を踏まえれば7倍台のPERは割安だ。次期中計で掲げる配当性向40％への引き上げの前倒し達成もあると期待。一方、乃村工藝社は都市再開発の需要拡大、古野電気は環境対応の新造船需要や防衛予算の増額を背景にそれぞれ来期以降の業績にも期待でき（1月21日号）、上記のアパレル2銘柄に比べて早いタイミングでの値上がりが期待できそうだ。
レディースアパレル大手のTSIホールディングス（1月28日号）は構造改革の進展と株主還元の超積極化が評価できる。ただ、2027年2月期の営業利益目標100億円（2025年2月期予想20億円）は達成ハードルが高そうな上、売上高目標は1650億円（同1600億円）にとどまり、コスト改革が一巡した後の成長期待が高くないことを踏まえると、配当狙いの投資も2～3年と割り切りが必要そうだ。
（ザイ配当アナリスト 仲村幸浩）
■オンワード株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイ編集部発！ 週イチ『投資信託ニュース』」
長期でじっくり持ちたいインド株型投資信託3本！
人口の多さと一人当たり消費拡大の掛け算で、世界でもトップレベルの経済成長を続けるインドは、株式も好調だ。直近5年間の上昇率は米国株にも引けを取らない。短期的には昨年秋から調整が続いているものの、中長期ではやっぱり期待できるインド株。投資先の一つとして、ぜひ検討したいところだ。
NISAで買えるインド株型投資信託は約50本あるが、今回はこの中から、インド株全般に幅広く投資するアクティブ型投資信託を紹介しよう。ここ数年はインフラ関連などが人気だが、さまざまな業種に分散しているからこそ、特定のブームが過ぎ去っても値崩れしにくい。長期でじっくり持ちたい安定運用型のタイプだ。ただ、見劣りするといっても、ここで紹介する3本は5年の成績で130％以上の実績を上げており、SENSEX指数を上回っている。
3本とも経済成長を支える銀行株の比率が高いが、それ以外の業種配分は異なる。「ノムラ・アジア・シリーズ（ノムラ・印度・フォーカス）」は、不動産や一般消費財・サービスの比率が高め。10年の成績は200％超と優秀だが、野村證券でしか買えないのがネック。「ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド」は純資産も多くインド株型の中で人気の1本。インフラ投資や消費拡大の恩恵を受ける銘柄への投資を目指す方針だ。「iTrustインド株式」は唯一つみたて投資枠が使える。組入銘柄数は少なく25～35銘柄と厳選型だが、オンラインサービス、ITコンサルなどに幅広く投資。信託報酬も1％以下と低いのが特徴だ。
業種配分以外にも、分配方針も3本で異なる。投資対象が同じように見えても、アクティブ型は1本ずつ中身が違うので、よく吟味して投資しよう。「ダイヤモンド・ザイ」3月号では、インフラ関連、消費関連、中小型株のインド株投資信託や、低コストのインデックス型も紹介している。
石川絵美
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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