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今週の日経平均株価は、AI・半導体株の乱高下や
日米金融政策、企業決算の影響に振り回される展開に
今週(10月26〜30日)の日経平均株価は上昇し、最終的に先週末と比べて596.95円(0.95%)高い6万3290.11円で終えました。週を通じて企業決算への反応が相場を左右し、値動きの荒さが目立つ展開でした。
日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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先週末からAI・半導体関連株への売りが続き、週明け10月26日には終値で6万2189.65円まで下落しました。しかし、その後は米国株が持ち直したことや国内企業の好決算を手掛かりに切り返し、27~29日は3日続伸。特にアドバンテスト(6857)の業績予想の上方修正が好感され、29日には6万4831円まで回復しました。
なお、10月28日の米・連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.75〜4.00%に据え置くことを決定。30日の日銀金融政策決定会合は、政策金利を1.25%に据え置くことに加え、2027年1月から保有ETFの売却ペースの引き上げを決定しました。
ただ、米国のハイテク大手の決算ではAI関連の巨額投資に見合う収益確保への懸念がくすぶり、29日の米国市場では半導体・ソフトウエア株が下落。これを受け、30日の東京市場でも主力ハイテク株への売りが膨らみ、日経平均株価は前場終盤にかけて急落し、最終的に前日比1369.36円(2.12%)安の6万3290.11円で終えました。この日は、ドル/円相場が円高方向に向かって1ドル=157円台で推移したことに加え、原油高によるインフレ警戒も重荷となりました。
来週の東京市場では、米国の中間選挙と雇用統計の動向が
警戒されるなか、決算を手掛かりとした選別物色に向かう可能性も
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
6万1000 ~ 6万5000円
来週(11月2〜6日)の日経平均株価は、11月3日に米国の中間選挙、6日に米・雇用統計、さらに日米の主要企業の決算を控え、神経質な展開が続きそうです。
11月3日は文化の日で東京市場が休場となる一方、米国では中間選挙が実施されます。そのため、翌4日は米・中間選挙の開票動向を受けた米国株先物や為替の動きに左右される可能性があります。
米国の経済指標では、11月2日のISM製造業景況指数、4日のADP雇用統計とISM非製造業景況指数、6日の10月雇用統計が重要視されており、米国の長期金利や金融政策の観測に注目が集まります。
決算については、米国では11月2日にアップル(AAPL)、4日にクアルコム(QCOM)、国内では2日に京セラ(6971)、4日に三菱商事(8058)、5日にトヨタ自動車(7203)、日本製鉄(5401)、任天堂(7974)、6日に三菱重工業(7011)などが予定されています。
AI・半導体関連株は、米国のハイテク企業の設備投資と収益性に対する評価に引き続き左右される一方、業績の上方修正や株主還元を打ち出す銘柄には個別物色が向かいそうです。
【※関連記事はこちら!】
⇒米AI大手・アンソロピックのIPOが日経平均株価の調整一巡のきっかけに!? AI・半導体株の見直し買いに期待し、弱気を封印して逆張りで買い向かうのがおすすめ
さらに、日銀の追加利上げ観測や原油価格、為替の変動にも警戒が必要です。また、日経平均株価の上昇局面では、利益確定売りが強まる可能性があるので要注意です。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
サークレイスが+83.09%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはサークレイス(5029)でした。投資運用会社ヒルハウス傘下のHHH1合同会社が10月22日、サークレイスに対して公開買い付け(TOB)を行うと発表。TOBの買付価格は1株につき2020円で、これにサヤ寄せする形で上昇しました。
値上がり率2位のASAHI EITOホールディングス(5341)は、10月28日に新規事業として取り組んでいる希ガス事業について、特定希ガス製品に関するエンドユーザーとの協議が具体的な商談段階へ進展するとともに、事業実施体制の整備が完了したと発表。これが好感されました。
値上がり率3位のコンヴァノ(6574)は、11月1日に10株を1株に株式併合することに伴う需給変化に加え、10月23日に発表した特定株主からの大規模な自己株式取得完了などで買いが集まったと見られます。さらに10月29日に医療機関特化型AIエージェント「AXON」のブランドサイト公開を発表したことで新規事業の成長期待が高まったことも株価を押し上げたようです。
一方、今週の値下がり率ランキングの1位はHEROZ(4382)でした。AI関連株への売りが広がるなか、短期資金の利益確定売りが継続。直近の株価急騰による過熱感の反動に加え、需給悪化が下げに拍車をかけたと見られます。
値下がり率2位のトーメンデバイス(2737)は、10月28日に2027年3月期・上期の連結営業利益が375億円(前年同期比4.6倍)だったと発表。しかし、市場の期待に反して通期計画を据え置いたことが失望売りにつながったようです。
| ■今週の値上がり率 トップ5 | ||
| 順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | +83.09 | サークレイス(東G・5029) |
| 2 | +80.31 | ASAHI EITOホールディングス(東S・5341) |
| 3 | +32.06 | コンヴァノ(東G・6574) |
| 4 | +31.68 | ハリマ化成グループ(東P・4410) |
| 5 | +31.00 | ブロードメディア(東S・4347) |
| ■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
| 順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | −28.84 | HEROZ(東S・4382) |
| 2 | −25.54 | トーメンデバイス(東P・2737) |
| 3 | −23.37 | GMOプライム・ストラテジー(東S・5250) |
| 4 | −23.13 | ウインテスト(東S・6721) |
| 5 | −22.19 | 中央発條(東S・5992) |
| ■今週の出来高 トップ5 | ||
| 順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
| 1 | 1,389,994,700 | ランド(東S・8918) |
| 2 | 956,510,500 | NTT(東P・9432) |
| 3 | 930,774,500 | オンコセラピー・サイエンス(東G・4564) |
| 4 | 489,157,100 | 東京海上ホールディングス(東P・8766) |
| 5 | 473,324,000 | ソレイジア・ファーマ(東G・4597) |
【来週の主要イベント】
米国の中間選挙と雇用統計、ISM製造・非製造景況指数、アップルなどの決算、国内の任天堂、三菱重工業、三菱商事の決算、4社のIPOに注目!
来週は以下のようなイベントが予定されています。
<11月2日(月)>
◆MabGenesis(653A)東証グロース上場
◆決算:京セラ(6971)、マクニカホールディングス(3132)、日本ハム(2282)
◆中10月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
◆独9月小売売上高
◆独10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆欧10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米10月ISM製造業景況指数
◆決算:アップル(AAPL)
<11月3日(火)>
◆文化の日の祝日で休場
◆米中間選挙
◆米9月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
◆米9月製造業新規受注
◆決算:アムジェン(AMGN)
<11月4日(水)>
◆Allganize Holdings(656A)東証グロース上場
◆決算:三菱商事(8058)、エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)
◆中10月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
◆独10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆欧10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆欧10月消費者物価指数(HICP)速報値
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米10月ADP雇用統計
◆米10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米10月総合購買担当者景気指数(PMI)改定値
◆米10月ISM非製造業景況指数
◆決算:マクドナルド(MCD)、クアルコム(QCOM)、ウルフスピード(WOLF)
<11月5日(木)>
◆LTV-X(655A)名証ネクスト上場
◆決算:トヨタ自動車(7203)、HENNGE(4475)、日本製鉄(5401)、任天堂(7974)
◆日銀金融政策決定会合議事要旨
◆独9月製造業新規受注
◆欧9月卸売物価指数(PPI)
◆米10月チャレンジャー人員削減数
◆米7-9月期四半期非農業部門労働生産性
<11月6日(金)>
◆estie(658A)東証グロース上場
◆決算:三菱重工業(7011)、三井不動産(8801)
◆9月毎月勤労統計調査
◆独9月鉱工業生産
◆欧9月小売売上高
◆米10月雇用統計
【来週の注目銘柄】
「データセクション」「ウイングアーク1st」
「すかいらーくホールディングス」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
| データセクション(2026年10月30日時点) | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 情報・通信 | 東G・3905 | 1950円 | 8.5倍 | 2.96倍 |
|
AIデータセンターの商用稼働による成長加速に期待 AIデータセンターやクラウドを軸に、データ分析、システム開発、マーケティング支援などを展開。NVIDIA製GPUの調達力や大規模GPUクラスターの構築・運用能力の高さが強みです。8月6日にGPUの運用を最適化する独自のAI基盤「TAIZA」を発表しました。また、9月18日に米国の大手AIインフラ企業との大型契約を発表し、10月からはその契約に基づく実運用を開始しました。こうした商用運用の進展が株価の刺激材料となっています。生成AI向け計算需要の拡大を背景とした業績向上期待が高まる一方、巨額な設備投資の回収や稼働率、収益化の進捗が今後の焦点です。株価は、直近でストップ高を交えて急伸していましたが、その後は反動安もあって200日移動平均線辺りでの攻防を見せています。ボトム圏からの上抜けを想定し、押し目を拾いたいところです。 |
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| ウイングアーク1st(2026年10月30日時点) | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 情報・通信 | 東P・4432 | 3650円 | 16.8倍 | 2.54倍 |
|
生成AIとの連携を強化した「Dr.Sum Ver.6.0」の提供を開始 企業向けの帳票・文書管理ソフト「SVF」とデータマネジメント基盤「Dr.Sum」、可視化ツール「MotionBoard」が主力製品です。「SVF」は累計4万2000社超の導入実績を持ち、国内帳票市場で高いシェアを持つことに加え、幅広い顧客基盤や保守・クラウドなどの継続収入が強みです。10月1日に、AIとの連携や高速集計を強化した「Dr.Sum Ver.6.0」などの提供を開始しました。10月14日発表の2027年2月期・上期の決算では、売上収益が前年同期比12.1%増、営業利益が25.8%増と好調でした。企業のDX投資に加え、社内データをAIが適切に活用できる状態に整える「AI-Ready」関連銘柄として注目されます。株価は、10月22日につけた3885円をピークに足元で調整を見せています。ただ、上向きで推移する25日移動平均線が下値支持線として意識されやすいため、同線付近からのリバウンドを見極めたいところです。 |
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| すかいらーくホールディングス(2026年10月30日時点) | ||||
| 業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
| 小売業 | 東P・3197 | 3632円 | 40.2倍 | 4.24倍 |
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買収した「資さんうどん」と「しんぱち食堂」が堅調 「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」「ジョナサン」など、多様な外食ブランドを全国展開しています。自社の調達・製造・物流を一体化した供給体制と、業態転換や価格帯の異なるブランドを組み合わせる店舗運営が強みです。2026年上期は既存店の成長や原価低減、新店展開が寄与し、営業利益が前年同期比20.9%増加しました。買収した「資さんうどん」の出店拡大に加え、4月にグループ入りした「しんぱち食堂」の展開も成長材料です。9月の既存店売上高は前年同月比2.9%増でしたが、客数は0.7%減となっており、値上げと集客の両立が課題です。「内需消費」や「外食再編」「業態多角化」などの関連銘柄として注目されます。株価は、10月23日に高値3663円まで買われた後、利食いに押されています。ただ、2月の高値3728円が射程に入っているため、押し目買いの好機となりそうです。 |
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