2025年2月に新規上場した「IPO株」5銘柄のうち、アナリストの投資判断が“強気”の「TENTIAL」に注目!
ダイヤモンド・ザイ5月号の連載「10倍株を探せ!【IPO株】研究所」では、IPO株の専門家であるダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんが、2025年2月に新規上場した「IPO株」全5銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。
今回は、その中でも小林さんが特に注目しているIPO株を1銘柄ピックアップし、詳しく解説しているので、投資の参考にしてほしい!
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2025年2月に新規上場した「IPO株」は5銘柄!
1月は新規上場がなく、2月上場の銘柄が2025年のIPO第1号に!
2025年のIPO第1号は、2月3日に名証ネクストへ上場したバルコス(7790)。東証では2月5日の技術承継機構(319A)が第1号となり、それらも含めて2月は計5社が新規上場した。
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公開価格に対する5社平均の初値騰落率は、プラス33%。公開価格割れはなく、全般に堅調な結果だった。公募・売出規模が5億円あまりと小型のフライヤー(323A)は、プラス73%に。公募・売出規模が大きいと換金売りが出やすく、初値が伸びにくいが、64億円で比較的大きかったTENTIAL(325A)もプラス30%と健闘した。
「注目度が高めだったとはいえ、TENTIALが相場急落の中で株式需給(売りと買いのバランス)への懸念を打ち返したのは、明るい材料でしょう。ただし、5銘柄の初値後の株価は、好不調がくっきり分かれています。値動きが荒い銘柄も散見されるため、取引に参加する場合は注意が必要です」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)
たとえば、技術承継機構は初値後に大きく値上がりしているが、相応に期待を織込んでしまったともいえる。一方でTENTIALは、3月7日時点では初値より下落しているが、実力を踏まえれば株価上昇の余地が十分にありそうだ。
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【2025年2月上場】「IPO株」5銘柄の投資判断を公開! |
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上場日 | 公開価格 | 初値 (騰落率) |
株価 (3/7) |
PER (PBR) |
今後1年の 高値予想 (安値予想) |
投資判断 |
3日 | ◆バルコス(7790・名N) | |||||
1400円 | 1401円 (+0.1%) |
1010円 | 7.2倍 (1.87倍) |
1300円 (850円) |
中立 | |
【分析コメント】皮革商品などが主力。「開運財布」が話題になったことも。併せて展開するウェブメディア事業を活用し、顧客層拡大を図る。業績堅調でPERも低水準だが、地方上場で売買は低調。 | ||||||
5日 | ◆技術承継機構(319A・東G) | |||||
2000円 | 2700円 (+35.0%) |
5170円 | ー倍 (11.43倍) |
6000円 (3500円) |
弱気 | |
【分析コメント】中小製造業のM&Aと経営支援を行う。買収した企業を売却しないことが特徴。後継者不足で大型M&Aによる急成長も期待されるが、株価はすでに米国の類似企業を上回る高水準。 | ||||||
20日 | ◆フライヤー(323A・東G) | |||||
680円 | 1178円 (+73.2%) |
687円 | 285.1倍 (76.00倍) |
900円 (550円) |
中立 | |
【分析コメント】1冊あたり約10分で読めるビジネス書要約サービス。法人向けサービスなどが順調に拡大し、2025年2月期はほぼ損益トントンに浮上。ただ、株価は今後の利益拡大を織り込み済だ。 | ||||||
21日 | ◆ブッキングリゾート(324A・東G) | |||||
1240円 | 1550円 (+25.0%) |
1452円 | 22.8倍 (6.59倍) |
1900円 (1200円) |
中立 | |
【分析コメント】グランピング(テントや食事の準備などが不要で、手軽に楽しめるキャンプ)など、リゾート施設の予約サイトを運営し、宿泊施設の集客を支援。高級・小規模施設に強み。掲載施設とユーザーの拡大で成長が期待されるも、株価は妥当な水準。 | ||||||
28日 | ◆TENTIAL(325A・東G) | |||||
2000円 | 2600円 (+30.0%) |
2409円 | 19.9倍 (11.20倍) |
3500円 (2000円) |
強気 | |
【分析コメント】リカバリーウェアなどを展開(詳細は下で詳しく紹介)。 | ||||||
※データは2025年3月7日時点。 |
2月のIPO株の中で、アナリストおすすめの1銘柄を紹介!
5銘柄の中で唯一”強気“と診断された「TENTIAL」に注目!
ここからは、2月のIPO株の中で小林さんが「強気」と診断し、特に注目するTENTIAL(325A)について深掘りしていこう。
TENTIALは、身体のコンディションを整える機能性衣料・寝具を展開する企業。疲労回復や睡眠をサポートする「BAKUNE」シリーズが主力となる。健康意識の高まりで、市場の成長が期待できそう。3月17日に発表された決算によると、2026年1月期は前期比で32.2%の増収、11.5%の営業増益を見込む。成長性が十分に評価されれば、株価上昇の余地は大きい。
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【2025年7月1日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
23社 52社 |
19社 52社 |
24社 47社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
397万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「キオクシアホールディングス」や「日本郵政グループ3社」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」も提供。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
11社 76社 |
21社 91社 |
13社 89社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1367万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2024年は多少数が減ったものの全86社中76社と約88%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2024年12月末時点。 |
【2025年5月1日時点】
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◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 54社 |
0社 61社 |
0社 65社 |
100%:1単元1票の平等抽選 | 1200万 ※ |
【ポイント】 ここ数年、IPO取扱数は年々増加しており、2024年には54社と全証券会社のなかで第3位にランクインを果たした。楽天証券に配分されたIPO株は、基本的に100%が抽選に回されるのも個人投資家にはメリット。ただし、抽選方法は「1単元1票」なので、資金を用意して多くの単元数を申し込んだ人ほど有利になる。株の売買手数料が1日100万円までの取引なら手数料0円になったのものメリット大。IPO当選後に売る際の手数料もお得だ。2022年10月にみずほ証券と業務提携したことで、みずほ証券が引き受けるIPOの一部ついて楽天証券が販売委託するとしており、今後ますます取扱銘柄数が増えることが期待できる。 ※口座数は2025年1月末時点 |
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◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 55社 |
0社 70社 |
0社 55社 |
70%以上:1人1票の平等抽選 | 162万 |
【ポイント】 年々IPOの取扱数を増やしており、2024年には55社と全証券会社中で2番目に多くのIPOを取り扱った。事前入金なしにブックビルディング申し込み&抽選が受けられるので、手持ち資金の心配をすることなく手軽にIPOに申し込むことができるのは大きなメリット! ただし、抽選結果が「当選」となっても購入申込をしなかった場合などは、その後6カ月間、IPO・POの抽選対象外となるので注意しよう。 配分予定量の70%以上で「1人1票」の平等抽選が行われるので、限られた資金しかない個人投資家でも当選が期待できる。 |
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◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
1社 50社 |
0社 53社 |
0社 61社 |
100%:1人1票の平等抽選 | 268万 |
【ポイント】 毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2024年の取扱銘柄数は50社と全証券会社中で第5位にランクインした。マネックス証券に割り当てられたIPO株は、100%すべてが1人1票の平等抽選で配分される。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。 |
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【関連記事】 ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ! |
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 49社 |
0社 49社 |
0社 38社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 90%以下:取引実績による優遇抽選 |
46万 |
【ポイント】 以前は独立したネット証券だったが、2022年1月からグループ会社の岡三証券と合併。基本的に岡三証券が主幹事・幹事証券に入ったIPO銘柄はすべて岡三オンラインでも取り扱う使うようだ。IPOには力を入れており、ここ数年は取扱銘柄数が急増している。また、割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。 |
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 35社 |
0社 42社 |
0社 37社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 | 34万 |
【ポイント】 IPOの取り扱い銘柄数は2023年が42社、2024年が35社と大手証券会社に引けをとらない実績を持つため、IPO投資家であれば口座を持っておきたい証券会社のひとつ。入金のタイミングはブックビルディング後の購入申込期間。その後抽選が行われ、当選すれば約定・受渡となる。また、1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。NISA口座でのIPO株の購入も可能。 |
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 20社 |
0社 26社 |
0社 23社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 | 178万 |
【ポイント】 五大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年複数のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)」なら「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。なお、2025年2月1日から「三菱UFJ eスマート証券」に名称が変更される。 ※2025年2月1日から名称変更。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2024年12月末時点。 |