東京市場まとめ
1.概況
日経平均は72円高の36,903円で寄付きました。ベッセント米財務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表が今週、スイスを訪問し中国と貿易問題を巡る協議をすると発表し、米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待感から、買いが先行して始まりました。一方で、日本の連休後半には米国市場は総じて軟調に推移したこともあり、日経平均は下げに転じる等、一進一退の推移となり、前場は16円安と小幅に反落して取引を終えました。
後場は再び上昇に転じるも上値の重い展開となりました。今晩行われるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、投資家の様子見姿勢は強く、大引けにかけて売りが優勢となり最終的には51円安の36,779円と8日ぶりに反落となりました。
新興市場では東証グロース250指数が0.1%高と反発で取引を終えました。
2.個別銘柄等
良品計画(7453)は一時8.4%高の5,171円をつけ、株式分割考慮ベースでの上場来高値を更新しました。2日に発表した4月の国内既存店売上高(オンラインストア含む)は前年同月比9.8%増と15ヶ月連続で前年実績を上回り、好調な売上動向を評価した買いが集まりました。
大塚ホールディングス(4578)は3.7%安の7,414円をつけ9日ぶりに反落となりました。トランプ米大統領が今後2週間以内に医薬品への関税について発表すると伝わり、前日の米国市場では医薬品セクターが売られる中で、日本市場でも製薬株の売りが優勢となりました。
ソニーグループ(6758)は4.0%安の3,581円をつけ反落となりました。トランプ米大統領が4日、外国で制作した映画に100%の関税をかける方針を示し、映画事業を手掛ける同社株は軟調な推移となりました。これまでトランプ関税の影響が軽微とみられていたコンテンツ関連にも関税の矛先が向けられ、先行きの警戒感が売りにつながったとされています。
ノジマ(7419)は一時15.3%高の2,923円をつけ株式分割考慮ベースでの上場来高値を更新しました。2026年3月期(今期)の当期純利益は前期比8.4%増の350億円を見込むとしました。併せて期末配当を従来の20円から25円と増配することも発表したことで、堅調な業績や増配を評価する買いが集まりました。
ispace(9348)は一時5.8%高の1,136円をつけ年初来高値を更新しました。1月に打ち上げた月着陸船が7日朝に月周回軌道に達したと発表し、月面着陸成功への期待感から買いが集まりました。一方で株価は前営業日までに7日続伸していたこともあり、高値更新後は利益確定の売りによって下落に転じ、終値では6円安の1,068円で大引けとなりました。
VIEW POINT: 明日への視点
連休明けの日本市場は、日経平均は8日ぶりの反落、TOPIXは9日続伸で取引を終えました。明日の材料としては、明日未明のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表があげられます。関税政策により先行きのインフレが懸念されており、市場では今回の政策金利は据え置かれるとの予想が大半である中で、パウエル議長の経済・物価見通しの発言が注目されます。
また、大引け後の決算発表は日本ではLINEヤフー(4689)、川崎汽船(9107)、日本たばこ産業(2914)、メルカリ(4385)が予定されており、米国ではウォルト・ディズニー[DIS]、ウーバー・テクノロジーズ[UBER]、英国ではアーム・ホールディングス[ARM]が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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