株式レポート

(朝)昨日の米国市場はFOMCを無難に通過し主要3指数が揃って反発 本日はトヨタの場中決算に注目 - 市況概況

5月8日 7時54分
マネックス証券
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【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 41,113.97  △284.97 (5/7)
NASDAQ: 17,738.16  △48.50 (5/7)

1.概況

昨日の米国市場は、主要3指数が揃って反発しました。米国と中国が週内に貿易問題を巡る閣僚級の協議を開始することが決まり、米中貿易摩擦への緊張感が一部和らいだことで、安心感から主力株を中心に買いが入りました。また、FRB(米連邦準備制度理事会)はFOMC(米連邦公開市場委員会)で市場予想通り政策金利の据え置きを決定し、見通しの不透明性に言及しながらも米経済は堅調との見方を示し、相場を後押ししました。さらに、トランプ大統領がバイデン前政権時代の人工知能(AI)半導体輸出規制を撤廃するとの報道を受け、半導体株などハイテク株にも買いが入りました。

ダウ平均は127ドル高の40,956ドルで取引を開始しましたが、一進一退の展開の中で一時は前日終値と同水準の40,829ドルまで上げ幅を縮め、この日の安値を記録しました。その後、取引終盤にかけて再び買いが入り、一時437ドル高の41,266ドルまで上昇しました。最終的には284ドル高の41,113ドルで取引を終え、3日ぶりの反発となりました。

また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は48ポイント高の17,738ポイント、S&P500株価指数は24ポイント高の5,631ポイントでそれぞれ取引を終え、いずれも3日ぶりに反発しました。

2.経済指標等

FRBは5月7日から8日にかけて開催したFOMCで、市場予想通り政策金利を据え置くことを決定しました。MBA住宅ローン申請指数(前週比)は、11.0%増となり、前回結果(4.2%減)を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は、全11業種のうち8業種が上昇となり、特に一般消費財・サービスは1%超上昇しました。そのほか、情報技術やヘルスケア、金融などが1%未満の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスや素材、不動産の3業種が下落となり、特にコミュニケーション・サービスは2%近く下落しました。

4.個別銘柄動向

昨日の米国市場では、ダウ平均構成銘柄は全30銘柄中24銘柄が上昇となりました。特にウォルト・ディズニー[DIS]は、第2四半期決算で市場予想を上回る増収、増益を達成したほか、通期の業績見通しも引き上げ、株価は10.8%上昇しました。また、エヌビディア[NVDA]が3%超上昇したほか、ナイキ[NKE]やハネウェル・インターナショナル[HON]、アマゾン・ドットコム[AMZN]、アムジェン[AMGN]が2%以上上昇、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]やセールスフォース[CRM]、アイビーエム[IBM]が1%超上昇しました。一方で、6銘柄が下落となり、特にアップル[AAPL]が1%超下落しました。そのほか、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]やベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]などが1%未満の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、医薬品開発や製造の支援サービスを提供するチャールス・リバー・ラボラトリーズ[CRL]が18.7%上昇して、S&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。同社は、第1四半期の売上高、EPS(1株当たり純利益)が市場予想を上回ったほか、アクティビストのエリオット・インベストメント・マネジメントと協定を締結し、包括的な事業見直しを行うと発表したことが好感されています。また、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]は、第1四半期で市場予想を上回る売上高、EPSを達成したほか、第2四半期のガイダンスも好調で、1.8%上昇しました。

一方で、アルファベット[GOOGL]は、7.3%下落の大幅安となりました。スマートフォン「iPhone」に採用されている同社の検索エンジンを巡って、アップル幹部が7日に他社の生成AI(人工知能)サービスへの切替えを検討していると表明したことが嫌気されています。また、ウーバー・テクノロジーズ[UBER]は、米国への旅行減少がライドシェア事業の成長鈍化につながり、第1四半期決算で売上高とグロスブッキング(受注総額)が市場予想を下回ったことで、2.5%下落しました。

5.為替・金利等

米長期金利は、前日から0.03%低い4.27 %で取引を終えました。ドル円は、143円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場では、FOMCを無難に通過し、主要3指数が揃って反発しました。この流れを受けて、本日の日本市場も上昇して始まることが予想されます。日経平均は節目の3万7000円の回復が焦点となります。

また、本日も国内企業の決算発表が相次ぐ予定で、トヨタ自動車(7203)の場中決算が特に注目されるほか、任天堂(7974)、日本郵船(9101)、IHI(7013)、味の素(2802)、花王(4452)、武田薬品工業(4502)などの決算も予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

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