東京市場まとめ
1.概況
日経平均は403円高の37,332円をつけ続伸で寄付きました。米国による関税政策の懸念が和らいだことやドル円相場が円安に推移したことが投資家の買い安心感につながり、節目の37,000円を上回ってのスタートとなりました。中ごろには伸び悩む場面が見られるも、自動車等の輸出関連株が指数を支え、549円高の37,478円で前引けとなりました。
後場も高値圏で取引を開始すると、そのまま勢いを落とすことなく、上げ幅を拡大する展開となりました。海外勢による株価指数先物への買いが後押しし、14時56分には628円高の37,557円をつけ本日の高値を更新しました。その後は利益確定の売りも入り、上げ幅を縮小するも最終的に574円高の37,503円をつけ節目の37,000円台を回復して大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が1.2%高で続落となりました。
2.個別銘柄等
味の素(2802)は7.4%高の3,238円をつけ、7日続伸となりました。2026年3月期(今期)の当期純利益は前期比70.7%増となる1,200億円と大幅増益を見込み、また発行済み株式総数(自己株式を除く)の5.03%にあたる5,000万株、金額にして1,000億円を上限とする自社株買いの実施を発表したことで、業績や株主還元を評価する買いが入りました。
ダイキン工業(6367)は5.4%安の16,000円をつけ、反落で取引を終えました。2026年3月期(今期)の当期純利益は2.7%増の2,720億円を見込むとし、市場予想コンセンサスを下回る内容であったことから失望売りが入りました。
花王(4452)は6.4%高の6,431円をつけ4日続伸となりました。8日、2025年12月期の第1四半期決算にて当期純利益は前年同期比38.7%増となる228億円であったと発表しました。日用品の値上げ等により収益性が改善したとされ、好調な業績を評価する買いが入りました。
三菱重工業(7011)は一時2.5%高の2,965.5円をつけ年初来高値を更新するも、後場に急落し5.6%安の2,731.5円と3日ぶりに反落で取引を終えました。2026年3月期(今期)の当期純利益は5.9%増の2,600億円を見込むも、市場予想下回る内容が嫌気され、後場に大きく売られました。
アイウェアショップのZoffを運営するインターメスティック(262A)はストップ高水準となる22.2%高の2,199円をつけ6日続伸となりました。2025年12月期の第1決算を発表し、当期純利益は13億円と通期予想の37億円に対し進捗率は34.9%となる好調なスタートとなったことが評価されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は週間で1.8%高、TOPIXは1.7%高でこちらは11連騰と好調な推移が続いています。決算銘柄に売買が集まっており、米国による関税政策の不透明感がある中でも、ある程度の業績見通しを示す企業が多く、業績面で先行きの不確実性を和らげていることが株高の一因と考えられます。来週に向けて、引き続き決算銘柄に注目が集まります。
本日の大引け後には日本製鉄(5401)、リクルートホールディングス(6098)、太陽誘電(6976)、SCREENホールディングス(7735)やパナソニック ホールディングス(6752)等、主力銘柄の決算発表が控えています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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