トランプ米大統領は12日、薬価引き下げに向けた大統領令に署名しました。これを受け、各国の医薬品株は収益の悪化が懸念され、株価が一時下落した場面も見られました。
こうした環境下で、今回は米医薬品・バイオセクターの中でも時価総額上位11銘柄に焦点を当て、各社のファンダメンタルを再整理しました。
リストのなかには、イーライリリー・アンド・カンパニー[LLY]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、メルク[MRK]、アムジェン[AMGN]、ファイザー[PFE]などが含まれます。
イーライリリー・アンド・カンパニーは、糖尿病や肥満症、アルツハイマー病といった難治性疾患への革新的な治療薬の開発と販売を背景に急成長してきた企業です。過去5年の売上高平均成長率は15.5%と高成長を達成しながら、営業利益率は28.6%、3年平均ROEは65.8%と高収益を維持しています。過去5年の株価上昇率は368.54%に達し、時価総額は7000億ドルを超えています。ただし、2025年は年初来で-3.2%と足元では軟調な推移となっており、現在のPERは42.8倍と過去の5年平均と同程度(44.0)にあります。
また、アムジェン[AMGN]は、安定したキャッシュフローを背景に、巧みに財務レバレッジを効かせることで(自己資本比率:6.4%)、過去3年平均ROEは109.9%と非常に高い水準に達しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]は、医薬品分野だけでなく消費財分野にも展開し、安定した収益基盤を構築しています。市場全体が軟調な中で、ディフェンシブ銘柄として年初来では+3.5%の上昇を見せています。過去5年の売上高平均成長率は2.1%と低成長ですが、営業利益率は23.7%、過去3年平均ROEは30.7%と高収益を維持しており、安定した配当実績も有しています。
その他の銘柄の主要ファンダメンタル指標については、添付のPDFをご確認ください。
薬価引き下げの影響は企業の事業構造によって異なりますが、セクター全体を巡る短期的な不透明感は高まっています。政治的要因により医薬品業界の市場環境は急激に変化しており、今後の動向には引き続き注視が必要です。一方で、セクター全体が大きく調整した際には、個別には長期的な視点で投資機会が生まれる可能性もあり、その際の準備として、各社のファンダメンタルを改めて確認しておきたいところです。
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