東京市場まとめ
1.概況
前日の米国市場にて主要3指数が揃って反発した流れを引継ぎ、日経平均は370円高の38,094円で寄付きました。ドル円相場が1ドル144円台前半まで円安に進行したことを支えに、9時4分には454円高の38,178円をつけ本日の高値を更新した後は戻り待ちの売りが入ったことで伸び悩み、次第に上げ幅を縮小する展開となりました。前引けは節目の38,000円を割り込んだ194円高の37,918円となりました。
後場も一段と上げ幅を縮める展開となりました。国内の長期金利の上昇や、日本時間29日朝に予定される米半導体大手のエヌビディア[NVDA]の決算発表を前に、様子見ムードが広がったことも上値を抑え、37,800円近辺での推移となった日経平均は、15時過ぎに下げに転じると、前日の終値付近で一進一退に推移し最終的には1円安の37,722円と小幅ながら4日ぶりの反落で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が3日続伸となる0.8%高で取引を終えました。
2.個別銘柄等
日産自動車(7201)は一時4.6%高の377円大幅高となりました。ブルームバーグ通信は「日産自は借り入れやさらなる資産売却を通じて1兆円規模の資金調達を検討している」と報じ、経営悪化に伴う資金繰りの悪化に懸念が集まっていた中で、資金調達に一定のめどが立ったとする安心感が買い材料となるも、引けにかけて伸び悩み、終値では0.3%安の359.4円で取引を終えました。
旭化成(3407)は0.5%高の1,009円をつけ、4日続伸となりました。アクリル樹脂や、その原料となるMMA(メタクリル酸メチル)等、4事業の撤退を発表し、採算改善に向けた取り組みの一環を評価した買いが入りました。2026年3月期の業績に与える影響は既に織り込み済みとし、今期の業績予想は据え置いています。
花王(4452)は2.2%高の6,627円をつけ、続伸となりました。外資系証券が同社の投資判断を真ん中の「ニュートラル」から最上位の「オーバーウェイト」に引き上げ、また目標株価は従来の7,100円から7,600円に上方修正しており、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「利益率改善と共に2026年以降の成長本格化の可能性が高まった」と評価しています。
スポーツ用品メーカーのヨネックス(7906)は一時6.3%高の2,733円をつけ株式分割考慮ベースでの上場来高値を更新しました。国内証券が同社の目標株価を従来の2,700円から3,000円に引き上げており、これを材料視した買いが入りました。アナリストは米国、インドの成長が中長期的な株価を動かす材料になるとして、海外事業の成長加速が業績に寄与するとの見方を示しています。
CRE(企業不動産)ソリューション会社のククレブ・アドバイザーズ(276A)は一時9.3%高の4,575円をつけ上場来高値を更新しました。27日、定期借地権を活用した不動産投資事業を手掛ける地主(3252)と業務提携をしたと発表し、提携による業績寄与を期待した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1円安で取引を終えました。明日はエヌビディア[NVDA]の決算発表が重要な材料となるでしょう。FactSetによる市場予想コンセンサスは、売上高は433億ドル(前年同期比66%増)が見込まれており、市場のターゲットの水準を上回るかが焦点となります。
また、米国による半導体規制といった影響等、先行きの見通しが市場に安心感を与えるものであれば、日経平均も上抜けしていく可能性があるでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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