株式レポート

(朝)昨日の米国市場は主要3指数が続伸 貿易交渉進展期待と半導体株への買いが支え - 市況概況

6月4日 7時48分
マネックス証券
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 42,519.64  △214.16 (6/3)
NASDAQ: 19,398.96  △156.35 (6/3)

1.概況

昨日の米国市場では、主要3指数がそろって続伸しました。寄付き後は、取引開始前に伝わったOECD(経済協力開発機構)による世界やアメリカの成長率見通しの引き下げが投資家心理を下押しし、一時的に下落する場面も見られました。しかし、トランプ米政権が中国を含む貿易相手国・地域との交渉を進展させるとの期待が相場の支えとなり、上昇に転じました。また、米国の労働指標が市場予想を上回り、景気減速への懸念が和らいだなか、生成AI関連の半導体株を中心に買いが集まり、指数を押し上げました。

ダウ平均は前日終値とほぼ同水準の42,304ドルで取引を開始し、一時は119ドル安の42,186ドルまで下落する場面もありました。安値を付けた後は反転し、買いが優勢になると262ドル高の42,568ドルでこの日の高値を付けました。最終的には214ドル高の42,519ドルで取引を終え、4日続伸となりました。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は156ポイント高の19,398ポイント、S&P500株価指数は34ポイント高の5,970ポイントで取引を終え、いずれも続伸しています。

2.経済指標等

4月の米製造業新規受注は前月比3.7%減となり、市場予想の3.1%減を下回りました。4月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数は前月比19万1000件増の739万1000件となり、市場予想を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数は、全11業種のうち8業種が上昇となり、特に情報技術とエネルギーが1%以上上昇しました。そのほか、素材や資本財・サービス、一般消費財・サービスなどが1%未満の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスと不動産、ヘルスケアの3業種が1%未満の下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は、全30銘柄中22銘柄が上昇となりました。なかでも、エヌビディア[NVDA]が3%近く上昇したほか、ホームデポ[HD]やキャタピラー[CAT]、ナイキ[NKE]、シェブロン[CVX]、スリーエム[MMM]、メルク[MRK]、セールスフォース[CRM]が1%超上昇しています。一方で、8銘柄が下落となり、なかでもコカコーラ[KO]とユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1%超下落しました。

ダウ平均構成銘柄以外では、ダラー・ゼネラル[DG]が、15.8%上昇してS&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。同社は、第1四半期決算で既存店売上高やEPS(1株当たり純利益)が市場予想を上回ったほか、通期の売上高見通しも上方修正したことが好感されています。また、通信機器のクレド・テクノロジー・グループ・ホールディング[CRDO]は、第4四半期決算で売上高、EPSが市場予想を上回ったほか、ガイダンスも好調でアナリストによる目標株価の引き上げも伝わり、株価は14.8%上昇しました。また、ブロードコム[AVGO]は決算発表を控えるなか、アナリストによる目標株価の引き上げも伝わり、株価は過去最高値を更新しました。一方で、コンシューマーヘルス製品のケンビュー[KVUE]は、同社のCEO(最高経営責任者)が関税による不確実性の高まりにより、消費者が支出を抑制し続けていると述べたことを受け、6.2%下落して、S&P500株価指数構成銘柄の値下がり率ランキングでワーストとなりました。

5.為替・金利等

米長期金利は、前日から0.01%高い4.45 %で取引を終えました。ドル円は、円安方向に進展し、144円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場で主要3指数がそろって続伸した流れを受け、本日の日本市場も上昇して始まることが予想されます。特に、米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.7%上昇したことから日本市場でも半導体関連株の上昇が期待されます。また、国内では中小型株の堅調な動きが続いており、東証グロース250指数は昨日、年初来高値を更新しました。この勢いが本日も続くか、中小型株の動向にも注目が集まります。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

 ◆1月~12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック!

※株主優待を新設・変更した銘柄の最新情報は
 株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2024年]でチェック!

◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(1約定ごと、税込) 投資信託 外国株
10万円 20万円 50万円
99円 115円 275円 1764本 米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
大手ネット証券として昔から愛用者が多い。おすすめポイントのひとつは外国株の銘柄数の多さで、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できるのも魅力的だ。日本株に関しては、取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみてもいいだろう。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。
【関連記事】
◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!
◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ!
【証券会社おすすめ比較】マネックス証券の公式サイトはこちら
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
三井住友NLカードの公式サイトはこちら!
最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

攻めと守りの5万円株
最新好決算株
チャート入門

7月号5月21日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[攻めと守りの5万円株83]
◎巻頭特集
2025年後半に上がる業種・下がる業種は?
関税ショックで日本株どうなる?

●内需・円高耐性銘柄を狙え
●米中首脳会談実現で反騰へ
●年末に日経平均は4万円回復

◎巻頭企画
トランプ関税に動じない
最新好決算株44
●人気株15銘柄の最新売買診断も!
強気と買いが12銘柄!
今期増配予想の手堅い高配当株
株主還元強化株/連続増配株
バーゲンセール中の過去最高益株
トランプ政策がプラス!国内で稼ぐ株

◎第1特集
資金が少なくても度胸がなくても大丈夫!
攻めと守りの5万円株83銘柄
●5万円株の2大巨頭
NTT vs ソフトバンク今買うならどっち?
桐谷さん流暴落相場のしのぎ方&おススメ優待株
暴落3日間で買った全53銘柄を公開!
●<Part 1>守る!
利回り4%超がズラリ!鉄壁の高配当株
・堅実に成長または下がりにくい株
・財務健全で配当維持or増配期待株
・市場拡大期待のニッチ・DX株
●<Part 2>攻める!
高成長株から超割安株まで!驚異の爆騰株
・業界内で圧倒的な強みの内需株
・業績の勢いがスゴイ大幅増益株
・大復活が期待できる超お買い得株
●お宝株は地方にあり!スゴイ北陸株

◎第2特集
3回集中講座の第2回!チャート入門
●「チャートの形と買いタイミング」
◎第3特集
初心者がハマる9つのワナを解説
正しい知識を身に着けて暴落に振り回されない!

●相場が悪い時は積立をやめて様子を見るべき
●初心者はリスクが低い投資信託を選ぶべき

◎第4特集
今から準備して夏満喫!
ふるさと納税・夏カタログ50
【別冊付録】FXで長期&安定運用
レンジ&自動売買でコツコツ!

●初心者はリスクが低い投資信託を選ぶべきなど
◎連載も充実
●プロがこの先1カ月の日本株のポイントを解説&ガチ予測!
●3カ月先を読む「日本株」と「為替」の透視図
●10倍株を探せ!IPO株研究所2025年4月編
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.10
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.05
●おカネの本音!VOL.35 川田修平さん
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.103
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報