株式レポート

(朝)昨日の米国市場では、主要3指数が揃って1%以上続伸 日本市場は小動きでのスタートか - 市況概況

6月25日 7時54分
マネックス証券
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 43,089.02  △507.24 (6/24)
NASDAQ: 19,912.53  △281.56 (6/24)

1.概況

昨日の米国市場では、主要3指数が揃って1%以上続伸しました。イスラエルとイランの停戦合意を受けて投資家心理が改善し、主力株を中心に買いが集まりました。また、停戦合意により原油価格が下落したことでインフレリスクが後退し、それに伴う金利低下が好感され、株式市場を押し上げました。その他、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は米連邦議会下院での議会証言で、利下げを急がない姿勢を改めて示す一方、米労働市場は底堅く米経済は堅調との見方も示しました。

ダウ平均は225ドル高の42,807ドルで取引を開始した後、212ドル高の42,794ドルでこの日の安値を付けました。安値を付けた後は終日堅調な動きとなり、一時は601ドル高の43,183ドルまで上げ幅を広げました。最終的には507ドル高で取引を終え、ダウ平均は3日続伸となりました。

また、S&P500株価指数は67ポイント高の6,092ポイント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は281ポイント高の19,912ポイントで取引を終え、いずれも続伸しました。

2.経済指標等

第1四半期の米経常収支の赤字額は、前期比44.3%増の4,502億ドルとなり、4,435億ドル程度を見込んだ市場予想以上の赤字額となりました。S&Pケースシラー住宅価格(20都市)の前年比は3.42%上昇となり、前回結果(4.08%)から鈍化しました。また、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は93.0となり、市場予想(99.7)と前回結果(98.4)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇となりました。なかでも、情報技術、金融、コミュニケーション・サービス、ヘルスケアが1%以上上昇しています。一方で、エネルギーと生活必需品の2業種が下落となり、特にエネルギーは1%以上下落しました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は、全30銘柄のうち24銘柄が上昇しました。なかでも、セールスフォース[CRM]とアメリカン・エキスプレス[AXP]が3%近く上昇したほか、エヌビディア[NVDA]やゴールドマン・サックス[GS]、ビザ[V]、アマゾン・ドットコム[AMZN]も2%以上上昇しました。その他、キャタピラー[CAT]やアムジェン[AMGN]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]など8銘柄が1%以上上昇しました。一方で、6銘柄が下落となり、特にシェブロン[CVX]は2%以上下落しました。その他、アップル[AAPL]やトラベラーズ・カンパニーズ[TRV]、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]などが1%未満の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、クルーズ船運営のカーニバル[CCL]が、第2四半期決算を発表し、売上高、EPS(1株当たり純利益)が市場予想を上回ったほか、ガイダンスで業績見通しを上方修正したことが好感され、6.9%上昇しました。また、ウーバー・テクノロジーズ[UBER]は、同社と提携中のアルファベット(GOOGL)傘下ウェイモの自動運転車による配車サービスの提供を開始したことが好感され、7.5%上昇しました。一方で、イスラエルとイランの停戦の影響による原油安により、石油会社は連れ安となり、オクシデンタル・ペトロリアム[OXY]は3.3%安、エクソン・モービル[XOM]は3.0%安となりました。

5.為替・金利等

米長期金利は、前日から0.06%低い4.29%で取引を終えました。ドル円は、144円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場では、イスラエルとイランの停戦合意が好感され、主要3指数が揃って1%以上の続伸となりました。この流れは日本市場にとって追い風となる一方で、中東情勢の緊張緩和については日本市場ではすでに前日の取引である程度織り込まれており、株価が高値圏にあることから、戻り待ちの売りが警戒されています。

また、外国為替市場ではドル円が前日から円高方向に進んでいるため、主力の輸出関連株には重荷となると見込まれ、日本市場は方向感に欠ける展開となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)

※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

 ◆1月~12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック!

※株主優待を新設・変更した銘柄の最新情報は
 株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2024年]でチェック!

◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
売買手数料(1約定ごと、税込) 投資信託 外国株
10万円 20万円 50万円
99円 115円 275円 1764本 米国、中国
【マネックス証券のおすすめポイント】
大手ネット証券として昔から愛用者が多い。おすすめポイントのひとつは外国株の銘柄数の多さで、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できるのも魅力的だ。日本株に関しては、取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみてもいいだろう。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。
【関連記事】
◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載
◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル!
◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ!
【証券会社おすすめ比較】マネックス証券の公式サイトはこちら
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ
ダイヤモンド・ザイオンライン講座。チャート入門のお申込み・詳細はこちら!
最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
マネックス証券の公式サイトはこちら 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

人気株500激辛診断
買いの優待株&
高配当株100

8月号6月20日発売
定価990円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[人気株500激辛診断]
◎巻頭特集
夏?それとも秋?
2025年後半の日本株の買い時

●どうなる日経平均&仕込み時を探れ!
●どの業種が狙い目?
●上がる株&下がる株

◎第1特集
「買い」「強気」の10万円株は108銘柄!
株主還元株が一目瞭然!
<2025夏>人気の株500+Jリート激辛診断
●儲かる株の見つけ方[1]旬の3大テーマ
前期・今期と連続で好業績の株/高配当で5期以上連続増配予定の株/関税の影響が軽微で波乱に強い株
●儲かる株の見つけ方[2]5大ランキング
業績の上ブレが期待できる株/ROEが高く稼ぐ力が強い株/配当利回りが高い株/少額で買える株/理論株価より割安な株
●2025年夏のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株
●気になる人気株
大型株/新興株/Jリート
<番外編>人気の株500以外から選出!
利回り5%以上だらけ!
買いの優待+高配当株100
●桐谷さんの高配当の欲張り優待株

●株価上昇も期待の増益の優待株
●優待新設&拡充で注目株
●利回り5%以上の超高配当株
●増配期待大の高配当株

◎第2特集
トランプ関税の中でも稼げるAI関連株や
高配当株を紹介!
人気の米国株150激辛診断 2025年7-9月

●減税&利下げで年末高と予想!
S&P500を大予測
●AI関連や安定収益株に注目!トランプ関税でも強い株
●GAFAM+αの8銘柄を定点観測
●買いの大型優良株9&高配当株9
●人気の124銘柄買い売り診断

◎第3特集
3回集中講座の最終回!
チャート入門「売りタイミングの考え方」

◎第4特集
史上最高値をハイペースで更新中!
NISAが使える!
金は投信で税金ゼロで買え!

●金の相場の予測&投信で買う理由
【別冊付録】増益予想で割安な株は1617銘柄
上場全3897社の最新理論株価
◎連載も充実​●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.11
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.06
●おカネの本音!VOL.36 米倉強太さん
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.104
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報