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(朝)米国市場は主要3指数が揃って上昇 FRB議長解任発言に揺れるも底堅く推移 - 市況概況

7月17日 8時3分
マネックス証券
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【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 44,254.78  △231.49 (7/16)
NASDAQ: 20,730.49  △52.69 (7/16)

1.概況

ダウ平均は129ドル高の44,152ドルで取引を開始すると、序盤は底堅い推移となりました。しかし午前中、トランプ米大統領が共和党議員らとの会合でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の解任を打診したと報じられると、FRBの独立性に対する懸念から、金融政策の混乱につながるとの警戒感が強まり主力株に売りが出ました。

この影響で一時264ドル安の43,758ドルまで下落し、本日の安値をつけました。その後はトランプ大統領が解任の可能性は「非常に低い」と述べたため持ち直すと、引けにかけては上げ幅を拡げ、終値では231ドル高の44,254ドルとなりました。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も52ポイント高の20,730ポイントで取引を終え、3日続伸となり最高値を更新しました。また、S&P500株価指数も19ポイント高の6,263ポイントと反発して取引を終えました。

2.経済指標等

6月の米生産者物価指数(PPI)は、前年同月比で2.3%上昇となり前月の2.7%から鈍化し、市場予想も下回りました。また、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比2.6%上昇と前月から伸びが鈍化し、市場予想を下回りました。前月比は、全体、コアともに0.0%となりインフレの減速がうかがえました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち、ヘルスケアや不動産、金融など8業種が上昇しました。一方で、エネルギーやコミュニケーション・サービスなど3業種が下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇となりました。なかでも、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]は、第2四半期の好決算が好感され、6%を超える大幅上昇となっています。また、アムジェン[AMGN]やキャタピラー[CAT]は2%以上上昇しました。一方で、11銘柄が下落となり、なかでもアマゾン・ドットコム[AMZN]は1%以上下落しました。

ダウ構成銘柄以外では、オランダのASMLホールディング[ASML]が2026年度の成長見通しを下方修正したことが売り材料となり8.3%下落しました。決済処理サービスのグローバル・ペイメンツ[GPN]はアクティビストとして有名なエリオット・マネジメントによる同社の株式保有が伝わったことで6.5%上昇となりました。フォード・モーター[F]は燃料漏れの懸念から70万台をリコールすると発表し、これが嫌気され2.9%下落となりました。

5.為替・金利等

米長期金利は前日比0.03%低い4.45%となりました。ドル円は、夜間はトランプ米大統領がFRB議長解任の発言から一時146円台後半をつけましたが、17日朝は147円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任に言及したことで、市場は一時的に荒い値動きとなりました。為替市場では足元のドル円は前日よりも円高で推移しています。

また日本への関税ついてはすでに書簡で示されている25%の関税発動をトランプ米大統領が改めて示しており、交渉の余地が乏しいとの見方が広がれば日本市場は軟調な推移となる可能性があるでしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

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