東京市場まとめ
1.概況
日経平均は38円高の40,693円で反発して寄付きました。寄付き直後には下げに転じる場面も見られましたが、決算銘柄が物色されたほか、ドル円が149円台前半と円安に推移していたことを背景に、買いが優勢で推移しました。また、前日の米国市場は高安まちまちとなりましたが、ナスダック総合株価指数が反発し、ハイテク株高となった流れもあり、日本市場でも半導体関連銘柄に買いが入りました。堅調に推移した日経平均は366円高の41,020円で前引けとなりました。
後場の序盤には、日銀の金融政策決定会合の結果が伝わり、政策金利は据え置かれましたが、インフレ見通しが上方修正されたことで、買いの勢いが鈍化しました。後半にかけては再び上昇基調となり、15時5分に496円高の41,151円をつけ本日の高値を更新すると、その後も高値圏で推移した日経平均は最終的に415円高の41,069円で大引けとなりました。
新興市場では東証グロース250指数が続伸、0.9%高で取引を終えました。
2.個別銘柄等
ヤマトホールディングス(9064)は一時12.8%高の2,195.0円をつけ年初来高値を更新しました。30日、2026年3月期の第1四半期決算にて、営業利益は64.9億円の赤字となりましたが、前年同期の142億円の赤字から赤字幅が縮小したことが好感されました。また10月から運賃を改定するなど単価上昇が進むとの見方も買い材料となりました。
パナソニック ホールディングス(6752)は3.0%安の1,440.5円をつけ3日続落となりました。30日に発表した2026年3月期の第1四半期決算にて、データセンター向け蓄電システムなどが好調で営業利益が前年同期比3.8%増の869億円となりましたが、市場予想を下回ったことが嫌気され売りが出ました。
京セラ(6971)は9.5%高の1,802円をつけ大幅反発となりました。外資系証券が30日、同社の目標株価を従来の2,200円から2,300円に引き上げ、これを材料視した買いが優勢となりました。アナリストは同社が保有するKDDI(9433)の株式売却などから「着実に改革が進むポジティブな決算」と評価しています。
アステラス製薬(4503)は6.1%高の1,578.5円をつけ大幅反発となりました。30日発表した2026年3月期の第1四半期決算は、売上高にあたる売上収益が前年同期比6.9%増の5,057億円、純利益が82.0%増の684億円であったと発表し、大幅増益を好感した買いが集まりました。
カプコン(9697)は9.5%安の3,876円をつけ続落となりました。30日発表した2026年3月期の第1四半期決算は、売上高が前年同期比53.7%増の455億円、営業利益が同90.8%増の245億円と増収増益となるも、2月発売のゲームで市場の期待が大きかった「モンスターハンター(モンハン)ワイルズ」の同期間の販売本数が物足りないとの見方から、売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は円安を材料に上昇となったほか、決算銘柄に売買が集まりました。明日も経済指標や決算発表が材料となる公算が高く、経済指標では6月の米PCE価格指数が発表されます。前日にはFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げ見送りを決めていますがインフレ鈍化が確認されるかが焦点となるでしょう。また米国ではマグニフィセント7を構成するアップル[AAPL]、アマゾン・ドットコム[AMZN]が決算発表を行う予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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