ジャクソン会議の議長発言で利下げ期待が高まり、NYダウは最高値更新
「金融政策のスタンス調整を正当化する可能性がある―」。
日本時間の8月22日(金)23時から始まったジャクソンホールでのパウエル議長の講演会。毎年「何かが起こる」ジャクソンホール。3年前は「やり遂げるまでやり続けなければならない」とわずか8分40秒の演説でインフレ退治の利上げを継続する決意を表明して株価は急落。そして昨年は「時が来た」と発言し、4年半ぶりの利下げが始まり「金融相場」に突入した。このところ世界の金融市場の方向性に大きな影響を与えるイベントとなっている。
今年もかなり注目されていた。なぜならマーケットは9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが行われることを前提に楽観的な動きとなっているからだ。もしパウエル議長が期待を裏切るような発言をすれば「大きな反動安が起こるかも…」との警戒が広がっていた。が、期待を裏切らなかった。直前に雇用統計ショックが起こった事でパウエル議長の考えが一変。冒頭の「金融政策のスタンス調整を正当化する可能性がある」と述べたことで利下げ再開への道を開き、9月にも利下げが行われる可能性が高まった。NYダウは846ドル高の4万5631ドルと8カ月ぶりに最高値を更新。これで今年に入って中休みしていた「利下げ」が再びスタートし「金融相場」が本格的に動き出す形になる。マーケット参加者には大きな朗報だ。
お金は使えば使うほど増える?太田流「お金の法則」とは?
今回のテーマは私が日頃、個人投資家にお話している太田流「お金の法則」である。お金には3つの段階があり最終的には「お金は使えば使うほど増える」状態が実現するというものだ。「えっ、太田先生、お金は使えば使うほど減るのではないですか?」と真顔で反論してくる人が多いのだが、私の話を聞いていただきたい。
まず、第1段階は「お金は使うと減る」である。お金は支出でありコストであるとしか考えてない状態だとこのロジックに支配される。世の中の大半の人たちが該当する。働けど働けど余裕のある生活ができず、常に節約、節約、節約の毎日。収入以上はお金が使えないので、いつも大きな制約のある中で暮らしていかなければならない。
私が社会人になったのはバブル崩壊直前の1988年。日経平均株価が当時の最高値3万8915円をつける前の年だ。その後バブルは崩壊し、1990年から雪崩を打つようにマーケットは急落。残業代は大幅カット、ボーナスは廃止、28歳で独身寮からも追い出されて私の年収はとうとう300万円を割り込んだ。毎月の手取りは10万円を切ってしまった。証券会社に勤めて顧客に資産運用を勧める立場の人間なのに自身の生活は破綻寸前。爪に火を点すような節約生活を日々強いられた。まさに「お金は使うと減る」という状況で苦しい苦しい生活だった。
収入と資産運用が両輪で回れば資産は加速度的に増加し、第3段階に突入
第2段階は「お金は使っても減らない」である。収入や資産運用がうまくいくと、この状況が実現する。お金を使っても減らないから、お金を使うことに抵抗がなくなる。私はあまりにも悲惨な日系中堅証券会社から脱出しようと、文学部フランス文学科出身であったにも関わらず、経済・金融を独学で猛勉強して証券アナリスト資格を取得。ちょうど30歳の時に外資系に転職を果たした。ようやくそこそこの年収を得ることができ、初めて自分の資産運用もできるようになった。節約、節約、節約からは完全に開放されて、生活意識がものすごく前向きになったことでやっと人生に希望を持つことができた。
そして、第3段階が「お金は使えば使うほど増える」である。収入と資産運用が両輪で大きく回れば、金融資産が加速的に増える状態になる。支出に関しても自分に大きなリターンをもたらすお金の使い方をするようになるので、お金は使えば使うほど増えるのである。私の経験値としてお話すると、使ったお金の5倍~10倍のお金が戻ってくる。お金が減る心配など全くなく「ここで思い切って支出すれば、もっとお金が増える」とワクワクするようになる。成功している私の知人や友人を見渡すとほぼ全員が第3段階に達しており、お金の心配をしている人など皆無である。
お金を使うことは社会貢献になり、最も有効なお金の使い方は自己投資
あなたが仕事や資産運用で大きく稼ぐことは大きく使えることに他ならない。稼ぐことは社会貢献、使うことはもっと社会貢献になる。ぜひとも、世の中に役立つ人間になっていただきたい。この意味を噛みしめていただければお金に対する心のバリアも取り払われると思う。「世の中はお金じゃない」という人に限ってお金を罪悪視し、お金やお金持ちに対して偏見を持っている。恒産無くして恒心無し。稼ぐことはお金も心も豊かになることである。稼げない人はお金も心も貧しい。
お金を使う際は、ぜひとも「自己投資」を心がけていただきたい。最も有効なお金の使い方は自己投資である。人生の主役は他ならぬ自分だ。もっと自分にお金をかければワクワクして自ら輝き出す。そして人生で大事なのはモノよりココロである。貴重な時間、かけがえのない時間を経験することこそ豊かな人生だと言える。皆さんにもぜひ、第3段階の「お金は使えば使うほど増える」の状況になっていただきたい。文学部フランス文学科出身で経済・金融音痴、手取り10万円なかった惨めな状況でも自己努力で大きく変身できた。あなたの方が私よりもずっと恵まれた環境にあるはずだ。できないはずがない。
36歳で1億円、45歳で10億円を達成。還暦を過ぎ2度目の10億円を狙う
私自身が皆さまへのデモンストレーションとして運用している「勝者のポートフォリオ」連動型個人ファンドは8月29日時点で4億9110万円。今年に入ってから1億4087万円増加している。年初来のパフォーマンスは+40.2%と大きなパフォーマンスとなっているが、本格的な金融相場の到来で一段の飛躍を期待している。私は36歳で億り人(1億円)となり、45歳で自由億(10億円)を達成した。現在61歳だが再び自由億を達成すべく「勝者のポートフォリオ」で実践している。複利効果であっという間に自由億になりそうだ。
さて、太田忠投資評価研究所とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ(DFR)がコラボレーションして投資助言を行う「勝者のポートフォリオ」もおかげさまで快進撃が続いている。2021年10月のサービス開始以来、8月15日時点の累計パフォーマンスは+117.0%、昨年来+69.7%、年初来+28.5%とすべての期間においてマーケット指標を圧倒している。マーケット分析力と個別銘柄選択力で「市場に打ち克つ」を実践している成果が大きく出ているものと自負している。

「勝者のポートフォリオ」は日本株を中心とした個人投資家向けの投資助言サービスであり、毎週のマーケット解説・投資戦略のメルマガ配信に加え、毎月恒例のWebセミナーの開催や投資のスキルアップを目的とするスペシャル講義を提供している。
セミナーは9月10日開催。本格的な金融相場の到来で資産形成のチャンス
Webセミナーでは米連邦準備理事会(FRB)や日銀の金融政策、日米の景気動向、あるいは最近ではトランプ関税政策といったホットな話題を取り上げながら現状の投資戦略やこれから期待できる個別銘柄の話、さらに参加者からの全ての質問に答えるQ&Aコーナーを設けて毎回2時間半ものロングランセミナーとなっている。毎回300名を超える参加者で盛り上がる投資のヒントが満載のセミナーだ。
次回は9月10日(水)20時より開催予定である。テーマは『FRBの利下げ再開で本格的金融相場の到来へ』である。株式市場は上昇しているのに資産運用がうまくいっていない個人投資家が多いとの印象を受ける。「どういう運用をすれば資産を形成できるのか」を知りたい人はぜひご参加いただきたい。10日間の無料お試し期間を使えば誰でも参加が可能。有料会員はアーカイブ録画でいつでも視聴できる。
スペシャル講義は投資スキルを身につける場として62本もの講義動画をリリースしている。個人投資家にとって必須のリスク管理、運用力を上げるためのマーケットサイクル投資法、恐怖指数の活用、システマティックリスクの対処法、ヘッジファンドの実態など詳しく解説している。ぜひとも参考にしていただきたい。
●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもDFRへのレポート提供による「勝者のポートフォリオ」メルマガ配信などで活躍。
国内外で6年連続アナリストランキング1位を獲得した、
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