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ネットフリックスは割安かも! ワーナーブラザーズ争奪戦でパラマウントに勝つと見込み、「配信力×コンテンツ」の長期戦略が正しいなら株価は戻るはず

2025年12月12日公開
ポール・サイ
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 元フィデリティ投信トップアナリストで、米国・シアトルからザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしているポール・サイさんが、東京MX2で毎週月曜~金曜22時から放送されている、「WORLD MARKETZ」にゲスト出演した。

ポール・サイさんプロフィール

 今回の放送では、ネットフリックスとパラマウントによるワーナーブラザーズ争奪戦を、ポールさんがどう見ているかの話題に。買収者の株が下がり、買収先の株が上がるのはよくある話で、見方によってはネットフリックスが割安かもしれないとのことなので、さっそくチェックしていこう。

ソフトウェアエンジニアの仕事はコンセプトや発想、設計が重要。AIの登場でコーディングのような泥臭い仕事は必要なくなってくる

 番組は、アシスタントの新宮志保さんが「打ち合わせの際、ポールさんの弟さんがとあるサイトを作ったと伺いました」と切り出し、どんなサイトなのかをポールさんに質問するところから始まった。

 ポールさんの弟さんは昔、アマゾンのソフトウェアエンジニアをやっていて、現在はロジスティクス関係のソフトウェアのスタートアップに携わっているそう。

 そんな弟さんが「アメフト(アメリカンフットボール)の賭けのプログラムを作ってみたんですね」とポールさん。ラスベガスで出されている、とあるチームがアメフトの試合で勝利する確率をベースにして、ゲーム展開とともに勝率を50個のファクターを使って自動計算。賭け市場の確率と乖離が大きければ、自動的に賭けられるという遊びのプログラムで、ポールさんの弟さんがAIを使って3時間で作ったとのこと。
【※関連記事はこちら!】
AIとインフレが同時加速する一見複雑な時代。しかし、構造さえ理解すればチャンス大! 資産価値を決める3つの軸とは? AI時代の投資家の最大の武器は?

 弟さんの話によると、ソフトウェアエンジニアの仕事は時間の経過とともに、アメフトの賭けプログラムのようなコンセプトや発想、設計が重要で、単純な知識だけでは5年後、10年後に生き残っていけないようだ。

 AIの登場でコーディングのような泥臭い作業がだんだん必要なくなってくるなど、仕事や物事がコロッと変わってしまうことを、弟さんの話を通じてポールさんも身近に感じたとのことだった。

ネットフリックスは配信力が強く、ワーナーブラザーズのよいコンテンツとの組み合わせで、さらに強くなれる

 続いて、番組MCの渡部一実さんが話題に出したのが、ネットフリックスとパラマウントによるワーナーブラザーズ争奪戦だ。

 これをどう見ているか聞かれたポールさんは「ネットフリックスがワーナーブラザーズを買いたいというのは合理的」とコメント。

 ネットフリックスは配信力に強みがあり、よいコンテンツを持っているワーナーブラザーズが手に入れば、配信力との組み合わせでさらに強くなれるようだ。

 そうなると、ネットフリックスのシェアが大きくなりすぎるという議論があるけれど、ネットフリックスの競合はワーナーブラザーズやパラマウントだけではないそう。YouTubeやTiktokなどインターネットやエンターテインメント全体を競合だと考えれば、実はシェアが大きくないし、買収してもいいとポールさんは見ている。

 こういったケースでよくあるのが、買収者の株が下がり、買収先の株が上がることだそうで、ネットフリックスも下がっているけれど、長期的にネットフリックスの戦略が正しければ株価は戻ってくるはずだという。

パラマウントのワーナーブラザーズ買収にはトランプが重要! ネットフリックスが勝つと思えば、今は割安かも

 一方、パラマウントは規模が小さい会社で、ワーナーブラザーズと一緒になるとストリーミングや映画界で強くなるとのこと。

 そんなパラマウントの裏には、トランプ(大統領)と仲がいいエリソン・ファミリーがいるとポールさん。パラマウント傘下のCBSが、ワーナーブラザーズ傘下で反トランプのCNNと合併することになるため、パラマウントのワーナーブラザーズ買収にはトランプが重要になるのだという。

 CNNがパラマウントの傘下に入れば、トランプに有利な話をCNNにさせるという話があったり、逆に、CNNが反トランプの報道をするからこそトランプが話題になるという見方もあるそう。

 パラマウントに買収資金を出すところを資料で見ると、サウジアラビアやアブダビ、カタールのオイルマネー、トランプの娘婿のクシュナーのファンドなどが入っているようだ。

 そのことについて渡部さんが「中東のオイルマネーはトランプが引っ張ってこようとしていたし、クシュナーはトランプ一族で、トランプがパラマウントに肩入れしていると見ていいんですか」と質問すると、ポールさんは「大統領になってどうやって儲けるかの1つで、ちょっとグレーなところ」と答えた。

 さらに「トランプもパラマウントの番組の悪口を平気でガンガン言っているのも面白い」と渡部さんが付け加えると、「それはトランプのメディア戦略の1つ」とポールさんは返した。

 ネットフリックスとパラマウントのどちらが勝つかは50-50だけれど、ネットフリックスが勝てれば、またはネットフリックスが勝つと思っていれば、今は割安かもしれないとのことだった。

ネットフリックス 週足 (出所:TradingView)

ビットコインはゴールドの代替資産と言われているけれど、今年のパフォーマンスを見ると、そうは言えない

 続いては、ゴールドとビットコインの年間パフォーマンスの話題に。

 ゴールドは今年60%ほど上昇して、ビットコインは今年ほぼゼロか、下手すると5%くらい下落しそうなことについて、ポールさんの見方を渡部さんが聞いた。

NY金先物&ビットコイン/米ドル 週足 (出所:TradingView)

 ビットコインは新しいゴールド、ゴールドの代替資産と言われているところもあるけれど、ゴールドは今年のトップ、ビットコインは今年のボトムに近いところを見ると、そうは言えないところが面白いとポールさん。

 ビットコインはゴールドの代替資産と信じている人は今、ゴールドを売ってビットコインを買うべきだけれど、ビットコインはただの1つの投機先で、ゴールドとの相関性はこれからもそんなになさそうとポールさんは見ている。

 すると渡部さんが「ビットコインは投機的、短期的、ゴールドは長期的な資産という見方ができますが、ポールさんの考え方はいかがですか」と切り出した。

 ポールさんの中では、ビットコインもゴールドもお金を生まない資産で、ゴールドは保有すると少しお金がかかる資産だけれど、長い歴史があるため、ビットコインよりは長期保有に向いているようだ。

 例えば、フィデリティの口座でビットコインを買う場合、リスクがあるうえで投資すると了承しないといけないそう。ただ、ゴールドを買う場合にそれはないため、価格がいくらかを別にしても、一般論としてゴールドはビットコインよりリスクが低いとのことだった。

 ポールさんの年内最終出演はクリスマスイブの12月24日(水)で、「その時に今年のまとめや来年の見通しをまとめて聞きます」と渡部さんが予告して、番組は終了した。

 初の著書『台湾系アメリカ人が教える米国株で一生安心のお金をつくる方法』を11月12日(水)に出版したばかりのポールさんは、冒頭でも触れたとおり、ザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年半で140%上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。


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