東京市場まとめ
1.概況
日経平均は868円高の52,808円と大幅続伸で寄付きました。高市首相が衆議院を解散する検討に入ったとの報道を受け、政権基盤の安定や政策推進を期待した買いが入り、序盤から急ピッチで上げ幅を拡大しました。寄付き直後の9時10分に1,874円高の53,814円をつけ取引時間中の最高値を更新し、その後も高値圏での値動きとなりました。前引けは1,600円高の53,540円で、初めて53,000円台に乗せました。
後場も基調は変わらず、高値圏での推移となりました。ドル円相場が1ドル158円台後半まで円安が進行したことも輸出関連銘柄の追い風となり、最終的には1,609円高の53,549円で終値ベースの最高値を更新して取引を終えました。
TOPIXは84ポイント高の3,598ポイントで同じく最高値を更新、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント高の712ポイントで6日続伸となりました。
2.個別銘柄等
川崎重工業(7012)は一時10.1%高の13,615円をつけ昨年来高値を更新しました。高市首相が衆議院を解散するとの観測が浮上し、これにより与党が議席を伸ばせば、高市首相が掲げる防衛力増強に関する経済政策が加速するとの見方から「高市関連銘柄」に位置づけられる同社に買いが入りました。
安川電機(6506)は2.1%安の4,921円をつけ反落となりました。9日、2026年2月期の第3四半期決算を発表し、トランプ米政権による追加関税の影響で、日本や欧米の自動車関連の設備投資が低調だった影響から純利益は前年同期比44%減の255億円となり、市場予想を下回る減益を嫌気した売りが出ました。
ファナック(6954)は一時3.9%高の6,698円をつけ株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。高市首相は衆議院解散の意向を自民党幹部に伝達したとも伝わり、同政権は成長戦略の17分野の筆頭にAIを掲げ、その筆頭にロボットや機械を自律的に動かす「フィジカルAI」が注目されていることから関連銘柄として同社に買いが入りました。
サンリオ(8136)は2.4%安の4,991円をつけ続落となりました。高市首相が衆議院を解散するとの観測が浮上する中、与党が選挙で勝利すれば、日中関係の悪化がいっそう長期化するとの見方もあり、同社の中国でのライセンス事業などに悪影響が出かねないとの懸念が売り材料となりました。
yutori(5892)は5.8%高の2,850円をつけ3日続伸となりました。13日、1990-2000年代の若者文化に着想を得たストリート系ブランドの「9090」と人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボレーションを発表したほか、先週9日には2025年12月の全社売上高が前年同月比40%増と好調な売り上げ動向が評価され、買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
高市政権下における衆議院解散との観測を受けて、日本市場は大幅高となりました。日経平均は初の53,000円台をつけ、TOPIXも2.4%高となり、揃って最高値を更新しました。明日以降も解散総選挙関連の動向が注視され、ボラティリティ-の高い展開が予想されます。また、明日は米国で2025年12月のCPI(消費者物価指数)の発表や、主要米銀のジェイピー・モルガン・チェース[JPM]の決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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