【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 50,121.40 ▼66.74 (2/11)
NASDAQ: 23,066.47 ▼36.01 (2/11)
1.概況
10日の米国市場は主要3指数が高安まちまちとなりました。ダウ平均は最高値を更新したものの、ハイテク株の一角が軟調であったことから、ナスダック総合株価指数とS&P500株価指数は反落となりました。
11日の米国市場は主要3指数が揃って下落となりました。同日朝に発表された2025年1月分の雇用統計が市場予想比で良好な結果を示したことで、先行きの利下げ観測が後退し、株式市場の重荷となりました。
ダウ平均は続伸して取引を開始しました。序盤は堅調に推移したものの、前日には最高値を更新していたこともあり利益確定の売りなどが出たことで早々に下落に転じました。中ごろにかけては前日終値付近で一進一退に推移しました。目だった上値材料にも欠けたことで最終的には66ドル安の50,121ドルと小幅に反落し取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は36ポイント安の23,066ポイント、S&P500株価指数は1ポイント未満の下落となる6,941ポイントで、ともに続落となりました。
2.経済指標等
2026年1月分の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は前月から130千件増加と市場予想(70千人)を上回りました。また、失業率は4.3%と市場予想・2025年12月結果(ともに4.4%)を0.1ポイント下回りました。
3.業種別動向
11日の米国市場でS&P500の業種別株価指数は、全11業種のうち8業種が上昇しました。エネルギーが2.6%高となり、セクターの上昇率トップとなりました。生活必需品が1.4%高で続き、素材が1.3%高となりました。一方で金融が1.5%安となったほか、コミュニケーション・サービスが1.3%安、一般消費財・サービスが0.6%安と3業種が下落しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中16銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が4.4%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が3.3%高、コカ・コーラ[KO]が2.3%高、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2.1%高となりました。一方でアイビーエム[IBM]が6.5%安と大きく下げ、セールスフォース[CRM]も4.4%安となりました。そのほか、ボーイング[BA]、マイクロソフト[MSFT]など計4銘柄が2%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ソフトウェア銘柄の売りが波及し、eコマース向けプラットフォームを展開するショッピファイ[SHOP]が6.7%安となりました。新薬開発のギリアド・サイエンシズ[GILD]は第4四半期の決算が売上高・利益ともに市場予想を上回ったことが好感され5.8%高となりました。主力製品であるHIV治療薬が売上に寄与しました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.03%高い4.17%となりました。12日朝のドル円は153円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って下落となりました。良好な雇用データが次回の政策金利引き下げを後ろ倒しするといった見方が株式市場の重荷となりました。これを受けて、日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。加えて、ドル円も9日16時ごろは156円台半ばであったところ、本日の朝方は153円台前半まで円高に振れており、この点も輸出関連銘柄の売り材料となるでしょう。日中には鹿島建設(1812)や東洋エンジニアリング(6330)、SMC(6273)、住友ゴム工業(5110)などの決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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