成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

よくある「ファンダメンタルズ派」と「テクニカル派」の対立! でも、両者を組み合わせるのが私の流儀。ボラティリティの高い今は特にそれが有効だ

2026年3月11日公開
ポール・サイ
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

チャートだけを見て、それが「どの会社の株か」をかなりの確率で当てる友人の話

 先日、友人の形成外科医と食事をしていたとき、おもしろい話を聞きました。

 彼は投資が好きで、あるテレビ番組をよく見ているそうです。その番組では、まず会社名を隠した株価チャートだけが画面に表示されます。そして、視聴者はそのチャートを見て、それが「どの会社の株か」を当てるのだそうです。

 彼はこれをかなりの確率で当てることができると言います。理由を聞くと「チャートの動きにはそれぞれクセがあるから」と言っていました。

イラスト:いらすとや

 たとえば、特定の業界や企業には独特の値動きのパターンがあり、それを覚えていると、チャートから会社名をある程度、推測できるのだそうです。

 彼自身の投資スタイルは、いわゆるテクニカル分析中心です。

 ファンダメンタルズを深く分析するというよりも、チャートの形やパターン、過去の値動きの傾向を見て、主にオプション取引を行っています。

 このようなアプローチは、特に短期の売買では非常に有効なことがあります。市場心理や需給の変化は、しばしばチャートに先に現れるからです。

ファンダメンタルズとテクニカルの両方を組み合わせるのが最も合理的

 もっとも、私自身はファンダメンタルズとテクニカルの両方を組み合わせるのが最も合理的だと考えています。

 まず、長期的な視点では、その企業が本当に投資に値する会社なのか、成長性や収益力、競争優位性など、ファンダメンタルズ面を分析する必要があります。これはいわば「何を買うか」を決める作業です。

 一方で、テクニカル分析は「いつ買うか、いつ売るか」を考える上で非常に役立ちます。どんなに良い会社でも、タイミングによって投資成果は大きく変わるからです。チャートのパターンやサポートライン、出来高の動きなどを観察することで、より有利なエントリーポイントや出口を見つけることができます。

[参考記事:筆者がエヌビディアをほぼ大底で買った時のテクニカル的な解説など]
株式市場は詐欺的!? ハイテク株の女王、キャッシー・ウッド率いるアークの旗艦ファンドはなぜ悲惨な成績なのか?

 その意味で、友人が見ている「チャートから会社を当てる」というテレビ番組のゲームは、単なる娯楽以上の価値があります。

 チャートを繰り返し見ることで、業界ごとの値動きの特徴や、個別銘柄の“性格”のようなものが自然と身についていきます。ある企業はニュースに対して過剰に反応しやすく、別の企業は比較的安定したトレンドを描く、といった違いが見えてくるのです。

現在のような地政学リスクによる市場のボラティリティが高い局面でも、チャートをよく観察することは役に立つ

 さらに、こうして身につけたチャートの感覚は、現在のような地政学リスクによる市場のボラティリティが高い局面でも役立ちます。

 たとえば、イランを巡る戦争によって市場が大きく揺れている状況では、多くの優良企業の株価も短期的に上下に振れます。しかし、チャートをよく観察すると、過去に何度も止まっているサポートラインが見えてくることがあります。

 優れた企業の株価が一時的な混乱でその水準まで下がったとき、それはむしろ長期投資家にとってのエントリーポイントになる可能性があるのです。

「ファンダメンタルズ派」と「テクニカル派」の対立が語られることもあるが、実際には両者は競合するものではなく、補完し合うもの

 投資の世界では、「ファンダメンタルズ派」と「テクニカル派」が対立して語られることもあります。しかし、実際にはこの2つは競合するものではなく、補完し合う道具です。

 長期的な価値を見極める目と、短期的な値動きを読む感覚。その両方を持つことができれば、投資家としての武器は確実に増えるはずです。

 そして、もしかするとその最初の一歩は、私の友人の形成外科医のように、ただ「このチャートはどの会社だろう?」と考えてみることなのかもしれません。そうした小さな練習の積み重ねが、やがて市場を見る目を大きく鍛えてくれるのです。

 

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガ「米国株&世界の株に投資しよう!」を配信中。著書『台湾系アメリカ人が教える 米国株で一生安心のお金をつくる方法!』発売中。

※メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」募集中! 米国株&世界の株分析毎週届き、珠玉のポートフォリオの提示も! 登録から10日以内の解約無料。


三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ザイのウェブ会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強の高配当株&
増配株111銘柄
投信格付240本

4月号2月20日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強の高配当株&増配株111銘柄]
◎巻頭特集
最新決算で判明!トヨタやイオンなど人気20銘柄の買・売診断も!
株価も業績も伸びる2026年大本命株

●増益率や進捗率が高い業績好調株
●指針改訂で経営効率の改善に期待の株
●成長投資が本格化!大化け“高市株”

◎第1特集
オルカン超えの上昇率!
利回り5%超が続々登場!
最強の高配当&増配株111銘柄
●1:高配当株が最強な4つの理由
●2:損したくない人のための高配当株の必勝法
●配当利回り3%超で優待も!
桐谷さん厳選の高配当優待株10
●安心して持てる最強の高配当株鉄板7&買いや強気は48銘柄!人気高配当株トップ70「買」「売」診断!
●「連続増配+優待」「少額の高配当」で手堅く勝つ!初心者に安心の高配当株22
●「減配しない」「金融庁の“喝”」「テーマ」で爆上げを狙う!株価が上がる高配当株42

◎第2特集
投資しないは大損!?
2026年こそ始める!暗号資産入門

●暗号資産を買うべき理由3
●ビットコイン価格がまだ上がる2つのワケ

●ビットコインはどこで買えばいい?
●販売所の取引コストには注意!

◎第3特集
NISAで売れてる投信をズバ斬り!
★★★の数を見るだけでOK!投信格付240本

●金相場を予測!
ドルや株の代替として金への資金流入が続く!

●NISAで買う投信の選び方
●新登場の投信も!インデックス型46
●市場環境が激震!アクティブ型61
●全体的に成績が向上!バランス型24
●本当の利回りが上昇!毎月分配型100

◎別冊付録
申込み忘れを防いで旬の味覚を満喫しよう!
2026年ふるさと納税年間計画

●申込プランを立てて欲しい返礼品を確実にゲット!
●楽ちん定期便ベスト13
●春夏秋冬の食材が集結!単品ベスト26

◎いつもの連載も充実!
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.19
「教育訓練給付金ってなに?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.14
「レートの“ワープ”が介入サイン」
●おカネの本音!VOL.44 吉州正行さん
「銀座の煩悩と禅寺の静寂 両極を見てわかったおカネの適量とは?」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.112
「カネの匂い? 新富裕層の正体」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「ステルス増税とも揶揄される!『独身税』ってなんだ?新制度のリアル」
●ZAiクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「人気ランキング最下位のティーケーピーが下剋上!」

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報