2026年5月13日(水)、米国・シアトルからザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている元フィデリティ投信トップアナリストのポール・サイさんが、ストックボイス社が手掛ける経済・マーケット番組「WORLD MARKETZ」(TOKYO MX 月~金 22時~23時)に生出演した。

インフレの上昇でAI株が下がっても、エネルギー株が上昇するため、AI株とエネルギー株のバーベル戦略はバランスが取れる
番組は、ポールさんの出演が日本の祝日の関係で1カ月ぶりであることを、アシスタントの新宮志保さんが紹介するところから始まった。
この1カ月はどんなことをしていたのか聞かれたポールさん。5月のシアトルは天気が良くなり、所属しているシアトル・ヨットクラブやクイーンシティ・ヨットクラブでお祭りやパーティーが行われたそう。ワシントン大学ボート部のレースもあり、そのお祭りにも参加したようだ。
(出所:WORLD MARKETZ)
その楽しそうな様子を聞いた番組MCの渡部一実さんが「これはもうFIREした人ですね」とうらやましがりつつ、話題を切り替えた。
ポールさんが実践するAI株とエネルギー株のバーベル戦略は、インフレの環境下でも機能するのかを、ポールさんがこの1カ月で改めて検証したことを紹介。インフレとAI、インフレとエネルギーの関係がどうなっているのかをポールさんに聞いた。
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まず、インフレが高いと金利が上昇するため、収益が将来にあることが多いAI株は下落しやすいそう。もっとも、AIの進化で生産性の改善力が大きくなれば、それも乗り越えられるようだ。
一方、エネルギー株は実物を保有しているため、インフレに強いとポールさん。トランプ米大統領の訪中やイラン戦争の長期化で、地政学の緊張が続きそうなこともサポート材料だ。
また、AIを動かすのにもエネルギーは必要。エヌビディアのジェンスン・ファン社長の話ではAIに5つの層があり、一番基礎になる層はエネルギーだそう。中国の場合、アメリカの最先端のチップがなくても、エネルギーがあればそれを補えるため、エネルギーは重要とのこと。
つまり、インフレの上昇でAI株が下がっても、エネルギー株が上昇することでバランスを取れるうえ、AIの需要が最終的にエネルギー株に寄与するため、AI株とエネルギー株のバーベル戦略は引き続き機能するとポールさんは結論づけた。
なお、AI株とエネルギー株のどちらかが上がり過ぎた場合、ポートフォリオの比重を保つために少し削って利益を確定すると、逆張り戦略となってリターンがさらに取れるようだ。
AIのテーマがGPUからCPU、メモリにまで拡大。セールスフォースは急落も、ソフトウェアはAIの拡大に必要でチャンスあり
続いて、AIのテーマが拡大している話題に。
足もとで、マグニフィセントセブン(※)が一部を除き少し弱くなっているのは、AIのテーマが終わりというわけではないようだ。
(※マグニフィセントセブンとは、米株式市場を代表するテクノロジー企業であるアルファベット、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディアの7社を指す)
以前はAIのテーマがGPUだけという考えで、エヌビディアやアルファベットなどに焦点が当たっていたけれど、産業チェーンの広がりで、AIのテーマがCPUやメモリなどにまで拡大。CPUに強みがあるインテルやAMD、メモリに強みがあるサンディスクやマイクロンテクノロジーなどの株価が上昇しているようだ。
インテル 週足 (出所:TradingView)
一方、AIのせいでソフトウェア会社が必要なくなるとの見方から、セールスフォースなどが急落していることをポールさんはどう見ているのか、渡部さんが質問した。
セールスフォース 週足 (出所:TradingView)
AIが実際の経済で拡大するために、ソフトウェアやソフトウェアエンジニアは引き続き必要とポールさん。セールスフォースの製品は企業の根幹のプロセスに入っており、AIで簡単に代替しづらいうえ、セールスフォース自体もAIを取り込んでさらにいい製品を作ろうとしているようだ。
ソフトウェア会社の勝ち組と負け組を見極める必要はあるものの、マーケットが間違えることもあり、この下落のなかにチャンスがありそうとのことだった。
ここまで、5月13日(水)に放送された「WORLD MARKETZ」の模様をお伝えした。
記事冒頭で触れたとおり、ポールさんが情報配信しているザイ投資戦略メルマガ「ポール・サイの米国株&世界の株に投資しよう!」は登録後、10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(直近2年半で140%上昇)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。
●ポール・サイ ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。著書『台湾系アメリカ人が教える米国株で一生安心のお金をつくる方法』を発売中。























