◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は反発、情報錯綜の中で様子見ムード強まる
・悪材料出尽くしのニデックが上昇、INPEXなどは売り続く
・決算本格化、ファナック・米インテルなど、注目株はオークマ
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
反発、情報錯綜の中で様子見ムード強まる
【今日の相場】
日経平均株価は反発! 17日の米国市場では主要株価指数がそろって続伸、ナスダック総合指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は13連騰、S&P500指数とともに連日で最高値を更新した。イラン外相が「停戦期間中はホルムズ海峡を開放する」と発表したことで原油市況が急落、インフレや景気に対する懸念も和らぎ、投資家心理が大きく改善した。一方、米市場の取引終了後、イランは米国が停戦合意に違反しているとして、一転して同海峡を再封鎖。原油市況が再び上昇したことで、週明けの日経平均株価の上昇幅は限られた。戦争終結の期待が残る一方、停戦期限が21日(日本時間22日)に迫る中、様子見ムードが強く、350円弱の上昇スタート後はこう着感の強い状況が続いた。
東証プライムの値上がり銘柄は41%にとどまり、売買代金上位ではソフトバンクグループなどが大きく上昇した一方、フジクラなど電線株の下落が目立った。今日は米イラン協議の先行きへの期待が根強い一方、錯綜する報道を受けて様子見ムードが強いことも感じられる相場展開だった。今日のX(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」配信では、今週の焦点や株式相場の見通し、それに「今から買い」の銘柄について解説したので、投資の参考にしてほしい。
【※Xスペース配信(4月20日)はコチラから】
⇒https://x.com/ZAiClub/status/2046077238689583197
【日経平均】58824.89円↑(+348.99円)
【グロース250】802.63↑↑(+12.35)
【NYダウ】49447.43ドル↑↑(+868.71ドル、17日)
【ナスダック】24468.480↑↑(+365.776、17日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆ニデック(6594)
2408円(+140円)
不正会計を受けた第三者委員会の最終報告書を受領したと発表。今後、改善計画・状況報告書の改訂を行い、改善計画を実行するとともに、内部管理体制確認書を東京証券取引所に提出する。会計不正に伴い、2025年4~6月期までの営業利益へのマイナス影響額は累計1664億円になる。また、東証はニデックに対し、上場違約金9120万円の支払いを求める方針とも伝わっている。一方、相場の回復も手伝い、悪材料出尽くしと捉えられたようだ。
◆NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)
3832円(-15円)
カナダの物流会社、メトロサプライチェーングループの買収を発表。買収金額は約2070億円で過去最大となる見込み。買収先はカナダに本拠地を置き、米国や英国などでも事業基盤をもち、小売・製造業・医療・テクノロジー・公共セクターなど幅広い領域で物流事業を展開する。顧客基盤の重複が少なく、海外事業の強化につながると判断したようだ。一方、買収に伴う財務負担の影響が懸念され、株価は伸び悩んだ。
◆INPEX(1605)
3843円(-142円)
イラン外相がホルムズ海峡を巡り、全ての商船について「停戦期間中は完全に開放される」と発表。これを受け、先週末のNY原油先物相場は1バレル=83ドル台まで急落。その後、イランは同海峡を再封鎖したが、原油先物相場は依然として1バレル=80ドル台後半と、直近高値からは30ドル程低い水準にとどまっている。戦争終結への期待は維持されており、エネルギー関連株には利益確定の売りが続いた。
【2】月曜コーナー「ザイアナリスト仲村幸浩『今週の焦点』」
決算本格化、ファナック・米インテルなど、注目株はオークマ
先週の日経平均株価は+1551.79円(+2.73%)。米国・イランの停戦交渉の進展期待が高まったことに加え、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で最高値を付けたことで投資家心理が上向いた。週後半にはナスダック総合指数やS&P500指数とともに日経平均株価も最高値を更新した。
中東情勢を巡っては情報が交錯しており、期待が高まる場面もあれば、後退することもある。ただ、米国とイランは資金・国力が削られる戦争の再開はできれば避けたいという考えにおいてある程度共通していると思われる。イスラエルも、戦争を背景に国内の政権支持率が低下しており、暴走するリスクは低下している。三歩進んで二歩下がるような遅々とした動きだが、停戦交渉が完全に打ち切られるような最悪の事態が起こらない限り、マーケットが事態収束を見越した動きを止めることはなさそうだ。
一方、日米ともに株価の戻りが想定以上に速かったことで、短期的にはやや過熱感がある。ただ、買いそびれている投資家は多いとみられ、下がったところでは押し目買いが入りやすく、底堅い相場展開が予想される。
今週は国内外でディスコや米インテル、ファナックなど、半導体やFA(Factory Automation)・ロボット関連の決算が発表される。中東情勢が悪化せずに関連株で好決算が相次げば、日経平均株価の6万台乗せもありそうだ。また、個人消費の動向を推察する上で、米国のアメリカン・エキスプレスやプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の小売決算のほか、3月小売売上高にも注目したい。その他に、野村総合研究所(NRI)や米IBMなど、AI脅威に晒されているIT・ソフトウェア銘柄の決算も予定されている。足元では関連株の見直しが強まっている。株価指数が最高値圏で推移する中、出遅れ銘柄に注目する動きが強まっており、決算を機にこうした動きが加速する可能性もありそうだ。
21日には米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたケビン・ウォーシュ元FRB理事が上院銀行委員会での公聴会に参加する。利下げに前向きなハト派的な人物とみられているが、中東情勢を背景としたエネルギー価格の高騰を受け、金融政策の動向に関してどのような見解を示すか注目される。インフレ懸念を示せば、株価の重石になりそうだ。
【仲村の今週の注目銘柄・テーマ】
オークマ(6103)
「FA・ロボット」
4340円(+30円)
工作機械大手。工具を自動で選択・交換でき、穴あけや面削りなど複数の加工を一台でこなせるマシニングセンタが主力。
3月の工作機械受注は前年同月比28%増と9カ月連続のプラス。受注額は月別では過去最高を記録した。受注額が2010年以降の過去最高となった外需が40%増とけん引役となり、特に北米・中国が好調だった。
オークマの海外売上高比率は米州が30%、中国が17%と、工作機械受注のけん引役である米中の比率が高い。2026年3月期の第3四半期(2025年10~12月)受注額は前年同期比16%増で、けん引役の米中に関してはそれぞれ米州68%増・中国36%増ととりわけ好調だった。
5月12日に予定されている決算、もしくは今週末24日に発表される同業ファナックの決算で良好な受注が確認できれば、株価の上昇が期待される。

仲村幸浩
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。
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