東京市場まとめ
1.概況
日経平均は489円高の63,203円と反発して取引を開始しました。先週末の米国市場では、ハイテク株高となった流れを引き継ぎ、序盤は買いが先行しました。9時21分には671円高の63,385円をつけ、取引時間中の最高値を更新する場面が見られました。もっとも、その後は利益確定の売りが出たことで、前場中ごろに下げに転じ、226円安の62,486円で前引けとなりました。
後場は序盤に持ち直す場面が見られたものの、原油高などが重荷となったことで上値は重く、安値圏での推移となりました。主だった買い材料も欠けた日経平均は最終的に295円安の62,417円で続落となりました。
TOPIXは11ポイント高の3,840ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が14ポイント高の842ポイントで4日続伸となりました。
2.個別銘柄等
コナミグループ(9766)は10.2%高の21,090円をつけ、4日続伸となる大幅高となりました。8日、2027年3月期の当期純利益が前期比1%増の1010億円を見込むと発表しました。市場予想を下回ったものの、6月に開催されるサッカーワールドカップを控え、サッカーゲームの利用者増加などへの思惑が買い材料となりました。
任天堂(7974)は一時10.1%安の6,895円をつけ、年初来安値を更新しました。8日、2027年3月期(今期)の営業利益が前期比3%増の3700億円を見込むと発表しました。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の値上げも発表し、これによる営業増益が見込まれるものの、市場予想を大幅に下回るガイダンスが売り材料となりました。
日本たばこ産業(2914)は6.9%高の6,164円をつけ、大幅反発となりました。8日、2026年12月期の第1四半期決算で、純利益が前年同期比25%増の1970億円となったと発表しました。米国を中心に海外でたばこの値上げが浸透したほか、加熱式たばこや電子たばこなどのリスク低減製品の販売増が増益に寄与し、これらを評価した買いが優勢となりました。
本田技研工業(7267)は一時、2.4%安の1,238円をつけ、年初来安値を更新しました。8日、日本経済新聞が「ホンダの26年3月期(前期)の連結営業損益(国際会計基準)が4000億円規模の赤字(前の期は1兆2134億円の黒字)だったことが分かった」と報じ、上場以来初の営業赤字との報道が嫌気され、売りが出ました。
感光材などの化学素材メーカーである東洋合成工業(4970)は一時15.4%高の18,260円をつけ、年初来高値を更新しました。8日、2027年3月期(今期)の営業利益が前期比36%増の50億円を見込むと発表しました。増益が評価されたほか、同日、外資系証券が同社の目標株価を従来の12,000円から20,000円に引き上げたことも買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
原油高が重荷となった日経平均は、295円安で続落となりました。一方で、TOPIXは小幅ながら反発しており、全体的な地合いはそこまで悪くない印象です。
今週は国内企業の決算発表が山場を迎え、内容次第では一段の株高も視野に入る局面です。本日の大引け後には、ソフトバンク(9434)、イビデン(4062)、オリックス(8591)、JX金属(5016)などの決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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