東京市場まとめ
1.概況
日経平均は711円高の70,774円と上昇して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要3指数がそろって上昇するなど、米国株高を引き継ぎ、堅調なスタートとなりました。序盤から上げ幅を拡大した日経平均は、9時45分に1,900円高の71,962円まで上昇し、この日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小し、前引けは184円高の70,246円となりました。
後場は新たな材料に乏しく、70,200円台を中心としたもみ合いが続きました。日経平均は最終的に、412円高の70,474円で3日続伸となりました。
TOPIXは16ポイント高の4,011ポイントで同じく3日続伸、新興市場では東証グロース250指数が6ポイント安の699ポイントで3営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
リクルートホールディングス(6098)は一時5.3%高の11,935円をつけ、上場来高値を更新しました。足元では、人工知能(AI)・半導体関連銘柄が市場をけん引する中で、傘下の米求人検索サイト「インディード」で展開するAIを活用したサービスの成長期待が高いことが評価され、株高の追い風となっています。2027年3月期の当期純利益は前期比25%増の6230億円と4期連続で過去最高になると見込まれています。
J.フロント リテイリング(3086)は7.6%安の3,342円をつけ、6営業ぶりとなる大幅反落となりました。6月30日、2027年2月期の第1四半期決算は純利益が前年同期比7%減の96億円であったと発表しました。株価は6月30日に上場来高値(3,617円)を付けていたものの、収益鈍化を嫌気した売りが出ました。
東京精密(7729)は一時5.9%高の21,310円をつけ、上場来高値を更新しました。6月30日、国内証券が同社の目標株価を従来の1万7600円から2万4000円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「広帯域メモリー(HBM)や高性能DRAM向けに需要が旺盛なプローバーをけん引役に業績が好調だ」と指摘しています。
ニトリホールディングス(9843)は4.3%安の2,310円をつけ、続落となりました。製品を海外で生産し輸入している同社にとって、足元の為替が円安基調で推移していることが採算悪化につながるとの見方から、売りが優勢となりました。1日のドル円相場は一時1ドル162円80銭近辺とおよそ39年半ぶりの安値で推移しています。
マンガアプリサービスを手がけるAmazia(4424)は一時ストップ高水準となる39.0%高の285円を付け、大幅高となりました。6月30日、経済産業省の補助金 「コンテンツ産業成長投資支援事業」 の事業者に採択されたと発表し、先々の成長拡大を期待した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
後場は上値が重い展開となった日経平均は412円高で大引けとなりました。上値追いの材料は限られている印象で、今週はもみ合いの展開が続きそうです。明日に向けて、米国で発表される6月のISM製造業景気指数、6月のADP雇用統計に注目です。米国では年内の利上げ観測が浮上しており、雇用情勢や米国経済の堅調さが経済指標からうかがえる場合には、利上げ確率を高める可能性があります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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