【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,305.24 ▼13.96 (7/1)
NASDAQ: 26,040.03 ▼173.69 (7/1)
1.概況
米国市場は主要3指数とも下落しました。日本時間2日夜に米雇用統計の発表を控え、積極的な買いが入りにくかったものと思われます。ただ、S&P500株価指数は過半数の銘柄で上昇しており、全面安の展開とはなりませんでした。
ダウ平均は88ドル安の52,231ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時36分に292ドル安の52,026ドルでこの日の安値をつけました。その後は節目の50を上回る6月のISM製造業景気指数が発表されたこともあり上昇に転じ日本時間1時16分に423ドル高の52,742ドルでこの日の高値をつけました。以降は翌日の雇用統計の発表が意識され徐々に上昇幅を縮小し最終的には下落に転じ13ドル安の52,305ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は173ポイント安の26,040ポイント、S&P500株価指数は16ポイント安の7,483ポイントでいずれも反落しました。小型株で構成されるラッセル2000は11ポイント安の3,012ポイントとなりこちらも反落となりました。
2.経済指標等
米国の6月のISM製造業景気指数が発表され、53.3となり市場予想の53.8を下回ったものの、節目の50を上回り好況を示しました。また、6月のADP雇用者数も発表され、前月比で9万8千人増加となり市場予想の11万2千人を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。コミュニケーション・サービスが2.6%高、金融が2.1%高、一般消費財・サービスが0.8%高となりました。一方で情報技術が1.8%安、公益事業が1.3%安、資本財・サービスが1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中18銘柄が上昇しました。ナイキ[NKE]は2026年3-5月の決算を発表し、売上高は前年同期比1%減となったものの、トランプ関税の還付金もあり純利益が5倍となったことで7四半期連続の減益から抜け出す結果となり4.9%高となりました。また、セールスフォース[CRM]が4.2%高、マイクロソフト[MSFT]が3.0%高となりました。一方で12銘柄が下落し、キャタピラー[CAT]は著名投資家であるマイケル・バーリ氏が空売り宣言をしたことで6.9%安となりました。ウォルマート[WMT]は3.9%安、メルク[MRK]は2.4%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]は人工知能(AI)用の計算資源を外部に貸し出すクラウドコンピューティング事業を開始する計画が報じられ8.8%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%高い4.48%となりました。2日朝のドル円は162円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国主要3指数は、雇用統計の発表を前に揃って下落しました。しかし、この日発表されたISM製造業景気指数やADP雇用者数は一定の水準を保ち景気の底堅さも意識されました。また、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長はインフレリスクがここ数週間で低下したとの認識を示し、あらためてインフレ目標の2%を実現するとしました。また、直近で上昇していたドル円相場は一時162円80銭を超える水準まで円安が進みましたがその後162円40銭程度まで円高方向に戻し円安傾向が一服する場面もありました。現在は162円60銭程度となっています。
夜間の日経平均先物は1,030円安の69,610円で推移しており、本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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