【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,064.10 ▼316.56 (9/10)
NASDAQ: 26,081.73 ▼171.62 (9/10)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。中東情勢の懸念が高まり、原油相場は上昇し、インフレへの懸念が高まっています。また、生産者物価指数(PPI)が発表され、前年同月比では5.4%上昇となり、市場予想(5.3%上昇)を上回りました。
ダウ平均は88ドル安の52,291ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きがこの日の高値となり、下落幅を拡大する展開となったものの、一時は寄付きと同水準まで戻ることもありました。しかし、やがてじりじりと下落幅を拡大し、日本時間4時5分に417ドル安の51,962ドルでこの日の安値をつけました。その後は、横ばい圏での推移が続き最終的に316ドル安の52,064ドルでこの日の取引を終え、4日続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は171ポイント安の26,081ポイント、S&P500株価指数は44ポイント安の7,591ポイントでいずれも4日続落となりました。
2.経済指標等
8月の生産者物価指数(PPI)が発表され、前年比では5.4%上昇となり、市場予想(5.3%上昇)を上回りました。前月比では0.4%上昇となり市場予想通りとなったものの、5月以来の大幅な伸びとなりました。また、食品・エネルギーを除いたコアでは前年比で4.6%上昇となり市場予想通りとなりましたが、前月比では、0.2%上昇となり市場予想(0.3%上昇)を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇、9業種が下落となりました。コミュニケーション・サービスが0.3%高、生活必需品が0.2%高となりました。一方で、素材が1.5%安、公益事業が1.0%安、情報技術、不動産が0.9%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中7銘柄が上昇しました。アップル[AAPL]は新型の折りたたみ式iPhoneの「Duo」を発表し、同社の業績改善に貢献するとのアナリストの期待感が示され3.6%高となり構成銘柄で上昇率トップとなりました。ウォルト・ディズニー[DIS]が1.6%高、アルファベット[GOOGL]が0.6%高となりました。一方で23銘柄が下落し、アイビーエム[IBM]が2.5%安となりました。エヌビディア[NVDA]は米新興Groqとのライセンス契約をめぐり、反トラスト法(独占禁止法)の審査を回避しようとした疑いがあるとして、米司法省が調査しているとの報道がされ2.3%安となりました。そのほか、アムジェン[AMGN]も同じく2.3%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.12%高い4.96%となりました。11日朝のドル円相場は154円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
原油価格上昇や金利上昇から米国主要3指数は揃って下落しました。長期金利はエネルギー価格上昇などを背景に5%に迫る勢いとなっており、ドル円相場では円安・ドル高が進む展開となりました。今夜はFOMCでの利上げの判断に大きな影響を与えるといわれる消費者物価指数(CPI)の発表を控え、大きな注目が集まります。
夜間の日経平均先物は1,320円安の63,870円で取引を終えています。米国市場の下落を背景に売りが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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