米半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー[MU]は9月30日、2026年6-8月期の四半期決算を公表し、売上高・一株あたり利益(EPS)ともに市場予想を上回る実績を明らかにしました。先々に関しても強気の見通しが示され、同社の株式は10月1日の取引で堅調に推移しました。10月中旬以降、米国の主要企業による決算発表が本格化する予定で、各企業を取り巻く事業環境を背景とする収益実績や見通しが注目されそうです。そこで、今回は決算シーズンを控えて株式市場において評価が高まっている銘柄に焦点をあてて、以下の基準で銘柄をピックアップしました。
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄(除く不動産)
・カバレッジアナリスト数が5人以上
・過去2ヶ月においてアナリストによる目標株価が5%を超えて上方修正された銘柄
・過去2ヶ月においてアナリストレーティングが改善した銘柄について、改善度の高い順に15銘柄を抽出
リストをみると、データの保存・管理・保護を担うストレージやデータ管理のプラットフォームを手掛けるエバーピュア[P]がリスト入りしています。総顧客数は世界で14,000社以上にのぼるほか、フォーチュン500企業の約64%で利用されています。同社は9月23日に開催したアナリスト説明会で、人工知能(AI)関連をはじめとする事業領域で新たな市場機会を開拓したとし、翌会計年度の業績について売上高が前年比39-45%増、営業利益は同80-100%増と今会計年度の予想(それぞれ同37-38%増、同48-51%増)から成長加速の見通しを提示しました。同社の株式は2026年9月21日の取引開始前から、S&P500種株価指数に採用されています。また、アーチャーダニエルズ・ミッドランド[ADM]も基準を満たしました。同社は搾油などを担う農業サービス・油糧種子部門、トウモロコシや小麦の加工を行う炭水化物ソリューションズ部門、香料・栄養素材などを扱うニュートリション部門で構成されています。米政府がガソリンやディーゼルに混合される再生可能燃料の基準量を引き上げたことが、同社にとっての追い風となっています。他方、物流事業会社のエクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン[EXPD]もリストに入っています。ITシステムを活用し、航空会社や海運会社と契約を結んで、顧客の貨物を世界中に輸送しています。現在、海上貨物における売上高は緩やかな伸びにとどまっているものの、航空貨物の急拡大が業績成長のけん引役となっています。同社は足元の事業環境について、AIインフラに投資するテクノロジー企業からの継続的な強い需要の恩恵を受けている、との認識を示しており、先々の堅調な業績が期待される一方、関税政策などの環境変化には注意が必要と考えられます。
米国における中間選挙を前にして市場では政治的な先行き不透明感が意識されうるほか、決算前後では材料出尽くしなどにより不安定な株価変動となる可能性がある点には留意が必要ですが、市場参加者から前向きに評価されている銘柄として参考にしていただければと思います。
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