闇株新聞[2018年]

2017年10大ニュース予想、株価はどうなる気になるバブルの兆候と崩壊のトリガーは!?闇株新聞恒例、来年の世界はこう動く!

2016年12月30日公開(2026年3月19日更新)
闇株新聞編集部
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

2016年も残すところあとわずか、今年も様々なニュースが世界や市場を揺るがしました。政治、経済、金融、企業、あらゆるニュースの裏を読み、独自の視点で解説してきた『闇株新聞プレミアム』では、恒例の「来年の10大ニュース予想」を掲載しています。はたして2017年はどんなことが起こるのか!? 本連載ではその一部をご紹介しましょう。他の評論家やマスコミとは違った角度からの世相の読み方をお楽しみください。

 今年も色々な出来事がありました。中国株式市場の暴落と取引停止措置、原油価格の1バレル=30ドル割れ、日銀のマイナス金利導入、東芝の度重なる不適切会計、鴻海によるシャープ買収、パナマ文書流出騒動、英国のEU離脱決定、ポケモンGO騒動、海外空売りファンドの日本襲来、米大統領選でまさかのトランプ氏当選etc. 予想が当たったこともあり、当たらなかったこともあり、年初には予想もしえなかったこともあり…。

 2016年の「10大ニュース予想」の自己採点は50点くらいでした。発表時に一番自信があった「近いうちに円高反転」は、年初1ドル=120円から6月に99円までになりましたが、今はまた118年に戻ってしまいましたので「半分正解」といったところでしょう。

 どうも書いた時点における状況をもとに予想したものはハズレが多かったようです。特に政治の分野でその傾向が強く、米大統領選など意外の連続でした。その反省も踏まえて2017年の「10大ニュース予想」を考えました。

 とはいえ、突拍子もないことばかりを並べたわけではありません。思い付きでも願望でも妄想でもなく、理論的に考えながら常識的に少しだけ意外性を加味したものになっています。(※編集部注『闇株新聞プレミアム』では10大予想を掲載していますが、ここではうち3つをピックアップしてご紹介します)。

いちばん気になる株価の動向
株高傾向は来年前半まで持続する!?

 現在、米ダウ平均株価は20000ドル目前、日経平均も1万9000円台にあります。米大統領選前までは想像もつかなかった水準ですが、背景にあるのは世界的な金融緩和・量的緩和傾向です。もとを辿ればリーマンショック後にその効果を過大評価していたことが原因ですが、経済がちっとも回復しないため、世界は金融政策の変更(量的緩和の縮小)になかなか舵を切れず、今日までズルズルときてしまいました。

 ここへきてECBは金融緩和を縮小、FRBも利上げに転じ、ようやく「正しい金融政策」への変更を行い、市場にメッセージを発信しました。ですが余剰資金が急激に吸収されるわけではありません。そしてこれまで通りダブついた資金は経済活動には向かわず、実体経済と株価水準の間のギャップはまだ拡大を続けるでしょう。

 ただ、株価水準は世界的に現在の水準からさらに大きく上昇するとも考えにくく、年前半は高値維持といったところではないでしょうか。2017年も世界各地で「突発的な悪材料」が出るはずですが、2016年相場を通じて株式市場は「悪材料に鈍感」(悪材料が出ても下方向への反応が小さくなっている/下落してもすぐに戻る傾向)になっており、来年前半もその傾向は続くと考えます(年後半は不確定要素が多すぎて予測不能です)。

イタリアの銀行危機は解決が遠のいた
2017年は世界で信用リスク再燃か!?

 イタリア第3位の商業銀行モンテ・パスキが、12月22日が期限の50億ユーロの資本増強に頓挫、公的支援が決まりました。

 モンテ・パスキの総資産は1700億ユーロ(21兆円)ほどで、公表不良債権が242億ユーロ(2.9兆円)と公表されていますが、実際にはその2~3倍はあるはずで、そもそも50億ユーロの資本増強では「焼け石に水」だったはずです。また直前の時価総額は5億ユーロ(600億円)しかなく、そこに50億ユーロの資本増強といっても「どだい」無理な話だったはずです。

 つまり実質的には完全な破綻だったわけですが、ジェンティローニ首相は早々に公的支援を閣議決定してしまいました。おまけに銀行セクターの支援資金は当初の150億ユーロから200億ユーロ(2.4兆円)に拡大されており、議会が異議を挟んだ気配もありません。

 これほど安直にモンテ・パスキを公的支援とするなら、逆に、イタリアの銀行の不良債権問題が沈静化することは「当面ない」と考えたほうがいいでしょう。なぜならイタリアの銀行全体の不良債権はGDPの2割以上となる3600億ユーロ(44兆円)もあり、仮に200億ユーロの政府支援枠がすんなりと動員されたとしてもとても足りないからです。この問題は、ひいてはEUの銀行全体に拡散する恐れがあります。

 一方、中国では(国営企業の問題は表には出ませんが)外部負債を膨らませ急拡大している民間企業で行き詰まるところが出るはずです。国家でもメキシコ、トルコあたりが要注意で、2017年は世界中でクレジットリスクが拡大する年ともなります。

やがては来たるバブルの崩壊…
利回り低下傾向のREITは特にご用心

 世界的な低金利が不動産価格を上昇させています。当たり前の話ですが、不動産は純粋の利回り商品ではなく、景気の回復がなければ、際限なく上昇することはあり得ません。

 先述の通り、実体経済と株価水準の間のギャップは拡大を続けていますが、REITはもう少し実体経済に影響されるはずで、それに世界的な金利上昇とクレジットリスクの拡大などを考慮すると「REITにご用心」となります。

 日本においてもREITの取得対象となる不動産は利回り低下による価格上昇が大きく、だんだん採算が低い不動産開発が行われています。つまり利回り採算から見た価格と、景気実態を反映した需給関係による価格との間にますます「大きなギャップ」が出来上がっていることになります。

 これは(いつも言うようにすぐにではありませんが)いつかは弾けるバブルの典型となります。もちろん発展途上国の資産や、海外の低格付け債券や、欧州の銀行の劣後債などを組み込んだ投資信託などは「論外」です。為替狙いで海外ものに投資するなら短中期の米国債くらいにしておくべきです。

今回の「週刊闇株新聞」では、刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』に掲載された「来年の10大ニュース予想」から3つをピックアップして掲載しましたが、他の7つも非常に深くわくわく(あるいはゾクゾクと)するような話題です。ご興味のある方はこの機会にぜひ購読を御検討いただければと思います。メルマガにご登録いただくと、政治経済や金融の話題を中心に、歴史文化や娯楽まで他のメディアでは決して読めない、濃くて深くてためになる記事が、毎週1回5本程度の本編と付録、番外編、速達便がお読みいただけます。2017年も闇株新聞は世界と市場の隅々に目を配り、あらゆるニュースを熱く深く掘り下げてまいります!
 

闇株新聞PREMIUM

闇株新聞PREMIUM
【発行周期】 毎週月曜日・ほか随時  【価格】 2,552円/月(税込)
闇株新聞PREMIUM 闇株新聞
週刊「闇株新聞」よりもさらに濃密な見解を毎週月曜日にお届けします。ニュースでは教えてくれない世界経済の見解、世間を騒がせている事件の裏側など闇株新聞にしか書けないネタが満載。
お試しはコチラ

 

DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

●DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)とは?

金融・経済・ビジネス・投資に役立つタイムリーかつ有益な情報からブログに書けないディープな話まで、多彩な執筆陣がお届けする有料メールマガジンサービス。
初めての方は、購読後20日間無料! 


世の中の仕組みと人生のデザイン
【発行周期】 隔週木曜日  【価格】 864円/月(税込)
世の中の仕組みと人生のデザイン 橘 玲
金融、資産運用などに詳しい作家・橘玲氏が金融市場を含めた「世の中の仕組み」の中で、いかに楽しく(賢く)生きるか(人生のデザイン)をメルマガで伝えます。
お試しはコチラ

堀江 貴文のブログでは言えない話
【発行周期】 毎週月曜日、水曜、ほか随時  【価格】 864円/月(税込)
堀江 貴文のブログでは言えない話 堀江 貴文
巷ではホリエモンなんて呼ばれています。無料の媒体では書けない、とっておきの情報を書いていこうと思っています。メルマガ内公開で質問にも答えます。
お試しはコチラ

 


moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ZAi無料会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

NISA新戦略
買いの日本株&投信
NISA投信グランプリ

6月号4月21日発売
定価950円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[NISA新戦略!買いの日本株&投信]
◎巻頭特集
日経平均は年末7万円予測も!プロ6人に取材!
日本株どうなる&荒れ相場の勝ち抜き方

◎第1特集
「オルカン一択」から卒業せよ!混乱相場でも勝てる!
NISA新戦略
買いの日本株&投資信託69本を大公開

●超人気投資家に聞く!NISAの成績アップ術
桐谷さん/ちょる子さん
●「株」で儲ける
利回り・安定度など3つの条件で選抜「厳選人気株」
・配当余力が10年以上の銘柄から選ぶ「盤石高配当株」

・銘柄探しは実は難しくない「スグ2倍株」
・構造改革で成長企業に転換するタイミングを狙え!「不人気株」
●「投資信託」で儲ける
・下がりにくさが強みの「高配当株投資信託」

・株と値動きが異なる資産をプラス「金連動投資信託」など
●「ユニーク戦略」で儲ける
人の個人投資家のワザを披露!

◎第2特集
宣言!ザイは毎年、個人投資家目線でNISAで買いの投信を表彰します!
ザイNISA投信グランプリ2026

●日本株総合部門
●日本中小型株部門
●米国株部門

●世界株部門
●新興国株部門
●リート部門
●フレッシャー部門
●ダメなモンはダメと言います!期待ハズレな残念投信3本を今年も発表!

◎別冊付録
利回り3.9%以上の会社を全評価!
配当利回りトップ250の配当余力大診断

いつまで配当が増やせる?+割安度・安定度・収益力もチェック!
◎ZAi NEWS CHANNEL
経済圏や還元率が決め手に!
「NISA口座は手数料より『ポイント還元』で選べ!」

◎いつもの連載も充実!
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年3月編
「2月・3月と連続して全て公開価格割れに」
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.21
「投資で陥る思い込みとは?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.16
「『自動逆指値』で保険をかけておく」
●おカネの本音!VOL.46 ボビー・オロゴンさん
「山を買い、世界に投資!34人兄弟の家庭で学んだサバイバルマネー術」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.114
「恋と原油はフクザツに絡む!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「教育費は右肩あがり!家計を圧迫するお受験の『隠れコスト』」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!
「株式相場混乱も本当の利回り10%超が20本以上!」
●ZAiクラブ拡大版! 1カ月で1番上がる株を当てろ!
「中東情勢悪化で波乱相場!“安定感抜群”のJTが制す」

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報