20代の頃、ちょっとした疑問が頭に浮かんだ。
「同じ予算で海外旅行をする場合、『飛行機はゴージャスだけどホテルは普通』なのと『飛行機はエコノミークラスだけどホテルはゴージャス』、どちらがいいのだろう?」
そこで実際にやってみることにした。毎年恒例にしていたハワイ旅行で、最初の年は往復ビジネスクラスのツアーで宿泊はワイキキの山側のエコノミーホテル、次の年は往復エコノミークラスに乗り、ワイキキのビーチに面した高級ホテルを選んで旅行してみたのだ。
どちらの旅行のほうが楽しかったか? 結果は圧倒的に現地の「ホテルが高級なほう」だった。なにしろ旅行期間中に圧倒的に長い時間を過ごすのはホテルだ。飛行機でビジネスクラスをあきらめれば、航空運賃は10万円以上も浮く。それを原資にして1泊1万円の部屋ではなく3万5000円の部屋を探すと、かなりゴージャスな部屋に泊まることができる。
海を眺めながら広々とした部屋でくつろぎ、ルームサービスで冷たいドリンクを取り寄せて過ごす。海外旅行はそうやって現地でゴージャスに予算を使ったほうが快適なのだ。限られた予算を有効に使うのであれば、近距離から中距離ぐらいの数時間のフライトは、エコノミークラスで我慢したほうがいい。
そんな体験から、私は会社を退職し、自分の会社をはじめて社長になってからも出張ではまず現地のホテルをゴージャスにすることを優先している。
さて、そう考えると韓国や台湾、北京や上海、香港など近距離の出張はただのエコノミークラスよりもLCCを選べば、より節約できて、より現地でゴージャスなホテルに滞在できることになる。
そうした考えから、ある時から香港へ出張する際は全日空や日本航空ではなくLCCで出かけてみることにした。そのときに気づいたLCCのお得なポイントがいくつかある。そこで今回は、「格安セレブなLCC出張術」をご紹介しよう。
「バニラエア」を利用した格安セレブLCC出張術!
プランは「シンプル」、座席は「前方」「通路側」を!
香港出張で重要なのはスケジュール。私の場合、一日目の午前便で香港に向かう。その日はゆっくりして二日目は終日ビジネス。そして三日目も午前中は高級ホテルでゆっくり過ごし、昼過ぎの便で日本に戻る。
このスケジュールを想定して「スカイスキャナー」という比較サイトで航空運賃を比較すると、日本航空や全日空は往復5万2000円、キャセイパシフィック航空が5万円程度となっている。一方、全日空系列のLCCである「バニラエア」なら、2万円程度で往復航空券を販売している。
具体的には午前10時45分の便で成田空港を飛び立ち、午後3時頃には香港に到着。帰りは15時45分発の便で香港を出発し、夜21時頃に成田に到着する。大手航空会社と比較して航空運賃が3万円もお得になるのは大きい。
これを元手にホテルはヒルトン系列最高峰の「コンラッド香港」に格上げし、初日の夜と最終日の昼は豪華な食事をとることにしよう……。そう決めてバニラエアで成田―香港の往復便を予約することにする。
さて、最初のポイントは予約をする時にどの運賃プランを選ぶか、である。バニラエアの場合、「コミコミ」「シンプル」「わくわく」の3つの種類の運賃プランがある。このうち一番安い「わくわく」はバーゲン価格で売り出されていればラッキーだが、早くても1ヵ月前にならないと日程が決まらないような出張の場合、早々に売り切れてしまう「わくわく」での座席の確保はなかなか難しい。
そこで実際に選ぶプランは、高い「コミコミ」か、中ぐらいの「シンプル」かのいずれかになる。価格の差は片道で4000円程度。最も高い「コミコミ」の「シンプル」との大きな違いは、出張がキャンセルになった場合に払い戻しができること(「シンプル」では払い戻しが不可だが、「コミコミ」なら3000円~5000円支払えば払い戻しができる)。そして預け入れ荷物が20kgまで無料になること、そして「シンプル」なら500円~600円かかるスタンダードシートの指定が無料になることだ。
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私の場合、出張がキャンセルになる確率は経験則で10分の1以下。もしキャンセルになっても香港ならまた近日中に行く可能性があるので、日程変更をすればいい。「シンプル」でも手数料を4000円支払えば日程変更は可能だ(「コミコミ」の場合でも、便や日程変更は500円の手数料がかかる)。それに2泊3日の香港出張であれば預け入れ荷物は不要なので、ここは迷わず「シンプル」を選ぶ。
ただしLCCでも優雅な旅をするために、ここから追加費用を支払ってよりよい座席を指定したほうがいい。LCCの座席はちょうど国内線の普通席のようにかなりきつきつの配置になっている。飛行機の後方の3人席の中央で小さくなって香港まで旅するのはちょっとつらい。
バニラエアの場合、一番前方の席は足が伸ばせるリラックスシートになっていて1000円~1300円の追加で指定することができる。空きがあればまずこの席を抑えるのがいいだろう。あいにくその席が空いていない場合、私は700円を支払って通路側の座席を指定する。それなら途中で散歩もできるし、トイレにも行きやすい。
あと機内食は有料なので我慢するという考え方もあるが、どうせお金が浮いているのだ。缶コーラは200円、日清のカップヌードルは400円。それくらいは優雅に楽しんでもいいだろう。ちなみに香港にはXO醤味のカップヌードルがあって、以前あるLCCで注文したところ、ゴージャスな中国料理かと見紛うほどで、思いがけず贅沢なランチを味わうことができた。
搭乗の当日は、LCCならではの注意点に気をつけたい。バニラエアなど多くのLCCは、成田空港の第三ターミナルを出発するが、このターミナル、電車が止まる空港第二ビル駅から歩くと630メートルもあり、かなり遠い。表示に沿って歩くのではなく、まよわず空港第二ビルの24番バスターミナルに向かって第三ターミナル行きの無料バスに乗ったほうがいいだろう。
LCCなのに「ビジネスクラス」があった!
エアアジアXなら往復約10万円でフラットベッドに
さてLCCの場合、狭い座席で我慢をして格安で現地に向かうというイメージがあるが、中にはゆったりとしたビジネスクラスに往復10万円前後の価格で乗れるLCCが飛んでいるのをご存知だろうか?
「エアアジアX」というLCCには、「プレミアムフラットベッド」というビジネスクラスが全部で12席用意されていて、座席を平らに倒して(といっても水平ではなく175度くらいの傾斜ではあるが)無料の毛布にくるまって優雅な旅をすることができる。
このエアアジアXは、成田空港からはバンコク、クアラルンプールへの直行便、関西国際空港からはこの2路線に加えてホノルルまでの直行便が運航している。東京在住の私の場合、バンコクへの出張はこのエアアジアXを好んで使うのだが、とても乗り心地がいい。関西在住者ならホノルルまでこの飛行機で行くことができる。実に羨ましい。
ひとつだけ注意が必要なことは、バンコクの空港が市街地から少し遠いドンムアン国際空港になることだ。遠いと言ってもタクシーで市内に向かえば50分程度、タクシー代は700円程度でバンコク市街地のホテルに到着することができる。
そのビジネスクラスの料金だが、成田―バンコクの場合、比較的早いタイミングで空きがあれば片道4万4000円程度、座席が混んでくると6万~7万円程度に価格が上がる(為替レートで細かく変動するので注意が必要)。
とはいえ予約が1ヵ月以上先なら、安い方の座席を見つけられる確率はそれなりに高い。私もこれまで3回、エアアジアXを使って出張しているが、3回とも安い価格のビジネスクラスを確保している。みなさんもぜひトライしてみてはどうだろう?
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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