ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。
最近では、日本でも一部エリアで「Uber(ウーバー)」や「UberEATS(ウーバーイーツ)」がサービスを展開しています。ウーバーとは、携帯アプリを使って、今いる場所にタクシーを呼べる配車サービスのこと。また、ウーバーイーツは、ウーバーが手掛ける新しいフード配送サービスです。利用者が、数十件のレストランなどのメニューから好きなものを注文すると、ウーバーが約30分以内に届けてくれる仕組みです。
日本での普及はまだこれからというところですが、国土の狭いシンガポールでは、すでに全域でウーバーや、それに類する配車サービスが普及しています。その上、ライバル会社同士の競争が激しいために、さまざまなプロモーションなどが実施され、価格競争が激化しています。
今回は、そんなシンガポールの最新のタクシー配車サービス事情や、フード配送サービス事情をお伝えしたいと思います。
グラブタクシーはほんの数分で配車されて、
10分以内の乗車なら、料金は400~500円程度
配車サービスといえば、やはりウーバーが有名ですが、シンガポールでウーバーと並んで普及している配車サービスに「GrabTaxi(グラブタクシー)」があります。ウーバーは米国発のサービスですが、グラブタクシーはシンガポールのお隣、マレーシア発のサービスです。
シンガポールで利用する場合、ウーバーとグラブタクシーで、それほど料金やサービス内容の差はありませんが、個人的にはよりスピーディーに配車される印象のグラブタクシーを愛用しています。
グラブタクシーは呼ぶと大抵ほんの数分で来てくれて、低価格なのが魅力。例えば、2.5キロ、7分の乗車の場合で、利用料は約400円といった具合です。しかも、頻繁に約400円引きのクーポンを発行しているので、無料で乗れてしまうということもしばしばです。
あまりに安くて便利なことから、私の周辺には、子どもの学校や習い事・塾などの送迎も、あえてバスではなく、グラブタクシーを利用しているママもいるほどです。常に定額ではなく、需要と供給によっても値段設定が変わり、雨の日や早朝などは値段が割高に。そのため、シチュエーションやエリアによって、流しのタクシーや他の配車サービスと使い分けたほうがいいでしょう。
普通のタクシーだけでなく、一般の人が自分の車を
タクシー代わりにする「ライドシェア」も普及
グラブタクシーの利用方法は簡単で、あらかじめアプリをダウンロードし、クレジットカードなどを登録(現金払いも可能)。アプリで目的地を入れると配車されます。なお、現在地は自動入力なので便利です。
カード払いならお会計にお財布を取り出す必要がなく、降車時にモタモタすることもありません。まだ日本には上陸しておらず、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど、東南アジアを中心にサービスを行っているとのこと。フィリピンにいる知人に聞いてみると、やはりフィリピンでもグラブタクシーは普及しているということでした。
ユニークなのは、配車される車やドライバーを選択できる点です。ドライバーと車は、「普通のタクシー運転手」と「タクシー」という通常の選択肢のほか、一般人が運転する車に乗せてもらう「ライドシェア」の選択も可能です。また、車の種類はベンツなどの高級車を選択できたり、チャイルドシートを搭載した車なども選んだりすることができます(※それぞれ料金は異なる)。
サービスが日に日に向上しているので、日本に進出するのかどうかも含め、グラブタクシーの今後の展開が楽しみです。東京都心でもタクシーの初乗り料金が410円になり、チョイ乗りがしやすくなるなど、業界に変化が見られます。
今のところ、タクシードライバー以外が自分の車にお客を乗せて料金をとると、日本では「白タク行為」で法律違反とされてしまいます。しかし、時間が空いているときに自分の車を有効活用してお金を稼ぎたい、というニーズはあるはず。グラブタクシーが日本に進出するのか、また特徴であるライドシェアが日本で許可されるかどうかなども、注目してみると面白いかもしれません。
ウーバーイーツを始めとするフード配送サービスは、
多くの世帯で積極的に活用され、庶民の味方として大活躍
続いて、シンガポールのフード配送サービスに関しては、「ウーバーイーツ」など数社が参入しており、競争が激化しています。そのおかげで、配送料はかなり低額です。たとえば、各社で決められている一定金額以上の注文(2500円程度など)をすると、配送料は300円程度で済んでしまうこともザラです。
ドライバーがバイクや自転車で配達をしており、頼んでから届くまでの所要時間はおおむね30分程度というのが一般的です。シンガポールではコンビニの品揃えやスーパーのお総菜の種類が日本と比べると乏しく、外食費も高いために、忙しい時などフード配送サービスを多用している人がたくさんいます。
そのため、雨の日の食事時など、フード配送サービスのバイクが街中を駆け巡っています。シンガポールにはバングラデッシュなどから来た外国人労働者も多いために、こうした仕事の担い手も豊富です。日本ではすでにウーバーイーツが導入されていますが、徐々に口コミが増えており、配送エリアも広がっているので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
シンガポールは、新しい技術を積極的に導入しようという姿勢の国なので、ウーバー、グラブタクシー、ウーバーイーツなど以外にも、シェアサイクルや自動運転タクシー(一部に限定)など、新しいサービスが次々始まっています。
配車アプリなどのサービスは利用者側から見ると、どんどん生活の快適さがアップするため大歓迎なのですが、反面で専業ドライバーの収入はとても厳しい状況になっているのが実情です。
いずれにせよ、将来的に日本政府がこうしたサービスを受け入れるのための規制緩和を検討する際は、すでにサービスが普及しているシンガポールなど東南アジアのモデルが参考になるのではないかと思います。皆さんも海外を訪れた際には、これらの新しいサービスの便利さにぜひ触れてみてください。
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
永年無料 | VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! 貯まるPontaポイントは「1ポイント=1円相当」としてカードの利用代金に充当できるほか、ローソンなどのPontaポイント加盟店でも現金同様に利用できて使い勝手も抜群。しかも、2024年6月から年会費が“永年無料”になってさらにお得になった! |
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