いま話題の「スピンオフIPO」とは⁉ 日本初の「スピンオフIPO」を実施するコシダカホールディングス(2157)に投資する際の注意点も紹介!
ダイヤモンド・ザイでは、記者が集めたマネー・経済関連の最新トピックを「ZAi NEWS CHANNEL!」で毎号紹介している。今回は発売中のダイヤモンド・ザイから、「日本初の『スピンオフIPO』」に関する記事をピックアップ!
スピンオフとは、企業が一部の事業を切り離して、別会社を立ち上げること。その別会社を新規上場(IPO)させることを、「スピンオフIPO」と呼ぶ。なじみのない言葉かもしれないが、米国ではスピンオフIPOは珍しくない。2020年3月には、コシダカホールディングス(2157)が、日本で第一号となるスピンオフIPOを実施するとして、話題になっている。ここでは、スピンオフIPOの仕組みや、投資の注意点などを紹介しよう!
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コシダカホールディングスがフィットネスのカーブス事業を分離!
2020年3月2日にスピンオフIPOを実施予定!
日本で初めてとなる「スピンオフIPO」が、2020年3月にも実現しそうだ。コシダカホールディングス(2157)は、カラオケボックス「まねきねこ」のチェーン展開と、女性専用のフィットネスジム「カーブス」の運営を2本柱としてきた企業だが、カーブス事業のほうを分離して上場させる。
特徴的なのは、コシダカホールディングスの株主に分離・上場するカーブス株が割当てられること。2020年3月2日からは、コシダカホールディングスとカーブスの2銘柄を保有することになる。
今回の事業分割は1:1。上場に伴うカーブス株の新株発行は、全体の5%にとどまるので、発行済み株数の増加による希薄化(1株あたりの価値の低下)の懸念は小さい。
2020年1月6日のコシダカホールディングスの株価1613円で仮の計算をすると、理論的には、分割・上場後のコシダカホールディングスとカーブスの株価は、それぞれ803円ずつ(配当を考慮)。これが分割・上場後にどう動くかが焦点だ。
米国では、スピンオフされると「コングロマリットディスカウント」が解消されると言われている。コングロマリットディスカウントとは、「複数ある事業のうち、どれが稼いでいるのか分かりづらい」「経営効率が悪い」といった理由で、株価が低くなりがちな状態を指す。
しかし、2019年の10月にスピンオフIPOを発表してから、コシダカホールディングスの株価は上値が重い。「日本初の事例に、市場も警戒ムード。様子見状態です」と、フィスコの小林大純さんは分析する。
ただ、分離・上場後に株価が反発すると考える人もいるはずだ。カーブス株は3月2日に上場予定なので、コシダカホールディングスの株を買って、カーブス株の割当を受けるには、権利付き最終日の2月26日までに仕込んでおく必要がある。今後、権利付き最終日に向けて株価が慌ただしく変動する可能性もあり、興味がある人は値動きを注視しておくべきだろう。
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【2024年10月1日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
19社 52社 |
24社 47社 |
26社 80社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
345万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2023 | 2022 | 2021 | ||
21社 91社 |
13社 89社 |
21社 122社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1245万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2023年12月末時点。 |