「投資信託」のスゴ腕ファンドマネージャーに“2021年の投資戦略”を直撃! 長期にわたって好成績を上げるファンドマネージャー4人の「コロナ・ショック時の行動」や「2021年に注目の投資テーマ」を聞いた!
発売中のダイヤモンド・ザイ2021年3月号の巻頭特集は、「スゴ腕ファンドマネージャー4人が語る【2021年の儲け方】」! この特集では、長期的に好成績を上げている投資信託のファンドマネージャー4人に取材し、「2020年の振り返り」や「2021年の注目テーマ」「注目企業」「銘柄の選び方」「運用時に注意していること」などを聞いている。
今回は特集の中から、ファンドマネージャー4人が語る「2020年の振り返り」や「2021年の相場見通し」などを抜粋! 彼らがコロナ・ショック時にとった行動や、アフターコロナ時代を見据えて注目しているテーマなども取り上げているので、投資の参考にしてほしい!
【※関連記事はこちら!】
⇒2021年の「日経平均株価の値動き」を予想! 専門家の予想は4人中2人が「日経平均株価が3万円まで上昇」と予測し、全員が「コロナ禍でも下値は限定的」で一致!
2020年のみならず、長期的に高いパフォーマンスを誇る
日本株型の投資信託のファンドマネージャーを直撃!
ダイヤモンド・ザイが、”日本株に投資する投資信託の直近1年間の運用成績”を調べたところ、「DIAM新興市場日本株ファンド」(+86.1%)や、「ダイワ新興企業株ファンド」(+45.0%)などが上位に並んだ。同じ期間の日経平均株価の成績は+12.3%だったことを考えると、いかに優れた運用成績かがわかるだろう。
なかには、2020年だけにとどまらず、10年以上にわたってずっと好成績をキープしている日本株型の投資信託も。たとえば、前出の「DIAM新興市場日本株ファンド」は、この13年間で運用成績が22倍に! 長期成長が見込めるグローバル企業に投資する「コモンズ30ファンド」は、11年間で3.4倍になっている。
そこで今回は、長期的に好成績を誇る日本株型投資信託を運用してきたスゴ腕ファンドマネージャー4人(「ダイワ新興企業株ファンド」の椎名諒さん、「DIAM新興市場日本株ファンド」の岩谷渉平さん、「ミュータント」の北原淳平さん、「ザ・2020ビジョン」の井伊哲朗さん)に直撃し、好成績の秘訣や2021年の投資戦略などを聞いた!
プロは「コロナ・ショック」を投資の好機と捉えていた!
コロナ前後で銘柄を大幅に入れ替え、運用成績は右肩上がりに!
まずは、2020年の株式相場を振り返ってもらった。スゴ腕ファンドマネージャー4人に共通していたのは、日経平均株価が3割以上も暴落し、多くの投資家が慌てふためいた2020年3月のコロナ・ショックを、逆にチャンスに変えていたことだ。
たとえば、「ザ・2020ビジョン」の伊井さんは、新型コロナの感染が拡大し始めた2020年1月に、自動車業界をヒアリングして回ったという。新型コロナの発生地となった中国・武漢は、自動車産業の集積地だったからだ。この時点で、製造業の供給網が打撃を受け、経済への影響も大きくなると判断。株価が暴落する直前の2020年2月中旬には、現金の比率を16.6%にまで高め、暴落後から慎重に買い始めた。
「ダイワ新興企業株ファンド」の椎名さんも、コロナ・ショックを境に銘柄の3割程度を入れ替えた。新型コロナでマイナスの影響を受けそうな銘柄は売り、新たにコロナ禍で必要とされそうな「リモートワーク」や「オンライン診療」「オンライン教育」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」関連を組み入れたという。「DXについては以前から調べていたので、すぐに動けました」(椎名さん)。また、「ミュータント」の北原さんも、株価が下落したときに、それまではPERが高くて買いづらかったグロース株(成長株)を組み入れた。
【※関連記事はこちら!】
⇒「半導体材料」の関連銘柄を解説!成長が見込まれる「DX」や「5G」関連株の中でも業績好調な企業が多く、株価上昇に期待の「半導体材料」関連株に注目!
コロナ禍に陥る前から、”デジタル化の進展”は株式市場における一大テーマであり、当然ながらプロは入念な調査をして、買いのタイミングを伺っていたということだろう。大局的な視点と日頃の準備が、ショック時の適切かつ迅速な行動となり、好成績につながったと言えそうだ。
2021年の株式市場の2大テーマは「DX」と「新エネルギー」!
コロナ収束後に反転が期待できるのは「旅行」や「エンタメ」関連
続いては、4人に2021年の相場見通しについて聞いた。まず、伊井さんは「株価が上昇するいい1年になる」と予測する。というのも、世界中で金融緩和の状態が続きそうだからだ。「長年、株式マーケットにいますが、こんなに金融相場の条件が整うことは滅多にありません。これまでは日欧が緩和状態でも、米国は引き締めに動くなど、各国の政策には違いがありました」(伊井さん)。
現状は、コロナ禍のさなかで世界各国が金融緩和のアクセルを思いっきり踏み続けており、2021年も”カネ余り”状態は続きそうだ。ここにワクチンが普及して、景気や企業業績が上向けば、株式相場にはさらにプラス材料になる。このため、伊井さんは「2021年夏~秋まで強い株式相場が続く」と見ている。
一方、北原さんは「足元では中小型のグロース株を中心に割高になっています。どこかで調整・反転する局面があってもおかしくない」と警戒感を持つ。上昇基調を予想する伊井さんも「2021年後半になると、2022年に向けて金融引き締めが意識され始め、株式市場にはマイナスの影響が出そう」との見解を示した。
投資のメインテーマとなりそうなのは「DX」と「新エネルギー」関連だ。「DIAM新興市場日本株ファンド」の岩谷さんは「2020年は新型コロナ騒動でDXにニーズがあることが確認できました。新型コロナが収束しても、元の状態には戻りません。スマホでの決済や体調管理はこの先も根付いていくし、それに基づいた次のビジネスが出てくるでしょう」と話す。また、2020年後半は米国のバイデン新大統領が環境政策を重視していることから、新エネルギーの関連株が注目を浴びた。2021年もこの流れがさらに加速しそうだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒「水素」関連株の5銘柄を紹介! 燃料電池や水素発電に欠かせない「水素」は、菅首相が掲げる「温室効果ガスの排出量ゼロ」を後押しする注目の“国策テーマ”
もう一つ注目されるのが「Go To」関連。2020年は外出自粛の影響で、空運や陸運の関連株が大きく落ち込んだが、伊井さんや北原さんは反転を見込んで、運用する投資信託に組み入れている。岩谷さんも「ガマンしたぶん、国内旅行やエンタメを楽しむ機運が高まりそう」と分析。銘柄を選ぶ際は、こうしたプロの見解を参考にしてみよう!
【※関連記事はこちら!】
⇒「株価10倍株(テンバガー)」候補の2銘柄を紹介! 新型コロナ治療薬になり得る新薬を開発する「ステムリム」、不景気でも成長する「リスクモンスター」に注目!
国内で活躍する企業や海外に羽ばたく企業など注目株が目白押し!
ダイヤモンド・ザイ2021年3月号をチェック!
発売中のダイヤモンド・ザイ2021年3月号の大特集は「最強日本株【2021年版】」! 日本株市場には、コロナ禍で不透明な相場環境でも、注目すべき有望株がたくさんある。この大特集では「国内活躍株」「海外進出株」「5万円株」「株主優待株」「高配当株」「10倍株」という6つのジャンル別に、有望株を紹介! さらに、エコノミストやストラテジストによる「2021年の日経平均株価の予測」や「2021年の日本株攻略法」も取り上げているので、個人投資家なら必見だ!
ほかにも「スマホやパソコンでラクラク作成【確定申告】2021年3月提出分」「2021年【絶対定価で買わない!】宣言」「人気の毎月分配型投資信託100本の【分配金速報】」「葬儀のおかね・高くなるカラクリは?」「ビットコイン価格が3年ぶりに最高値更新!」など、注目の特集が満載!
さらに、別冊付録で「桐谷広人さん、はじめて【米国株】を買う」も付いてくる! 意外にも、これまで米国株に投資していなかった株主優待名人の桐谷さんが、ついに米国株デビュー! 実際に桐谷さんが買った銘柄や、初心者がぶつかりやすい米国株のQ&Aも紹介するので、2021年は桐谷さんと一緒に米国株を始めてみよう!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月2日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2567本 | 2567本 | 2424本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
||||
2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2554本 | 2554本 | 2367本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1839本 | 1839本 | 1760本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
||||
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1764本 | 1764本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |