株で資産1億円を達成した個人投資家・なのなのさんが実践している高配当株を狙った投資手法と、その投資手法を確立することができた「勝てる投資手法」の探し方を解説！
発売中のダイヤモンド・ザイ7月号の大特集は「11人の億り人に学ぶ！【1億円】までの株入門」！ この特集では、株の累積利益が46億円の個人投資家・テスタさんをはじめ、株で億単位の資産を築いた”億り人”11人のインタビューを掲載。彼らの投資スタイルや銘柄の選び方などを詳しく聞いているので、株式投資をしている人なら参考になるはずだ。
今回はこの特集から「高配当株を買って売るだけ」というシンプルな投資法で、資産1億円を達成した個人投資家・なのなのさんのインタビューを公開しよう！
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3つの手法を実験的に取り入れることで、
自分に合った投資スタイルを模索し、高配当株狙いに落ち着いた！
現在も会社員として働く兼業投資家のなのなのさんは、投資歴20年。今年になって念願の資産1億円を達成したが、その道のりは平坦ではなかった。
以下のグラフは、なのなのさんが億り人になるまでの道のりだ。着実に資産を増やしているように見えるが、それは毎月、余剰資金を投資資金として投入していたから。最初の6年間は、投資の成績自体は赤字だったという。
そこで、なのなのさんが自分に合った投資手法を見つけるために行ったのが、証券口座ごとに投資手法を変えて、成績を比較することだった。具体的には「①配当利回り4％以上の株を買う」「②掲示板など、他人から聞いた株を買う」「③10万円以下で買える株に分散投資する」という3つの手法を、それぞれ別の口座で試みて、どれくらい成績に差がつくかを調べてみたのだという。
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この実験の結果、「配当利回り4％以上の株」を買う手法がもっとも好成績で、自分の性分にも合っていると気が付いた。
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そこからは研究を重ねて、この手法をさらにブラッシュアップ。たどり着いたのが「配当利回り4％以上」に加えて「PER18倍以下」「3年間、増収増益（売上と利益が前年を上回っている）」などの条件に当てはまる銘柄を買う、という投資ルールだった。
「これらの条件に合致した銘柄は最終的に、決算短信や会社説明資料をチェックします。まず利回りが、記念配当などの一時的な要因によるものでないこと。同様に、増収増益の理由が特別利益による一時的な好決算ではないことも確認します」（なのなのさん）
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買いと売りのルールを設定したことで効率的に投資できるように！
今は相場のアノマリーを意識し、売買時期をコントロール
当初は買うときのルールしか設定していなかったなのなのさんだが、2015年からは売るときのルールも追加。それは「今の株価で配当利回りが2.5％を下回ったら売る」というものだ。また、配当利回りが2.5％以上でも、売上や利益が減ったり、減配が発表された場合は売る。売りのルールを決めたことで「保有銘柄の整理が進み、より効率化された」と、なのなのさんは話す。
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「パフォーマンスの良し悪しを検証し、改良を重ねた自信があります。まずは自分で定めたルールを信じることが大切です。失敗はつきものと割り切り、機械的に売買することが、堅実に資産を増やすコツです」（なのなのさん）
こうしたルールの下に売買し、現在は240銘柄ほど保有しているというなのなのさん。資産1億円を達成したいま、投資をするうえで気を付けていることとは？
「分散投資を心掛けています。まず、業種の分散。また、日本株以外への投資も始めました。Jリートを2017年から買い、米国株も2019年から保有比率を大幅に上げました」（なのなのさん）
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現在は、国内株37％、米国株30％、Jリート19％という資産構成だという。米国株とJリートに関しても、「高利回りを狙う」スタンスは崩していない。
「最近は『セルインメイ』（米国株式市場で生まれた相場格言。例年、株価は5月にもっとも高いことが多く、その後下落に転じる傾向があることから「5月に株を売れ」という意味）など、相場の大きなアノマリーを意識して、売買時期をコントロールしています。具体的には、5月と11月を境目に、売りを増やす時期、買いを増やす時期に分ける形です。キャッシュポジション（現金比率）は、買いの時期は7％前後ですが、売りの時期には保有銘柄を売却し、20％まで引き上げるようにしています」（なのなのさん）
ちなみに、億り人の多くは売買スタイルを確立した後、一気に資産を増やしており、なのなのさんも例外ではない。当座の目標・1億円はクリアしたが、さらに資産を大きく増やす可能性も高そうだ。
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長期投資向きの高配当株や、”億り人”の成功の秘訣を紹介！
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さらに、別冊付録で「株主優待名人・桐谷広人さん【米国の10倍株】に分散投資！」も付いてくる！ 10倍株の見極め方や、さまざまなタイプの10倍株をピックアップしているので、米国株に興味があるなら要チェック！
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