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ライトノベルで蓄積したIPを多数保有する「KADOKAWA」、
ドラえもんなどのアニメIPライセンスに強みを持つ「東宝」に注目！
ダイヤモンド・ザイ2022年1月号の巻頭特集は「米・中のIT大手企業が狙っている！【コンテンツ株】大研究」！ コロナ禍で自粛生活が続いた世界で、日本のゲーム・アニメ関連企業に追い風が吹いている。この特集では、海外からも熱視線を浴びる日本の「コンテンツ株」の魅力を解説。今回は、この特集から「アニメ」関連で特に注目度が高いコンテンツ株を2銘柄公開！
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ライトノベルで蓄積したIPを多数保有する「KADOKAWA」、
ドラえもんなどのアニメIPライセンスに強みを持つ「東宝」に注目！
近年、デジタル化の普及によって、IPビジネスが注目されている。IPとは、知的財産の考案者などに認められる使用権などの諸権利のこと。エンターテインメント業界では、知名度や過去の実績が顕著な作品タイトルやキャラクターなどを指してIPと呼んでいる。
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日本には、IPを生み出すのが得意な企業がたくさんある。具体的には、ゲーム、アニメ、音楽、グッズ関連企業などだが、ここではその中から、アニメ関連の注目企業を2つ紹介する。
まずは、ライトノベルで蓄積された膨大なIPを保有するKADOKAWA（9468）だ。
KADOKAWAは、大手出版社で唯一上場する企業だが、今や総合エンターテインメント企業となっている。KADOKAWAの強みは、IPを多数保有していることと、さまざまなメディア展開“メディアミックス”が成功していること。例えば出版事業は、アニメ化で作品の認知度を高めることにより成長中。さらに、アニメを含む映像事業は、ゲーム化などの許諾によるロイヤリティ収入が伸びている。たとえば、ライトノベルからアニメ化した「Re:ゼロから始める異世界生活」シリーズが成功例だ。
他社との連携にも注力し、2021年10月には中国の大手IT企業テンセントから300億円の出資を受けると発表した。グローバル展開の強化・加速が注目される。
続いて紹介するのは、テレビアニメのパッケージ販売などが好調の東宝（9602）だ。
東宝も「名探偵コナン」「ドラえもん」のほか、上半期の興行収入が33億円の「僕のヒーローアカデミア」など、アニメIPに強みを持つ企業だ。アニメIPは海外でも通用するため、中長期的に堅調な業績推移を見込める。2014年のスタジオジブリ解散以降、ファミリー向けアニメ映画の覇権争いが続くが、東宝は順調に興行収入を伸ばせている。
さらに、楽天証券経済研究所の今中能夫さんは、東宝が運営する「東宝演劇」に着目する。「超人気舞台『レ・ミゼラブル』などは、ほぼDVD化されていません。今後配信やパッケージ販売を行えば、売上に貢献するでしょう」と、ポテンシャルの高さを評価する。また、新宿東宝ビルなどを利用する不動産賃貸収入が業績を下支えしている点も魅力だ。
ここまでKADOKAWAと東宝を紹介してきたが、アニメで有力なIPを作り出したり、アニメのグッズ化などで利益を伸ばす企業はまだまだある。アニメ好きな人は、さまざまな関連株の業績や伸びしろをチェックしてみよう！
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