ふるさと納税に申し込む手段は複数用意されている自治体がほとんど。申し込み方から特産品の選び方、寄付金の振り込み方まですべて伝授します。
自己負担は2000円のままで寄附の上限は2倍に!
5つの自治体までの寄附なら確定申告も不要
「実質2000円の自己負担で、日本各地の特産品がもらえてオトク」と大人気のふるさと納税。この4月からさらにオトク&便利に。

1つめが、会社員など他に確定申告をする義務がなく、1年間の寄附先が5カ所以下という2つの条件を満たせば、来年3月の確定申告は不要になるのだ。ただし今年に限っては4月1日以降の寄附から適用で、それ以前にすでに寄附している人は、5カ所以下に抑えても確定申告が必要になる。つまり、これから初めてふるさと納税をしようと思っている人は、前述の条件を満たせば確定申告が不要なのだ。
また、実質2000円負担は変わらず寄附額の上限が2倍に拡大されるのも大きなメリット。例えば年収500万円の会社員で妻1人、小学生の子1人を扶養している場合、昨年までは寄附の上限が3万円だったのが今年から6万円になる。お礼の特産品は1万円の寄附からという自治体が多いことを考えると、昨年までは特産品は3つしかもらえなかったのが、6つもらえるということ。ちなみに2倍になるのは今年の1月1日~12月31日の1年間で、もうすでに始まっている。
さて、ここからはふるさと納税の手順、連絡を取るところから、申込み、そのあと受領証を受け取るまでのステップを説明しよう。
各ステップ、選べるやり方は複数ある。それぞれ、何が違うか、どんなメリットがあるかなど説明しているので、自分にとって便利だったりオトクだったりする方法を選ぼう。
【ステップ1:アクセス】
まずは連絡をとらなきゃ始まらない!寄附したい自治体にアクセスする
寄附したい自治体の目星がついたら、電話かホームページ(HP)で、詳しい情報を得よう。わからないことがあれば電話かメールで問い合わせればOK。快く教えてくれる。インターネットで検索するなら、キーワード「都道府県名+市区町村名+ふるさと納税」で。
【ステップ2:特産品選び】
Web限定のお礼品を用意する自治体も!お礼としてもらえる特産品を選ぶ
最近はグルメ誌のようなクオリティのカタログの自治体も出はじめ、眺めているだけでも楽しい紙のカタログを送ってくれる自治体もある。電話でも、HPからでも頼めば郵送してもらえる。ゆっくり検討したい人向け。カタログの有効期限に注意。一方でWeb限定のお礼品を用意する自治体も徐々に増えてきた。自治体のHP(ホームページ)で見るほうが情報は新しい。
【ステップ3:申し込み】
申込書に必要事項を記入して自治体に寄附を申し込む
ほしいお礼品が決まったら申し込み開始。自治体が指定する申し込み方法の中から選ぼう。
カタログなどをもらった場合は、その中に申込書が同封されているので、そちらに記入して郵送すればOK。郵送以外にも、ネットで申込フォームに直接入力、または申込書をダウンロードし必要事項を記入しメールに添付し送信できるケースもある。
【ステップ4:寄附の入金】
振り込みは指定口座への入金が最速!クレジットカードOKのケースも
納付書での振り込み、指定の金融機関の口座への振り込み、クレジットカード払いの3つがあり、3つすべての方法が用意されている自治体も、1つしかないところもあるが、複数から選べるなら、寄附を急ぐのかなどその時の事情に合わせて払い込み方を選ぼう。平日昼間に金融機関に行ける人は振込手数料がタダの納付書がオススメ。納付書は自治体から郵送される。指定口座への振り込みは、振込手数料は自分持ちだがネットバンキングでの振込も可。納付書の取り寄せも不要で寄附の完了まで最速。最後にクレジットカード払いは、ポイントが付くうえ手数料も不要だが入金に時間がかかり寄附日が2カ月先になることも。しかもネット申込のケース限定。
【ステップ5:特産品の受け取り』
自宅で受け取るなら手続きなし、自分以外の人に送れるケースも!
営利目的の通信販売とは違い、あくまで善意のお返し。受取日時の指定はまず受けてもらえない。ただ発送の目安は電話やHPでわかるので心配なら事前に調べよう。寄附した人の(住民票がある)自宅に送ってもらうのが基本。この場合、特に何もする必要はない。自宅以外や自分以外の人を、送り先として指定可能な自治体もあり、その場合は申込書にその旨の記載欄がある。
【ステップ6:受領証の受け取り】
確定申告に必要なので受領証は必ずキチンと保管すること!
お礼品に同梱(お礼の特産品と一緒に送られてくる)、お礼品とは別送(お礼の特産品とは別に受領証が送られてくる。寄附後1~2カ月という自治体が大半)、1年分をまとめて郵送(確定申告が始まる翌年の2月中旬までに、1年分の寄附の総額が記載された受領証が送られてくる)の3パターンがあり、寄附する自治体がどのタイプなのか知っておくのは重要。忘れずに受けとって、確定申告までなくさず大事に保管しよう。お礼品に同梱の場合は、お礼品が優待券や目録など書類の場合のみ同梱という自治体もある。お礼品とは別送というパターンが最も多い。
これで、ふるさと納税の手続きは終了。さっそくふるさと納税にチャレンジしてみてほしい。ところで、今発売中のダイヤモンド・ザイ5月号には、保存版の別冊付録「ふるさと納税の始め方&特産品の高還元率ランキング」がついている。新制度の内容はもちろんのこと、肉、フルーツ、米などのオススメの特産品がもらえる自治体まで完全網羅した1冊となっている。また、4月から新年度入りするとこで人気の特産品の受付再開や新しい特産品の追加についてもわかる範囲で掲載しているのでぜひチェックしてみてほしい。
【2023年6月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEXを |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! ◆「楽天カード」にメリット追加で還元率もアップ!さらに「楽天カード」と「楽天モバイル」の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる! |
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◆三井住友カード(NL) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、コンビニやマクドナルドを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! (※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗では「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可。) |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「コンビニ3社&マックで最大5%還元」の特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&コンビニ3社で最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないので、セキュリティも抜群! |
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◆Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード |
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1.875% (※1) |
4万9500円 | AMEX | - |
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【Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのおすすめポイント】 2022年2月24日に誕生した「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)」の後継カード。SPGアメックスと同じく、通常100円につき3ポイントが貯まり、「6万ポイント⇒2万5000マイル」の高い交換レート(=還元率1.875%!)でANAやJALなどの航空会社40社以上のマイルに移行可能! しかも、ポイントの有効期限は「最後にポイントが増減した日から2年間」なので“実質”無期限でマイルを貯められるのも大きなメリット。また、世界的ホテルグループ「マリオット・インターナショナル」との提携カードなので、カードを保有するだけで上級会員資格「ゴールドエリート」が手に入り、客室のアップグレードや14時までのレイトチェックアウトなどの特典が利用できる。さらに、年間150万円以上を利用したうえでカードを更新すると、シェラトンやウェスティンなどの同グループのホテルに2名まで無料で1泊できる「無料宿泊特典」(※2)がもらえるほか、年間400万円以上を利用するとワンランク上の会員資格「プラチナエリート」が手に入り、最大でスイートまでの客室アップグレード、朝食無料サービスなどの豪華特典が利用可能に! 家族カード1枚は年会費が無料(2枚目以降は年会費2万4750円・税込)になり、夫婦や家族でポイントが貯めやすくなっている。 (※1 6万ポイントを一度にマイルに移行した場合。1マイル=1.5円換算。※2 交換レートで5万ポイントまでのホテルに宿泊可能。追加で最大1万5000ポイントを支払って、6万5000ポイントまでのホテルに宿泊することも可能) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料の高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)通常還元率は1%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のAmazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「ポイントップ登録(無料)」をすれば「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~3.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率3%に大幅アップ! セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率3%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! (※ 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。) |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出! 全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(ニューカマー部門) ◆「セゾンパール・アメックス・カード Digital」は、QUICPayで3%還元と超お得! 最短5分で発行できる「SAISON CARD Digital」の申し込み方法も解説! |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 SBI証券での積立投資など、一部の支払いは集計の対象外。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗では「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カードが「1ポイント=1円」で請求額に充当できる「<新>キャッシュバック」を開始! 高還元な「プラチナプリファード」の魅力がますますアップ! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! (※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料) |
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