毎年、GWをはさんだ4~5月は3月決算企業の本決算に注目が集まる。こうしたときこそ、見落とされがちな“すでに第1四半期決算がすでに発表されており、中間決算の発表を待つ11月決算企業”に注目したい。そして、狙うべき株は第1四半期の決算が好調で中間決算で上方修正が発表されそうな株だ。今回は独立系の投資情報会社フィスコ(FISCO)のスマホの無料アプリでもさらにオススメ銘柄を公開するという連動企画でお届けしよう!
人の行く裏に道あり花の山を
今こそ実践し裏の決算株を買え!
上がる株を探す方法には多種多様なやり方があります。その中の1つとして、企業の業績の変化に注目し、上方修正を見越して上がる株を先回りして狙うというやり方があります。そして、ここで重要になるのが、どのタイミングでの上方修正を狙うのかという点です。
毎年5月は3月期決算企業の本決算の真っ直中。多くの個人投資家が、各企業の決算発表に注目していることと思います。ただし、この期末の決算(本決算)では前期の確定数字が公表され最終的に上方修正となることもありますが、実際には投資家の目はすでに新たな年度となる今期予想に移っています。
この今期予想も同じタイミングで発表されますが、新しい期の最初の予想であることから保守的な低めの数値となりやすい傾向にあります(企業側も下方修正をしたくないと考えるのも一因)。つまり、前期の業績は上方修正で着地したのに、新たな今期予想が保守的で予想に反して低いことから株価が伸び悩むというのは良くある話で、注意が必要です。
では、どのタイミングの上方修正を見越して買うのがいいのか。それは、すでに第1四半期で好調な決算が発表されており、中間決算で上方修正が発表されるのでは、というタイミング(第1四半期決算では上方修正が発表されていないのがベスト)。中間決算なら本決算のように次期の新たな業績予想を気にせず、上方修正が素直に好感されることが多いのです。
そして、今のタイミングとしては、まさにこれから中間期の決算発表を迎える11月決算企業に注目するのが正解です。人の行く裏に道あり花の山。多くの人が3月期決算企業の決算発表に注目しているうちに、こうした株を探すのが勝ち組投資家への近道なのです。
人気の高い高ROE株はすでに上昇、
今後はROEの改善期待株に注目!
また、2014年8月の経済産業省のレポート内の「グローバルな投資家との対話では8%を上回るROE(株主資本利益率:株主から集めたお金をどれだけ効率良く使って利益を稼いでいるかを見る指標)を最低ラインとし、より高い水準を目指すべき」との提言以降、話題になっているのがROEの高さに着目した銘柄選びです。ROEは高いほうがいいのですが、今では単純に高ROE株を買えばいいと言うわけではありません。
日本株の急激な上昇もあって、すでに高ROE株は買われてしまっているケースが少なくありません。そうなると、これからは高ROEになってしまった株を買うより、今後の改善が期待できるROEが10%以下の株に注目したほうが賢いでしょう。
こうしたことを踏まえ、今回は、11月決算、最低投資金額が20万円以下、第1四半期の経常利益の対通期予想進捗率が25%以上、ROEが10%以下の条件を満たす株の中から3銘柄をチョイスしました。
ところで、今発売中のダイヤモンド・ザイ7月号には、「下落に強い&上昇余力大の10万円株」が載っており、下落に強いしっかりとした理由を持つ、高配当株、株主優待株、業績好調株が満載です。そして5万円以下で買える株も13銘柄を掲載。このほかにも、「勝ち組のサラリーマン、退職者、主婦たちの株で億を作った必勝法」や「個人投資家大調査!儲けた人と損した人の分岐点」には、負けない投資、儲ける投資の秘訣が満載。このほかにも株主総会で桐谷さんが社長に吠えた密着ルポ、史上最高値を更新してきた米国株の買い方&始め方、株主総会の豪華おみやげベスト40など、株に関する記事が盛りだくさんなので、ぜひこちらも投資に役立ててください。
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