今回は、「住宅ローンに強い」ネット銀行を紹介していきたいと思います。ネット銀行にはそれぞれに特長がありますが、その中には「住宅ローン」に力を入れているネット銀行もいくつかあります。
それらの「住宅ローンに強い」ネット銀行は、住宅ローン金利を低水準にしたり、手数料を安くしたり、さまざまなキャンペーンを頻繁に実施していたりするので、これから住宅ローンを組む人や借り換えを検討している人は必見です。
ネット専業の銀行の場合には、通常の銀行とは違って、そもそも住宅ローンを取り扱っていないところもあるので、どのネット銀行でどんな住宅ローンを取り扱っているかも紹介していきましょう。
ネット銀行で住宅ローンを組むのは不安…?
一般の銀行とは異なるメリット・デメリットとは
最初に、基本的なことですが「ネット銀行で住宅ローンを組む」ことの是非について触れておきます。
ネット銀行の口座開設者が増えてきた今でも、「住宅ローンは普通の銀行で組んだ」という人が多いですよね。都銀などが不動産業者と提携している例もよく見かけるので、「選ぶ時間の余裕があまりなく、自然と住宅ローンを組む銀行が決まってしまった」という話もよく聞きます。また、「ネット銀行で住宅ローンを組むのは何となく不安」という意見も依然として根強いようです。
しかし、住宅ローンは借入額が多いため、金利差が小さくても最終的な住宅ローンの返済金額は大きく変わります。そのため、住宅ローンを組む際は毛嫌いせずに、ネット銀行も選択肢の一つに含めて、きちんと比較検討した上で、お金を借りる先を決めていただきたいと思います。
それでは、住宅ローンを組むにあたって、ネット銀行と店舗のある一般的な銀行はどう違うのでしょう?
まず、ネット銀行の住宅ローンの特長は以下のとおりです。
【ネット銀行の住宅ローンの特長】
◆店舗や通帳などがなく、固定費が抑えられていることから、
住宅ローン金利を低く設定できる。
◆繰り上げ返済の手数料が無料の場合が多い。
◆銀行の店舗に出向くことなく、自宅で手続きできる。
これらを見ていただければわかるように、住宅ローン金利を低水準で提供できるネット銀行を見逃すのはもったいないので、選択肢の一つとして検討したいところです。少しでも金利が低ければ、百万円単位で得する可能性があります。
それに、銀行の店舗に足を運ばなくても手続きできるのは便利です。一般的な銀行だと手続きは基本平日になってしまうため、不便かもしれません。しかも、揃えなければいけない書類が多いため、一度の来店では住まず、二度三度と出向かねばならなくなれば、多忙な人には大きな負担になるでしょう。
これに対し、ネット銀行で住宅ローンを組む場合は、基本的に来店の必要がありません。不明点などは電話で問い合わせできる場合もありますが、原則として対面でのやり取りは不要。ネット銀行は一般的な銀行と違って店舗がなく、行員も少ないので、すべての案件に対応する人手はそもそもないのです(ただし、ネット専業ではなく、少ないながらも店舗を構える“半ネット銀行”だと、対面で相談することもできます)。
逆に言うと、“相手の顔が見える”という安心感を重視する人は、一般的な銀行を選択するといいでしょう。例えば土地の権利関係が複雑な場合など、条件がやや難しい不動産を購入する場合にも、対面でじっくり相談ができる一般的な銀行のほうが、細やかな対応をしてくれるはずです。
また、ネット銀行はやや審査が厳しいこともあるようです。さらに、人気の物件を買おうとしていて、一刻も早く住宅ローンの審査を通したい人の場合、どうしても書類の郵送などに時間がかかるネット銀行よりも、一般的な銀行のほうが融通がきく可能性もあります。
金利の低さだけで判断しない! コスト面や
繰り上げ返済のしやすさも含め、総合的に判断しよう
以上を踏まえて「ネット銀行も選択肢の一つとしてしっかり検討したい」という方におすすめしたいのが、「住宅ローンに強い」ネット銀行です。
住宅ローンの良し悪しは、次の4つの条件で見極めることができます。
①低金利
②低コスト
③金利優遇の条件
④繰り上げ返済しやすい(繰り上げ返済の手数料が無料)
このうち、低金利が重要であることは言うまでもありません。
また、住宅ローンを組むときにはさまざまなコストがかかり、コストの合計金額は、買う物件の価格の3~10%ほどにもなります(中古住宅のほうがコストは高くなりがちです)。ただし、コストと一口に言っても、銀行によってコストの設定は一律ではありません。つまり、金利水準のみならず、コストもあわせて結局支払う金額がどう変わるかまで見て、銀行を選ぶ必要があるわけです。
続いて③の「金利優遇の条件」ですが、銀行によっては、一定の条件をクリアしないと、低金利を適用してくれないところがあります。条件はさまざまですが、ハードルが高い例は「その銀行に給与振込口座を作る」というもの。勤めている会社によっては、給与振込口座を変えづらい場合もあるでしょう。
また、住宅ローンは早く返せば返すほど支払う利息が少なくなるので、通常は繰り上げ返済をすることが望ましいです。が、銀行や条件によって、繰り上げ返済に手数料がかかるケースと手数料がかからないケースがあります。手数料無料なら、気軽に少額でも繰り上げ返済ができるので、手数料はかからないように意識しましょう。
そこで、ここからは、低金利・低コストで、金利優遇の条件がクリアしやすく、繰り上げ返済もしやすいネット銀行をピックアップし、詳しくご紹介していきたいと思います。
おすすめ銀行①「新生銀行」
対面相談も可能! 総コストの安さが最大の売り
まずは「新生銀行」です。「新生銀行」はネット銀行ではありません。ただ、メガバンクほどではないとはいえ、全国に店舗がありながらネットでの業務に力を入れており、ネットバンキングのサービスが非常に充実しているのが特徴。今回は、ネット銀行ではないものの取り上げてみました。
ですが、ネット専業の銀行と違って店舗がある分、専門スタッフに対面で相談できるというメリットもあります。ネット銀行と一般的な銀行の特性を併せ持つ、ハイブリッド型のような存在なのです。
新生銀行 | ||||
コンビニATM出金手数料(税抜) | 振込手数料(税抜) | |||
セブン- イレブン |
ローソン |
ファミリー マート (E-net) |
ミニストップ (イオン銀行) |
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24時間365日、何回でも無料 |
同行あて:無料 他行あて:月1~10回無料、 以降97~285円(※) |
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「新生銀行」の住宅ローンの最新の金利は以下のページでご確認ください。
※本当に得する住宅ローンは? 手数料や保険料などのコストも含めた「実質金利」で、住宅ローンを徹底比較!⇒【住宅ローンおすすめ比較】
ネット銀行の中には、金利が「新生銀行」よりももっと低水準のところもあります。ネット銀行と比較すると、やや高めと言ってもいいかもしれません。
続いて、主なコストは以下のとおりです。
◆住宅ローン保証料:0円
◆団体信用生命保険の保険料:0円
◆事務手数料(「安心パック」を含む):10万8000円(税込)
(※「安心パック」を利用しない場合は5万4000円)
◆繰り上げ返済手数料:0円
「新生銀行」の住宅ローンにかかるコストは、全体的に非常に安く抑えられています。そのため、住宅ローン金利がやや高めとしても、諸経費を含めたコストでは競争力があります。新規で住宅ローンを組むときも、他行の住宅ローンから借り換えするにも、このコストの安さは魅力的です。さらに、金利優遇を受けるための条件が特にないところもメリットです。
ところで、コストのところにある「安心パック」とは、住宅ローンにくっつけられる2つのオプションサービスのことです。
1つ目のサービスは、住宅ローンを返済している人が所定の要介護状態と認められると、介護保険金が出てローン返済に充当できる「安心保障付団信」です。2つ目のサービスは、家計に余裕があるときに繰り上げ返済をし、そこで短くなった返済期間の範囲内で、余裕がないときには元金据置返済として月々の返済額を減らせる「コントロール返済」です。
誰しも、失業や病気に見舞われるリスクはあります。そんなとき、月々の返済額を抑えられる「コントロール返済」があれば、いざというときに役立つかもしれません。
「安心保障付団信」の特徴は、“金利に上乗せして保険料を支払うタイプではない”という点です。借入当初の5万4000円の負担だけで済みます。これで返済期間中、要介護状態になるリスクに備えられます。もちろん、若くして要介護状態になる確率は低いですから、“安心料”と思える方のみ備えておくといいでしょう。
また、「安心パック」のほかに「安心Wパック」もあります。こちらは「安心保障付団信」と「コントロール返済」に加えて、いざというときの「病児保育サービス」と、「家事代行サービス」のクーポンが付いています(サービス提供会社が出張できる地域限定)。
「病児保育サービス」と「家事代行サービス」クーポンの枚数は住宅ローンの借入金額によって変わりますが、20~50枚もらえます。全部を「病児保育」に使うこともできますし、逆に全部を「家事代行」に使うこともできます。1回あたりの使用クーポン数は1~3枚なので、何度もサービスの恩恵を受けることが可能です。
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「安心Wパック」は、小さな子どもがいる共働き家庭には魅力的です。手数料は16万2000円(税込)と、通常の「安心パック」より高くなりますが、それでも普通に「病児保育サービス」や「家事代行サービス」を利用するより安上がりになる可能性が高ければ、大いに活用したいところです。
新生銀行 | ||||
コンビニATM出金手数料(税抜) | 振込手数料(税抜) | |||
セブン- イレブン |
ローソン |
ファミリー マート (E-net) |
ミニストップ (イオン銀行) |
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24時間365日、何回でも無料 |
同行あて:無料 他行あて:月1~10回無料、 以降97~285円(※) |
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【新生銀行のメリット】提携コンビニATMの出金手数料が、24時間365日、いつでも何回でも無料! 他行への振込手数料も最大で月10回まで無料(「新生プラチナ」の場合)と割安。短期間で利息がつく「2週間満期預金」で、すぐに使う予定のない普通預金のお金をかしこく運用できる。 ※「新生ステップアッププログラム」のステージによって、無料振り込みの回数および振込手数料は異なります。 |
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このように、ユニークなサービスを展開している「新生銀行」の住宅ローンですが、デメリットも確認しておきましょう。
新生銀行の住宅ローンのデメリット①
審査が厳しく、希望した満額が借りられないこともある
よく言われがちなのは、「審査が厳しい」という点。「新生銀行」に限らず、保証会社の保証がついていない住宅ローンの場合、コストは安い反面、比較的審査が厳しくなる傾向にあるようです。
では、「新生銀行」の借入条件はどうでしょうか?
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