世界投資へのパスポート

マクドナルドの決算は10月22日(木)に発表!
10月スタート「オールデイ・ブレックファスト」の
2つの懸念について会社側説明に注目する理由とは?

【第388回】 2015年10月19日公開(2022年3月29日更新)
広瀬 隆雄
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<今回のまとめ>
1.米国株式市場は続伸
2.ウォルマートが利益警告した
3.今週はマクドナルドの決算発表に注目
4.「オールデイ・ブレックファスト」がどれだけ成功しているかがカギ

先週の米国株式市場は続伸した

 先週の米国株式市場は続伸となりました。ダウ工業株価平均指数は+0.78%、S&P500指数は+0.9%、ナスダック総合指数は+1.15%でした。

ウォルマートが過去2カ月で2回目の利益警告
原因の大半は「最低賃金の引き上げ」と説明

 水曜日に世界最大の小売業者であるウォルマート(ティッカーシンボル:WMT)が過去2か月で2回目となる利益警告をしました。このためウォルマートは週間ベースで-11.7%下落しました。それにもかかわらず米国の株式市場がプラスで一週間を終えたのは、相場の地合いの強さを象徴していると思います。

 ウォルマートはアナリスト・ミーティングで「2017年度のEPSは-6%から-12%になる」とコメントしました。コンセンサス予想は+4.6%だったので、これは「寝耳に水」の発表でした。

 なおウォルマートは1月末が会計年度末なので2017年度は来年2月からスタートします。

 同社は今回のEPSガイダンス下方修正の原因の大半は最低賃金の引上げにあるとしています。

 ウォルマートは今年4月に最低賃金を9ドルに引上げ、さらに2016年2月からはそれを10ドルに引き上げる予定です。

 ウォルマートが賃上げをする理由は売り子の定着率が低いことによります。それは売り場のサービスの低下を招き、ウォルマートの店舗は商品が整頓されておらず、雑然とした印象を与え始めています。そういう批判に応えるため、同社は賃上げにより従業員の士気を高める方針を打ち出したのです。

10月22日に発表のマクドナルドの決算
コンセンサス超えなるかに注目

 さて今週ですが10月22日(木)寄り前に発表されるマクドナルド(ティッカーシンボル:MCD)の決算に注目が集まっています。

 コンセンサス予想はEPSが$1.28、売上高が64.1億ドルです。

 マクドナルドはこのところイメージの問題を抱えており業績も長く足踏みしてきました。しかし7月23日に発表された第2四半期決算ではEPS予想$1.23に対し$1.26、売上高予想64.5億ドルに対し65億ドルと、久しぶりに予想を上回る決算を発表できました。

 第2四半期の既存店売上比較は-0.7%と引き続き苦しかったですが、会社側は「第3四半期の既存店売上比較はプラスになる」とコメントしました。ちなみに第3四半期既存店売上比較のコンセンサスは+2.2%となっています。従って、今回の決算発表でこのコンセンサスを超えられるかに注目したいと思います。

朝食メニューを一日中提供する
「オールデイ・ブレックファスト」

 マクドナルドは10月6日から「オールデイ・ブレックファスト」という試みを始めています。これはエッグマフィンなどのブレックファストのメニューを終日注文できるというものです。この発表はマクドナルドの朝食のファンを歓喜させています。

 同社に必要だったのは基本に立ち返り、強い商品で勝負するということなので、その意味では消費者から根強い支持を受けているブレックファスト・メニューを終日展開するというのは正しい戦略です。

 ただ問題点が無いわけではありません。まずエッグマフィンなどのブレックファストのアイテムは、昼メニューより単価が安いため、顧客の注文がブレックファスト・メニューばかりに集中すると平均販売単価が下がるリスクがあります。

 また提供しなければいけない商品が増えたことで、キッチンが混乱するなどの懸念もあります。

 こうした懸念を、今週の決算カンファレンス・コールで同社がどのように説明するかが注目されるところです。

 マクドナルドの株価は過去4年間に渡って103.6ドルを上限とするボックス圏に閉じ込められてきました。しかし今回、それを上にブレイクアウトし、新波動に入っています。

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