IPO株の攻略&裏ワザ情報!

2016年にIPO(新規上場)が期待できる銘柄を予測!初値騰落率や上場後騰落率、勝率などを集計した「2015年 IPO投資ランキング」も発表!

2015年12月30日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2015年も残すところあと僅かとなったが、今年のIPO投資の結果はどうだっただろうか? 当選したIPO株が見事高騰した人もいれば、せっかく買えたIPO株があまり上がらなかった人、いくつもブックビルディングに参加したのにまったくIPO株が買えなかった人など、さまざまだろう。今回はフィスコの協力のもと、2015年のIPO市場を振り返り、初値騰落率ランキングや上場後騰落率ランキング、主幹事証券実施数ランキングなどを集計。さらに、2016年のIPO市場の状況やIPO期待銘柄の予想をまとめてみた。

■2017年に新規上場する最新のIPO銘柄はこちら!
 ⇒
IPOスケジュール一覧【2017年】

2015年に上場した全92銘柄のうち
82社の初値が公開価格を上回る結果に

 2015年の1年間に新規公開した銘柄は、合計で92社。「これは当初の予想よりも少なかった」と言うのは、フィスコのアナリスト・小林大純さんだ。

「年初の時点では、今年のIPOは100社を超えるとの見通しが多く聞かれましたが、下期になって減速した感があります。これは、2014年に上場したgumi(3903)が、上場直後に業績を大幅に下方修正したいわゆる『gumiショック』の影響が大きいです。東京証券取引所も『新規公開の品質向上に向けた対応』を証券会社や監査法人に求めました。そのため、アベノミクスによる株価上昇を受けて増加基調を強めていたIPO件数ですが、今年後半から、業績見通しに不透明感のある案件などではストップがかかるようになったようです」

 今年上場した92社のうち、公開価格に対して初値が上昇した銘柄数と下落した銘柄数をまとめたのが次の表だ。

■初値が上がった銘柄と下がった銘柄の比率(初値の公開価格に対する騰落率)
  銘柄数 比率
 初値が公開価格より高い
(初値騰落率がプラス)
82社 89.1%
 初値が公開価格と同じ
(初値騰落率が±0)
2社 2.2%
 初値が公開価格より安い
(初値騰落率がマイナス)
8社 8.7%

 

 これを見ると、IPO銘柄を公募で購入できた人は、上場初日の初値で売るだけで勝率は89%以上負けて損をする確率は9%以下しかなかったことがわかる。通常の株式投資では考えられない勝率の高さこそIPO投資の最大の魅力だが、それは今年も健在だったようだ。

 一方、初値と2015年12月25日の終値を比較して、値上がりした銘柄数と値下がりした銘柄数を集計したのが次の表だ。

■上場後に上がった銘柄と下がった銘柄の比率(2015年12月25日終値と初値を比較)
  銘柄数 比率
 上場後に初値より上昇 24社 26.1%
 上場後に初値より下落 68社 73.9%

 

 見ての通り、約4分の3の銘柄が、初値より値下がりしてしまった。上場後半年以上経過した銘柄と11月12月に上場したばかりの銘柄とを一概には比較できないが、この集計を見る限りでは、上場後に購入する「セカンダリー投資」が確率的にはかなり難しいということがわかるだろう。

初値が最も高騰した銘柄は公開価格の5倍以上に!

 次に、公開価格に対する初値騰落率が高かった銘柄トップ10をまとめてみた。

■2015年 IPO初値騰落率トップ10(初値の公開価格に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄
(コード)
業種 上場日 最新株価チャート
1位 +433.09%  ロゼッタ
(東M・6182)
 サービス業 11/19
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2位 +429.17%  アイリッジ
(東M・3917)
 情報・通信業  7/16
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3位 +401.72%  ネオジャパン
(東M・3921)
 情報・通信業 11/27
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4位 +350.00%  テラスカイ
(東M・3915)
 情報・通信業  4/30
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5位 +344.94%  スマートバリュー
(JQ・9417)
 情報・通信業  6/16
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6位 +332.00%  エムケイシステム
(JQ・3910)
 情報・通信業  3/17
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7位 +292.47%  あんしん保証
(東M・7183)
 その他金融業 11/19
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8位 +262.13%  アークン
(東M・3927)
 情報・通信業 12/18
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9位 +251.03%  アイビーシー
(東M・3920)
 情報・通信業  9/15
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10位 +246.15%  デジタル・インフォメーション
 ・テクノロジー(JQ・3916)
 情報・通信業  6/18
最新株価チャート(デジタル・インフォメーション・テクノロジーSBI証券サイトへ移動します)はこちら

 

 10位のデジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)でも+246.15%、上位3銘柄にいたってはすべて+400%以上、つまり購入価格の5倍以上に跳ね上がっている。

 例えば、アイリッジ(3917)の公開価格は1200円、単元株数は100株なので、最低購入価格は12万円。これを初値で売るだけで、51万5000円の利益を手にできた計算だ。アイリッジのIPOに当選した人は、大喜びしたことだろう。

 初値騰落率トップ10を見ると、情報・通信業の銘柄が多いことに気がつく。

情報・通信業、いわゆるIT系企業は、投資テーマにヒモ付けやすいのです。具体的には、アイリッジ(3917)はO2O(Online to Offline)関連、ネオジャパン(3921)テラスカイ(3915)はクラウド関連、スマートバリュー(9417)エムケイシステム(3910)はマイナンバー関連と見なされます。そのとき盛り上がっている投資テーマに沿っている銘柄は株価が上がりやすいのですが、システム関係の企業はそういうテーマに乗りやすいのですね」

 トップ10銘柄のもうひとつの共通点は、小型案件が多いということ。

「トップ10のうち、アイビーシー(3920)以外は公募・売出額が10億円未満の小型案件ばかり。そのアイビーシー(3920)も約12億円しかありません。公募・売出額が少ないほど需給がタイトになるので、ハマると高騰しやすくなります」

 また、11〜12月上場の銘柄がトップ10に4社入っているが、これは11月4日に上場した日本郵政3社の影響が大きかった、と小林さんは分析する。

「日本郵政3社の上場があったおかげで、これまでIPO投資に縁のなかった多くの人達が参加するようになりました。実際、日本郵政3社の上場を挟んで、ブックビルディングの申し込みが何割か増えたようです。ロゼッタ(6182)ネオジャパン(3921)あんしん保証(7183)などは、こうしたIPO人気の高まりも初値の押し上げ要因になったと言えるでしょう」

公募・売出額の大きい企業ほど初値が上がりにくい

 次は、公開価格に対する初値騰落率が低かった銘柄ワースト10だ。

■2015年 IPO初値騰落率ワースト10(初値の公開価格に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄(市場・コード) 業種 上場日 最新株価チャート
1位 -23.64%  RS Technologies
(東M・3445)
 金属製品  3/24
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2位 -14.50%  サンバイオ
(東M・4592)
 医薬品 4/8
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3位 -8.00%  グリーンペプタイド
(東M・4594)
 医薬品 10/22
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4位 -7.88%  メタップス
(東M・6172)
 サービス業  8/28
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5位 -7.32%  シーアールイー
(東2・3458)
 不動産業  4/21
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6位 -4.95%  ベルシステム24ホールディングス
(東1・6183)
 サービス業 11/20
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7位 -3.13%  デクセリアルズ
(東1・4980)
 化学  7/29
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8位 -2.40%  土木管理総合試験所
(東2・6171)
 サービス業  8/26
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9位 0.00%  ラクト・ジャパン
(東2・3139)
 卸売業  8/28
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9位 0.00%  Gunosy
(東M・6047)
 サービス業  4/28
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「まず言えるのは、初値騰落率トップ10とは逆に、公募・売出額が大きい銘柄が多いということ。公募・売出額が最も少ない土木管理総合試験所(6171)でも、16億円以上で、100億円以上の銘柄も4社あります。当然、公募・売出額が大きいほど需給がゆるく、初値が上がりにくい傾向にあります」

 もうひとつ言えるのは、業績の良くない銘柄が多いということ。

サンバイオ(4592)グリーンペプタイド(4594)はどちらもバイオ系ですが、研究開発が先行して足元は赤字です。メタップス(6172)も今期黒字予想ではあるものの、上場時の前期は赤字でした。RS Technologies(3445)は業績こそ悪くないのですが、2014年上場のジャパンディスプレイ(6740)が業績予想の下方修正を繰り返したため、当時は半導体関連のIPOが投資家に好まれませんでしたね」

 とは言え、騰落率がマイナスだったのは8社のみ。ワースト1のRS Technologies(3445)でも-23.64%と、トップ1であるロゼッタ(6182)の+433.09%と比較すると、はるかに小さなマイナスだ。やはり、IPO株の初値は、上がるときは大きく下がるときは小さい傾向にある、と言えるだろう。

初値で盛り上がらなかった地味な会社ほど
セカンダリーで上がりやすい

 初値騰落率の次は、セカンダリー投資に関係する上場後の騰落率だ。2015年12月25日終値の初値に対する騰落率を集計すると、トップ10とワースト10はそれぞれ次のようになった。

■2015年 IPO上場後騰落率トップ10
(2015年12月25日終値の初値に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄
(コード)
業種 上場日 最新株価チャート
1位 +131.84%  ブランジスタ
(東M・6176)
 サービス業 9/17
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2位 +127.77%  中村超硬
(東M・6166)
 機械 6/24
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3位 +120.16%  ベステラ
(東M・1433)
 建設業 9/2
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4位 +109.20%  ファーストコーポレーション
(東M・1430)
 建設業 3/24
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5位 +93.87%  ハウスドゥ
(東M・3457)
 不動産業 3/25
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6位 +85.49%  テラスカイ
(東M・3915)
 情報・通信業  4/30
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7位 +77.87%  アークン
(東M・3927)
 情報・通信業 12/18
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8位 +69.66%  ホクリヨウ
(東2・1384)
 水産・農林業 2/20
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9位 +50.50%  ジグソー
(東M・3914)
 情報・通信業 4/28
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10位 +32.87%  マイネット
 (東M・3928)
 情報・通信業 12/21
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■2015年 IPO上場後騰落率ワースト10
(2015年12月25日終値の初値に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄(市場・コード) 業種 上場日 最新株価チャート
1位 -83.28%  ALBERT
(東M・3906)
 情報・通信業 2/19
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2位 -71.52%  シリコンスタジオ
(東M・3907)
 情報・通信業 2/23
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3位 -67.12%  エコノス
(札ア・3136)
 小売業 6/24
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4位 -66.25%  リンクバル
(東M・6046)
 サービス業 4/28
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5位 -62.15%  sMedio
(東M・3913)
 情報・通信業 3/27
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6位 -60.30%  パルマ
(東M・3461)
 不動産業 8/11
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7位 -59.01%  Gunosy
(東M・6047)
 サービス業 4/28
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8位 -57.37%  プラッツ
(東M/福Q・7813)
 その他製品 3/26
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9位 -56.61%  スマートバリュー
(JQ・9417)
 情報・通信業 6/16
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9位 -56.25%  アイビーシー
(東M・3920)
 情報・通信業 9/15
アイビーシー最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら

「6月に上場した中村超硬(6166)は、半導体のシリコンを切断するダイヤモンドワイヤーを製造している企業で、非常に優れた製品をつくっています。上場時は目立たず初値騰落率もわずか+11.82%でしたが、その後の四半期業績がよかったこともあり、今年後半から株価は右肩上がりです」

 トップ3位のベステラ(1433)も非常に地味な会社だ。

ベステラ(1433)はプラント解体の会社で、上場した9月に中国懸念が出てきたこともあって初値は+25.00%止まりでした。しかしその後、国内の設備投資は堅調維持。設備投資をするには古い設備を廃棄しないといけないので、その需要を取り込んで業績を伸ばし、それが株価に反映されました」

 この2社のように、セカンダリーで盛り上がる会社の条件のひとつとして、地味でもいいので特定の分野に強みがあることが大切だと小林さんは言う。

「同業他社と代わりばえしない企業は上がってきません。逆に地味な企業でも『プラント解体では超一流』のように強みがある企業は、抑えておくと面白いかもしれませんね」

 また、初値の人気とセカンダリーの人気は一致しないという。

「初値が上がるかどうかは、需給面やIPO投資家が好みやすい傾向かどうかで決まり、事業の将来性や好不調はあまり影響しません。初値で2倍3倍に上がった銘柄は、さらに上値を取っていくのは難しいので、セカンダリーの値動きを考えるなら、むしろ初値で過熱しなかった銘柄のほうが妙味はありますね」

主幹事証券としてはSBI証券が健闘。
大手証券会社のグループ証券も狙い目

 IPO投資で重要となるのは、少しでも当たる確率の高い証券会社から申し込むこと。すべての証券会社に口座を開設し、片っ端からブックビルディングに申し込めば当選確率は上がるが、手間や資金のことを考えると現実的には難しい。やはり、自分が利用する証券会社を選択することが大切となる。

 IPOのときにもっとも割当株数が多く、当選確率が高くなるのが主幹事証券だ。そこで2015年に主幹事証券を務めた実績数で証券会社のランキングを作成した。

■2015年 IPO主幹事証券会社の実績ランキング
順位 主幹事証券
実績数
証券会社名 口座開設
1位 28社  野村證券
 
2位 24社  SMBC日興証券
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3位 16社  みずほ証券
 
4位 14社  大和証券
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5位 8社  SBI証券
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6位 7社  三菱UFJモルガン・スタンレー証券
 
7位 6社  岡三証券
 
8位 5社  東海東京証券
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9位 2社  SMBCフレンド証券
 
9位 2社  いちよし証券
 
 ※主幹事証券は、原則「新規上場概要」記載の「幹事取引参加者」の数を計測。日本郵政グループ3社は、目論見書記載の「国内売出しの主幹事会社」を主幹事証券と見なす。

 ランキングを見ると、やはり野村証券、大和証券SMBC日興證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン証券という、いわゆる5大証券会社が上位を占めているが、その中で意外に検討しているのがSBI証券だ。ネット証券の中では、唯一ランクインしている。

SBI証券は、引受体制を構築・強化するなどIPOの主幹事獲得に力を入れていると聞いています」

 また、主幹事こそ8社止まりだったが、SBI証券は幹事証券としても多くのIPO株を扱っている。

SBI証券は、大手証券会社としがらみのない独立系であることやインターネット投資家を多く抱えるという強みを活かして、多くのIPO銘柄に絡んでいるようです」

 これからIPO投資に力を入れるなら、SBI証券の口座は保有しておきたいところだ。さらに、SMBC日興證券にも注目したいと小林さんは言う。

SMBC日興證券はトップの野村證券に迫る案件数を獲得しています。今後も三井住友銀行との連携により主幹事案件数を伸ばしていく方針を示しており、動向が注目されます」

 さらに、主幹事の実績数が多い大手証券会社の系列証券会社も狙い目。三菱UFJ証券グループのカブドットコム証券や、岡三証券グループの岡三オンライン証券などがそれにあたる。主幹事証券は、割当のIPO株を自社だけではなくグループ証券会社に販売委託するケースも多いので、それだけ多くのIPO株が回ってくる可能性が高いのだ。

●カブドットコム証券
●岡三オンライン証券
(※クリックで公式サイトへ)

2016年の新規公開する企業は100社以上!
スパイバーが上場したら盛り上がることは必至

 最後に、2016年のIPO市場の状況について、小林さんの見通しを聞いてみた。

「証券会社の手持ちの案件数から考えると、来年は100件を超えそうです。ただ、大手証券会社は口を揃えて、小粒が多いと言っています。今年も日本郵政3社をのぞくと大型の上場はなく、比較的公募・売出額が多かったデクセリアルズ(4980)にしても860億円程度でした。来年もJR九州をのぞくと、それほど大型の案件はなさそうです」

 さらに、2016年に上場しそうな銘柄も予測してもらった。

「確度の高いものから言うと、まずAランクは2社。1社は、『アース ミュージック&エコロジー』などのブランドを展開し『第2のユニクロ』とも呼ばれるクロスカンパニー。もう1社は、改正JR会社法の設立により上場の見通しが立ったJR九州です」

 これら2社の上場は、かなり固いと言えるだろう。

「確度Bランクとして挙げられるのは、LINEコメダZMPの3社です。LINEは引き続き上場のタイミングを計っていると伝わっており一部で上場期待も根強いですが、今のところ具体的な話は聞こえてこず、ちょっと宙ぶらりんな印象ですね。コメダはコーヒー店のチェーン『コメダ珈琲店』を運営しており、ファンの方も多いと思います。ここも、2016年中の上場を計画しているようです。ZMPは、今話題の自動運転技術で注目を集めている企業で、ここも有力です」

 さらに、確度としては低いものの、もし上場が決まったら大きな話題を呼びそうな会社として、スパイバーの名前が挙がった。

「スパイバーは、人工の蜘蛛の糸の研究開発で話題になったバイオベンチャーで、サイバーダイン(7779)の再来とも言われています。サイバーダイン(7779)の上場は非常に話題となり、普段IPOに参加しない投資家さんも参加したため、公募・売出額が大きかったにもかかわらず初値が2.3倍に跳ね上がりました。スパイバーにも同様の期待ができそうです」

 2015年のIPO市場は、gumi(3903)の件で水を差された部分があったものの、その後の日本郵政3社の上場のおかげで非常に活気のある1年だったと言えるだろう。この勢いを保ったまま、2016年のIPO市場が今年以上に盛り上がることを期待したい。

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IPOスケジュール一覧【2017年】

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52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
※SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。
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10期減配なし/海外進出株/売上と利益が過去最高
・儲かる株の見つけ方[2]5大ランキング
今期会社予想で大幅増収の株/アナリストが強気な株/配当利回りが高い株
初心者必見の少額で買える株/理論株価よりも割安な株
・儲かる株の見つけ方[3]セクター別平均
配当利回りトップ3に建設が登場
2024年夏のイチオシ株
気になる人気株


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