まもなく夏のボーナスシーズンが到来。まとまったお金が家計に入るこのタイミングで、家電の買い替えを検討している人も多いのではないでしょうか。
「家電製品は壊れるまで使う」という人も少なくありませんが、その考え方だと損をしてしまいかねません。というのも、省エネ化の進んだ現代の家電は、ひと昔前と比較して使用電気量が段違いに少ないからです。当然、いつまでも古い家電を使っていると、省エネ化が進んだ最近の家電よりも電気代が余計にかかることになります。
古い家電を我慢して使い続けるより、思いきって省エネ性能が優れた家電に買い替えたほうが、電気代が下がる可能性は高く、トータルで見るとお得になるのです。
とはいえ、「なんとなく」で買ってしまうと、得をするつもりが損をしたと後悔することも。家電は一度買ったら数年単位、場合によっては10年を超えて使うものですし、価格も高額になりがちなので、絶対に失敗はしたくないもの。
そこで、今回は省エネ家電を上手に選ぶポイントや、お得な買い方について紹介します。
エアコン・冷蔵庫・洗濯機…“白物家電”は、
「最新機種」でも「型落ち品」でも省エネ性能に大差ナシ
省エネを意識するあまり、最新機種にこだわる人は多いですが、実はこれは誤りです。各メーカーがこぞって開発・研究を行った結果、近年のエアコンや冷蔵庫、洗濯機といったいわゆる“白物家電”の省エネ性能は、非常に高いレベルに達しており、最近は踊り場に入った印象があります。
つまり、「最新機種であればあるほど省エネ性能が優れている」というわけではないということ。高級な最新機種を選ばなくても、何シーズンか前に発売された「型落ち商品」で、十分に優れた省エネ性能を享受できるのです。
メーカーは、家電製品の販売期間をおおむね1年程度と想定しています。それを超えて型落ちすると、最終的な価格は発売当初の6割程度まで下落することも。であれば、少し前の型落ち商品を狙ったほうが、省エネ機能はそれほど変わらず、金額的には安い家電を手に入れることができるというわけです。
ただし、まだまだ技術革新が急激に進み続ける分野の家電は、毎年発表されるごとに新機能が追加されることもあるので、型落ち商品を狙うのがいいとは限りません。
たとえば、テレビは「スーパーハイビジョン」と呼ばれる高解像度技術が、「4K」から「8K」へと移りつつあるように、新技術が続々開発され、製品に反映されています。今後、省エネ機能もさらに進んでいく可能性があるので、テレビに関しては流れを注視したいところです。
買い替える前に「しんきゅうさん」でランニングコスト比較!
本当に省エネ性能がよく、お得な商品はどれなのかを確認しよう
かくいう私自身も、以前エアコンを買い替えるときに、「安いから」という理由で商品を選択したのですが、そのときの最新機種との電気代の差が、年間5000円以上になる(つまり、最新のエアコンのほうがお得になる)ことを知って、ショックを受けたこともありました。
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この失敗の原因は、本体価格の安さに目を向けるあまり、ランニングコストのチェックが甘くなったことにあります。本体を多少安く買えても、電気代が高くついて、トータルで損をするようでは意味がありません。
そこで、このような失敗をしないためにも利用したいのが、省エネ製品買換ナビゲーションサイトの「しんきゅうさん」です。
「しんきゅうさん」では、サイト上に今使っている商品と、買い替え予定の商品の情報を入力すると、年間消費電力量や電気代、CO2排出量などを比較できるので、購入前に試してみるといいでしょう。
消費電力の大きい「4大家電」を買うときには、
「5年間」のランニングコストで得か損かを判断!
さて、ひと口に「省エネ家電」と言っても、家電によって節約効果に差があり、「省エネ家電」を選ぶことで、特に節約効果が大きくなる家電が下の4種類です。
(1)冷蔵庫
(2)エアコン
(3)テレビ
(4)照明
この4種類の家電だけで、実に家庭の消費電力の6割を占めているという試算もあるので、これらは特に省エネ性能を気にして商品選びをすべきでしょう。なかでも冷蔵庫は、「中身を詰めすぎない」といった日々の省エネテクはあるものの、基本的に24時間つけっぱなしなので、基本性能でどれだけ省エネ効果が見込めるかにこだわりたいところ。
先日、実際に家電量販店に足を運んでチェックしてみたところ、容量400~450リットルの冷蔵庫で、省エネ性能が優れている機種は、15万円程度の価格帯から見つけられました。それに対し、省エネ性能がそれほどよくない格安の機種は、8万円台から売られていました。
省エネ性能がいい商品と悪い商品があったら、ランニングコストを抑えるためには前者がいいに決まっていますが、差額が7万円もあると、トータルでどちらが得なのかは判断しづらく、悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで、一つの目安にしたいのが、「2種の商品を比較したとき、5年間でランニングコストの節約分が商品の価格差を上回るかどうか」です。つまり、5年間で「省エネ機種の価格 <(格安機種の価格+省エネ機種で節約できた電気代)」になるのであれば、省エネ性能が優れた機種を買うのが合理的ということになります。
もちろん「わが家はボロボロになっても10年は使う」ということであれば、条件はより緩くなるでしょうが、いずれにしても、この「使い続けることで得になるか」という視点を持つと、目先のセール価格に惑われず、衝動買いして後悔する確率を下げることができます。
家電の価格が高騰しがちなボーナスシーズンは、
アウトレット店舗で型落ち商品などの「ワケアリ品」を狙え!
さて、省エネ家電の「選び方のコツ」をご説明したところで、次は「いかにお得に買うか」を考えていきましょう。よく知られているように、家電の価格は常に一定ではなく、時期によって「高い」「安い」の波があります。そもそもボーナスシーズンはかき入れ時で、値付けも強気になりますから、基本的には買いの好機とは言えません。
一般的には、大型冷蔵庫や洗濯機は8~9月ごろ、エアコンは秋口からといったように、安くなる時期を狙って買うのがおすすめです。
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とはいえ、家電が急に壊れてしまって、すぐに買わなければいけない場合もあるでしょう。そんな緊急時でもお得に買えるのが、家電量販店のアウトレット店です。
たとえば、ビックカメラやヨドバシカメラ、ヤマダ電機などにはアウトレット店があります。アウトレット店では、メーカー生産完了の型落ち品や店頭展示品、外装不良品(商品本体は新品)などの「ワケアリ品」が10%~50%もの割引価格で販売されているので、かなりお得なのです。
エアコン、洗濯機といった大型家電はもちろん、意外なところではスマートフォンなども安く売っています。格安スマホに乗り換え予定で、端末を安く買いたい人にはうってつけでしょう。
ただし、アウトレットは決まった製品が定期的に入荷するわけではなく、基本的には一期一会の早い者勝ち。値引き率の高い在庫処分品などは、あっという間に売り切れてしまうこともあります。あらかじめ予算を立てるなどの下準備をしっかりして、お目当ての品を即決でゲットできるようにしましょう。
家に2台以上の冷蔵庫がある家庭は要注意!
不要な家電の処分、長時間稼働の見直しが節約のカギ
最後に、家の中の家電のいくつかを省エネ家電に買い替えても、電気代を湯水のように消費する家電を置いている限り、電気代は劇的には安くならないことに注意してください。
たとえば、注意したいのは冷蔵庫。意外と冷蔵庫が複数ある家庭は多いものです。前述のとおり、冷蔵庫は24時間稼働しているため、電気代が高くつきます。誤解されがちですが、冷蔵庫は容量が小さくても、ファミリータイプの冷蔵庫と比較したときにそれほど大きくは消費電力が変わりません。それどころか型によってはファミリータイプの方が電力消費量が少ないことすら多いです。
そのため、「寝室に小型冷蔵庫を置いている」「もう使っていないのにワイン専用冷蔵庫がある」などの場合は、本当に必要なのかどうかを見直して、処分することも検討したほうがいいかもしれません。
また、ウォーターサーバーは電力消費量の高い家電の筆頭です。これからの時期に長時間稼働させがちな浴室乾燥機、除湿機なども要注意。これらの家電は利用時間を必要最低限にとどめ、節電意識を持ちながら利用することが、何より電気代のカットにつながることを覚えておいてください。
(取材・構成/麻宮しま)
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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