世界投資へのパスポート

ドル安と米中貿易戦争により「ベトナム株」に投資家
の注目が! 中国の代替としてベトナムが見直される
理由と、その成長に投資できるオススメETFを紹介!

2019年1月7日公開(2019年8月2日更新)
広瀬 隆雄
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

ひとり勝ちの様相を呈していたアメリカ経済だが
今後は景気後退が予想される

 先週、アップルの利益警告をきっかけにドルが急落する局面がありました。1月中旬から、米国では2018年第4四半期の決算発表シーズンに入ってゆきますが、アップル同様、これから悪い決算を発表する企業が相次ぐことが予想されます

 アメリカ経済は、2018年を通じて「ひとり勝ち」の様相を呈していましたが、ここへきてその相対的な優位は揺らいでおり、先週金曜日の非農業部門雇用者数の数字は強かったものの、全体的な流れとしては今後景気後退に向かって不安な展開が続くと予想されます。

 一方、米中貿易戦争のもうひとつの当事者である中国も経済の減速が著しいです。また中国で生産された商品がアメリカへ輸出される場合、それは関税の対象となるリスクが高まっていますので、世界のメーカーは中国からそれ以外の地域への生産拠点のリロケーションを考え始めています。

 このような状況は、投資先としてベトナム株が見直される好機だと思います。なぜなら、ドル安局面では新興国株式が選好される傾向がありますし、ベトナムは中国からのリロケーション先として好適だからです。

投資先として見直されるベトナムは、
GDPが順調に推移し、海外からの直接投資の流入も高水準

 ベトナムのVN指数は、2018年4月の高値1211.34から大きく調整し、現在880.90となっています。

 ベトナムに投資する方法として一番便利なのは、ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(ティッカーシンボル:VNM)を買うというやり方だと思います。このETFは、ニューヨークに上場されており、普通の米国株を買うのと同じ方法で購入することが出来ます。 組入れ上位のセクターは、不動産(28%)、消費安定(16.9%)、金融(15.6%)、消費循環(11.5%)などとなっています。

 ベトナム社会主義共和国は、人口9,466万人で都市部人口は全体の36%、農村人口が64%となっています。ちょうど。かつて中国が経験したのと同様、農村から都市部への人口の流入が経済成長を押し上げるという構造になっています。労働人口は若いです。

 国土の面積は約33万平方キロメートルで、ちょうど日本から九州を除いたくらいの広さです。人種的にはキン族が全体の9割を占めています。

 1986年に始まった市場経済への積極的な移行で、ベトナムは急速な成長を遂げています。1人当たりGDPは、下のチャートのように伸びています。

 またGDP成長率は、近年、安定して高水準を保っています。

 第4四半期のGDP成長率は7.31%でした。この経済成長は、所得の伸びに裏打ちされた消費主導型の経済成長と形容することができます。

 次にインフレ率ですが、こちらも安定的に推移しています。

 11月の消費者物価指数は2.98%でした。失業率は2.2%と極めて低いです。生産性は順調に向上しています。

 この他、金利ならびに為替の安定、国内での起業が盛んなこと、銀行のバランスシートが強固なこと、経常黒字がGDPの2.7%に達している事(2017年)、海外からの直接投資の流入が高水準であることなど、同国の経済を巡る条件は良好です。

ベトナムの課題は、金利政策の引き締めや
政府系企業と政府系商業銀行の改革

 ベトナムの課題としては、まず金利政策が緩すぎるので、もう少し引き締める必要があると思います。過度の信用成長も抑制する必要があります。

 さらに、外国からの資本流入が多額なので、それが激しく変動した場合、ショックに弱いです。外貨準備はやや不足していると言えます。

 政府系商業銀行(SOCBs)の資本再構成も急務です。また、ベトナムは昔から非効率で競争力の無い政府系企業がのさばり過ぎており、政府系企業(SOEs)の改革が望まれます。

 外国人株式保有制限の一層の緩和も必要です。また、同国のインフラストラクチャは弱いです。

【今週のまとめ】
安定的に成長を続けるベトナム市場に
世界中の投資家が注目している!

 ドル安局面では、世界の投資家は新興国株式に注目します。米中貿易戦争が中国経済に影を落とす中、中国に代わる加工輸出拠点としてベトナムが脚光を浴びています

 ベトナムの経済のファンダメンタルズは強く、近年は極めて安定的に成長してきました。強いて言えば、政府系企業や政府系商業銀行の改革を押し進めてゆく必要があります。

 ベトナムに投資するにはニューヨーク市場に上場されているヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(ティッカーシンボル:VNM)が便利だと思います。

■ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)チャート/週足・3年
ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)チャート/週足・3年ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)チャート/週足・3年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

【今週のピックアップ記事はこちら!】
桐谷さんが注目の「1月の株主優待株」を紹介! 配当+優待利回り4%超で、クーポン券がもらえる「クロスプラス」、魚沼産コシヒカリの「積水ハウス」に注目

iDeCoで「全額を定期預金」にするのは“あり”か? 超低金利の定期預金でも得られるメリットと注意点、金融機関の選び方や手数料を節約する裏技を紹介!

【2019年10月1日時点】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆サクソバンク証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
5900銘柄以上 約定代金の0.2%
※最低手数料5米ドル、上限手数料15米ドル
【サクソバンク証券のおすすめポイント】
米国株は、取扱数が約6000銘柄と圧倒的に多いうえに、売買手数料が0.2%と業界最低水準なのが魅力。さらに、イギリス株が約1000銘柄、ドイツ株が約600銘柄、フランス株が約800銘柄と、他社では扱いの少ない欧州株に強いのも大きな特長だ。さらにCFDを使うことで外国株の売りポジションを取れるのもサクソバンク証券ならではの強み。外国株式もCFDもひとつのトレードツールで一元管理できるのも便利だ。外国株投資に力を入れたい個人投資家であれば、口座を開いておきたい証券会社だろう。
【関連記事】
◆【サクソバンク証券おすすめのポイントは?】海外株式に強みをもつ証券会社。米国株の売買手数料が0.2%と業界最低水準!
【米国株投資おすすめ証券会社】サクソバンク証券の公式サイトはこちら
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3400銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【マネックス証券のおすすめポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3400銘柄以上! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。取引手数料もお得で、米国株なら最低手数料0ドルから購入可能。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税抜)だ最大3万円がキャッシュバックされる。また、米国ETFの中で「ゼロETF」対象銘柄は実質手数料無料(キャッシュバック)で取引ができる。しかもNISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株(海外ETF含む)の購入手数料も全額キャッシュバックされ、実質無料になるのもメリット!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2100銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【SBI証券のおすすめポイント】
2019年7月の値下げにより、米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能になった。あらかじめ設定した金額か株数(口数)で定期的に買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。 NISA口座なら、日本株の売買手数料だけでなく、海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料も無料に。また、米国株の情報入手には、各企業情報が1ページにまとまったレポート「One Pager」、米国株・米国ETFをテーマで検索できる「米国テーマ・キーワード検索サービス」、さらに銘柄検索やソートができる「米国株式決算スケジュールページ」が使いやすい。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
2000銘柄以上 約定代金の0.45%
最低手数料0米ドル、上限手数料20米ドル
【楽天証券おすすめポイント】
米国株だけではなく、中国(香港)やアセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の株もラインナップ。海外ETFの取り扱い数も、米国ETF約300本を含む、約360本と業界トップクラス! 2019年7月の値下げにより、米国株式の取引手数料は最低0米ドルからになった。米国株式の注文は、最大90日先まで指値注文が有効で、「約定通知メール」サービスとあわせて利用すると便利。NISA口座なら買付手数料が無料(売却時の手数料は必要)なのもメリットだ。また、取引から情報収集までできるトレードツールの元祖「マーケットスピード」が有名で、数多くのデイトレーダーも利用。ツール内では日経新聞の記事を無料で読むこともできる。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

ダイヤモンドZAi 2019年12月号
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード じぶん銀行住宅ローン SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

ずーっともらえる
株主優待
今から買って大丈夫?

12月号10月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

改悪・廃止を回避せよ!ずーっともらえる優待

ずーっともらえる株主優待
【スペシャル座談会】
投資歴20年超のツワモノ達が語りつくす
「株主優待のオモテとウラ」
【安心度をスコア化してランキング!】
・10年続く優待株ベスト50銘柄
【桐谷さん&優待の達人15人が推薦!】
ずっと持ちたい優待カタログ90銘柄

●ベストな買い時は?もう売るべき?
今から買って大丈夫?
タイプ1-価格が上がりすぎ!
オリエンタルランド、Jリート、金
タイプ2-価格が下がりすぎ!
ゆうちょ銀、東証マザーズ、串カツ田中
タイプ3-配当の利回り高すぎ!
JT、日産自動車、銀行株
タイプ4-赤丸急上昇の話題沸騰株!
Zホールディングス、ZOZO、楽天

残り2カ月!NISA売買戦略
・高配当株、安定成長株、10倍期待株

スペシャル対談
デヴィ夫人×本田健さん
逆境にめげずにチャンスを活かす!
「豊かな人生をつくるお金の使い方のヒント」

●自腹でガチンコ投資! AKB48「株」ガチバトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活
●株入門マンガ/恋する株式相場! 
●本誌崖っぷち部員の同時進行ドキュメント
定年退職までのロードマップ[番外編]

【別冊付録】
●FXで勝つための自動売買入門


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

【重要なお知らせ】
>>定期購読の価格改定について


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2019】 クレジットカードの専門家が選んだ 2019年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ)

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報