世界投資へのパスポート
2019年2月12日公開(2019年2月12日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

世界中の中央銀行から買いが集まるゴールド(金)に
注目! 「金価格連動型ETF」や「産金会社」など、
金価格上昇の恩恵を受けるおすすめETF・株も紹介!

世界の中央銀行によるゴールドの買付量が
アメリカが金本位制を離脱して以来、過去最大に!

 10日ほど前に発表された権威あるワールド・ゴールド・カウンシルの「ゴールドの需要トレンド」のレポートによれば、去年、世界の中央銀行は過去最高の651.5トンの金塊を購入したそうです。これは、1971年のいわゆる「ニクソン・ショック」でアメリカが金本位制を離脱して以来、過去最大の買付量でした。

ゴールドの需給の全体像は、
中央銀行が買い、ETFが売り向かう形に

 この651.5トンという買付け量は、どのくらいインパクトを持つのでしょうか?

 2018年の世界のゴールドの需要は4345.1トンでした。つまり、651.5トンという中央銀行による買付けは、その約15%に相当するわけです。また、2017年に比べると、2018年の中央銀行のゴールド買付け量は+276.7トンでした。

 一方、需要減少要因としては、ETF(上場型投信)が-137.5トンの売り越しでした。

 なお、ゴールドの需要のうち一番大きいのはジュエリー向けの需要(2200トン)ですが、これは2017年にくらべて殆ど変化はありませんでした。

 要約すれば、中央銀行が買い、それにETFが売り向かうという取組みになっているのです

 世界の中央銀行の中で積極的に金塊を買っているのはロシア(274.3トン)、トルコ(51.5トン)、カザフスタン(50.6トン)などでしたが、その他にも幅広い国々の中央銀行が買い手の側に回りました。

 金価格は、中央銀行が買い姿勢を強めると上昇し、中央銀行の買いが後退すると弱含むという相関性を見せています。このことは、「買いの本尊」としての中央銀行の存在が価格形成に重要な影響を及ぼしていることを示唆します。

 現在、それらの中央銀行の中でも最もアグレッシブにゴールドを買っているのは、ロシアです。ロシアの外貨準備の中でゴールドが占める割合は18.5%であり、これは米国(74.8%)やドイツ(70.1%)に比べると未だ増える余地があると言えそうです。ロシアのゴールド買付けの原資は、米国財務省証券です。つまり、トレジャリー・ボンド(米国債のうち償還期間が10年超のもの)を売却して、ゴールドに乗り換えているわけです。

FRBの利上げ減速やビットコインの低迷が
ゴールドにとって強気の材料に

 金価格の先行きに関しては、強気材料がいくつもあります。

■金(現物 1oz.あたり、単位:ドル)チャート/月足・10年
金(現物 1oz.あたり、単位:ドル)チャート/月足・10年金(現物 1oz.あたり、単位:ドル)チャート/月足・10年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

 まず、米国のFRB(連邦準備制度理事会)は当分利上げせず、辛抱強く景気の先行きを見守ると発表しました。一般に、利上げは金価格下落要因です。したがって、当分利上げがないということは、ゴールドが見直されるキッカケを提供すると思います。

 次に、中国や欧州の経済がここへきて鈍化していることが挙げられます。つまり、世界の中央銀行は、緩和的なスタンスを維持し続けなければいけないのです。これもゴールドには強気の材料です。

 去年は「ビットコインが人々の暮らしに定着するとゴールドは誰も見向きもしなくなる」ということが言われました。しかしその後、ビットコイン価格は低迷しており、価値の保存手段としてのゴールドが見直されつつあります。

 一方、冒頭で言及したように、未だ個人投資家はETFを通じて保有しているゴールドを処分中です。つまり、中央銀行による猛烈なゴールド買いの材料に、まだ大多数の投資家は気付いていないのです

手軽にゴールドに投資するには、
金ETFや産金会社の株がおすすめ!

 ゴールドに投資する一番簡単なやり方は、SPDRゴールドシェア(ティッカーシンボル:GLD)に投資することです。これは、金地金価格に連動するように設計されたETFです。ニューヨーク証券取引所に上場されており、米国株に買い注文を入れるのと全く同じ手法で購入することが出来ます。

■SPDRゴールドシェア(GLD)チャート/日足・6カ月
SPDRゴールドシェア(GLD)チャート/日足・6カ月SPDRゴールドシェア(GLD)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

 産金会社の株式を買う方法もあります。例えば、米国を代表する金鉱株、ニューモント・マイニング(ティッカーシンボル:NEM)は最近、ゴールドコープ(ティッカーシンボル:GG)と合併すると発表し、世界No.1の地位を固めました。

 ニューモント・マイニングは、米国のネバダ州、ペルー、アフリカなどに事業展開していますが、今回、一緒になるゴールドコープは、カナダ、メキシコ、アルゼンチンに金山を持っています。合併後の新会社の年間生産高は790万オンス、確認埋蔵量は1.21億オンスとなります。

■ニューモント・マイニング(NEM)チャート/日足・6カ月
ニューモント・マイニング(NEM)チャート/日足・6カ月ニューモント・マイニング(NEM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示
■ゴールドコープ(GG)チャート/日足・6カ月
ゴールドコープ(GG)チャート/日足・6カ月ゴールドコープ(GG)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

【今週のまとめ】
世界経済の先行きが不安視されている今こそ
投資先としてのゴールドに注目!

 10日ほど前に発表されたワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによると、去年、世界の中央銀行は過去最高のペースでゴールドを買い込みました。金価格は中央銀行が買うと上がり、売ると下がる傾向があります。FRBが当分利上げしないと発表したことも金価格支援材料です。

 最も簡単な投資方法としては、SPDRゴールドシェアが良いでしょう。世界最大の産金会社、ニューモント・マイニングに投資するという手もあります。

【※東証に上場している主な金ETFはこちら!】
⇒SPDRゴールド・シェア (1326)
⇒純金上場信託(現物国内保管型)「愛称:金の果実」(1540)

【※金投資の関連記事はこちら!】
⇒「金」投資のメリット・デメリットを紹介! 投資初心者が「金」投資を始めるなら「純金積立」「投資信託」「ETF」のどれが一番おすすめか?

【2019年2月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2019年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2019年の最強クレジットカード(全7部門)を公開! ダイナースクラブカード」の全15券種の  付帯特典を調査して“実力”を検証 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 じぶん銀行住宅ローンの金利が業界トップクラスの低金利!じぶん銀行住宅ローン https://diamond.jp/articles/-/120666?utm_source=z&utm_medium=rb&utm_campaign=id120666&utm_content=recCredit ANAアメックスならANAマイルが無期限で貯められて還元率アップ! じっくり貯めて長距離航空券との交換を目指せ! 株主優待名人・桐谷さんがおすすめする「株主優待」を大公開!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

2019年最強日本株
億り人の投資法
確定申告大特集

3月号1月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!お得な定期購読の詳細はコチラ!

 

【2019年 最強日本株6大番付 】

最強日本株」の選び方!
日経平均高安値の予測
高配当株 JT vs 三井住友FG
株主優待株 ヤマダ電機 vs フォーシーズHD
割安株 三井物産 vs 三菱ケミカルHD
10万円株 ソースネクスト vs ヤマシンフィルタ
大型株 NEC vs リクルート
中小型株 ワークマン vs MTG

億り人が語る2019年の勝ち戦略
2018年アノ相場勝てたワケ
2019年
勝ち戦略
億り人の投資法を大公開!

確定申告大特集
・給与などの所得や控除
ふるさと納税で寄附した人
投資信託得&損した人
投信分配金
配当を得た人
FX先物取引得&損した
医療費市販薬代がかかった人

●あと100万円をつくる節約&副業ワザ
●大型株&中小型株の最強日本株投信番付10

【別冊付録1】
・2019年に
NISAで勝つ8つのワザ

定期購読を申し込むと500円の図書カードをプレゼント!春のキャンペーン開催中!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 山本潤の超成長株投資の真髄で、成長株投資をはじめよう!(ザイ投資戦略メルマガ) 新築マンションランキング