IPO株の銘柄分析&予想

「リグア」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のヘルスケア、保険代理店サービス企業との比較や予想まで解説![2020年3月13日 情報更新]

2020年2月7日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 リグア
市場・コード/業種 東証マザーズ・7090/サービス業
上場日 3月13日
申込期間(BB期間) 2月27日~3月4日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券SBI証券DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1910円(-2.05%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

その他のIPO銘柄の情報はこちら!

リグアが3月13日にIPO(新規上場)!

「リグア」の公式サイトより

 リグアは、2020年2月7日、東京証券取引所に上場承認され、2020年3月13日にIPO(新規上場)することが決定した。

 リグアは2004年10月1日に設立された。「健康寿命を延ばし、生きることを楽しむ社会へ」というグループビジョンを掲げ、接骨院などのヘルスケア産業の経営・運営を支援している。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

リグアのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 2月26日
ブックビルディング(抽選申込)期間 2月27日~3月4日
公開価格決定 3月5日
購入申込期間 3月6日~3月11日
払込日 3月12日
上場日 3月13日

リグアのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2020年2月28日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短3日で取引可能]
93.9
公式サイトはこちら!
SBI証券
[最短翌日に取引可能]
5.2
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
エース証券 0.9  

リグアのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1850
仮条件
[予想PER(※2)
1850~1950
19.2倍~20.2倍]
公募価格 1950円
初値 1910円
初値騰落率 -2.05%
予想トレーディングレンジ(※3) 2000円~4000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2020年2月21日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 19.6倍
メディアスHD<3154> 20.1倍(連)
シップHD<3360> 18.6倍(連)
ソラスト<6197> 20.2倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は妥当と判断できる。

リグアの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 128万6900株(予定)
公開株式数 公募27万5000株  売出2万5000株
(オーバーアロットメントによる売出4万5000株)
想定公開規模(※1) 6.4億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

リグアは接骨院支援のマザーズIPO

 接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業、保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業を展開する。接骨院ソリューション事業では、接骨院向け患者情報管理システム「Ligoo POS & CRM」やレセプト計算システム「レセONE」といったソフトウェアに加え、機材・消耗品、教育研修コンサルティング等を提供している。

 公開規模がマザーズ上場案件としても小さい。ただ、ベンチャーキャピタル保有株が一定程度あり、見た目ほど需給良好とは言えない面もある。また、接骨院の経営支援ニーズは高まっているようだが、アトラ<6029>の業績・株価動向を見ると、接骨院関連ビジネスへの期待が高まるかは見通しづらい。

 公開規模については6億円強となる見込み。3/13はほかに2社が新規上場するため、初値買いの分散を想定する必要がある。

◆「リグア」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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リグアの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常損益
(伸び率)
純損益
(伸び率)
2016/3 599
(―)
▲ 57
(―)
▲ 58
(―)
2017/3 934
(55.8%)
54
(―)
35
(―)
2018/3 1,169
(25.2%)
151
(179.9%)
64
(78.6%)
2019/3 1,209
(3.4%)
40
(-73.2%)
16
(-74.3%)
2020/3予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2018/3 1,470
(―)
161
(―)
73
(―)
2019/3 1,809
(23.0%)
64
(-59.9%)
35
(-51.7%)
2020/3予 2,101
(16.1%)
189
(191.8%)
124
(248.3%)
2019/12 3Q 1,527
(―)
125
(―)
83
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:96.36円/0.00円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

リグアの業績コメント

 2020年3月期の業績は、売上高が前期比16.1%増の21.0億円、経常利益が同191.8%増の1.8億円と増収増益の見通しとなっている。

 同社グループが主要市場とする接骨院業界においては、接骨院数の増加に伴う他院との差別化、柔道整復療養費の減少に伴う経営の悪化、新規出店に伴う資金及び人員(有資格者)の確保、人員の増加に伴う教育制度の構築、接骨院オーナーの老後資金の確保等、様々な問題や課題が発生している。

 このような状況のなか、同社グループの接骨院ソリューション事業では、接骨院に対して経営・運営における様々な問題(売上の減少、資金難、経営戦略不足、教育制度の未整備等)に対するソリューションの提供を行っており、業績は堅調に推移している。また、金融サービス事業では、保険代理店やIFA(金融商品仲介業)を中心に事業を展開している。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高15.2億円で72.6%、経常利益1.2億円で66.1%となっている。

リグアの詳細情報

■基本情報
所在地 大阪市中央区淡路町二丁目6番6号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 川瀬 紀彦(昭和51年5月6日生)
設立 平成16年10月1日
資本金 1億6460万円(令和2年2月7日現在)
従業員数 新規上場会社63人 連結会社93人(令和1年12月31日現在)
事業内容 接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業、保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業
■売上高構成比率(2019/3期 実績)
品目 金額 比率
接骨院ソリューション事業 1,235,101 千円 68.3%
金融サービス事業 574,527 千円 31.7%
合計 1,809,628 千円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 川瀬 紀彦 52万8200株 52.20%
2 K&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合 8万7000株 8.60%
3 藤原 俊也 6万8100株 6.73%
4 石本 導彦 6万2400株 6.17%
5 K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合 3万9000株 3.85
6 みずほ成長支援投資事業有限責任組合 3万7500株 3.71%
6 日本アジア投資株式会社 3万7500株 3.71%
8 藤本 幸弘 3万株 2.96%
9 城守 和幸 2万2500株 2.22%
10 粂野 聡史 1万8000株 1.78%
合計   93万200株 91.93%
■その他情報
手取金の使途 (1)設備資金、(2)運転資金、残額を長期借入金返済の一部として充当する予定
関係会社 株式会社FPデザイン (連結子会社) 金融サービス事業
株式会社ヘルスケア・フィット (連結子会社) 接骨院ソリューション事業
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2016年5月2日
割当先 株式会社ウィルグループ
発行価格 1,333円 ※株式分割を考慮済み
◆「リグア」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
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リグアの銘柄紹介

 同社グループは、同社及び連結子会社2社((株)FPデザイン及び(株)ヘルスケア・フィット)の計3社により構成されており、接骨院などのヘルスケア産業の経営・運営を支援することで、人々の健康意識を高め、健康で豊かな暮らしができる社会の実現を目指している。

A:接骨院ソリューション事業(同社、ヘルスケア・フィット)

i.ソフトウェア(同社)

(1)Ligoo POS & CRM
 Ligoo POS & CRM(CRM)は、接骨院向け患者情報管理システムである。接骨院は、日々の施術内容をCRMに入力することで、CRMの分析機能により自院の課題を分析することができる。同社では、この集計データを指標として用いたコンサルティングを提供している。

(2)レセONE
 レセONEは、健康保険組合等の保険者に対して、療養費支給申請書(レセプト)を提出する際に使用するレセプト計算システムである。接骨院で行われている柔道整復術は、医療保険制度の適用対象となっている。

ii.機材・消耗品(同社)

(1)EMS-indepth-
 EMS-indepth-(EMS)は、外部から身体に電気刺激を与えることにより、筋肉を運動させる電気的筋肉刺激装置である。

(2)トムソンベッド
 トムソンベッドは、骨盤や背骨の歪みが原因となる痛みへの対処法とした油圧電動式の施術台(一般医療機器)であり、施術者と利用者の両方に負担が少なく、施術時間も短縮できるという特徴がある。同社では、接骨院における自費施術メニューを補助する医療機器として、トムソンベッドを販売している。

(3)Inject Energy
 Inject Energyは、150Vを超える高電圧を用いて身体の深部を刺激することで、疼痛の軽減や筋肉の萎縮の改善等に用いられる低周波治療器(特定保守管理医療機器)である。同社では、接骨院における自費施術での急性疾患改善メニューとして、Inject Energyを販売している。

(4)各種教材
 同社では、経営・運営・教育・組織等の各分野における同社のコンサルティングノウハウを集約した教材や施術方法等の技術用DVD等を販売している。

(5)その他
 同社では、接骨院向けECサイトである「LiGUA Market」等にて、接骨院で使用する消耗品等を販売している。また、接骨院における自費施術メニューの充実化を図るため、EMS、トムソンベッド、Inject Energy以外の機材も販売している。

iii.教育研修コンサルティング(同社)

(1)各種コンサルティング
 年単位など一定の契約期間を基本とした継続型のコンサルティングである。

(2)GRAND SLAM
 GRAND SLAMは、接骨院の幹部または幹部候補者等のカテゴリ別で行う集合型の研修プログラムである

(3)その他
 同社では、人材紹介サービスとして、柔道整復師等を主に接骨院に紹介する有料職業紹介「ジョブトス」等を行っている。

iv.請求代行(ヘルスケア・フィット)

 接骨院等における事務負担の軽減を目的とした療養費請求代行サービスを行っている。また、資金の早期支払を希望する接骨院に対しては、提携会社による療養費早期支払サービスを提供している。

B:金融サービス事業(FPデザイン)

i.保険代理店

 FPデザインは、生命保険会社20社、及び損害保険会社5社(2019年12月末)と業務委託契約を締結し、保険代理店として各種保険の募集を行っている。

ii.IFA(金融商品仲介業)

 FPデザインは、金融商品取引業者(証券会社)3社(2019年12月末)と業務委託契約を締結し、IFAとして金融商品の提案及び仲介を行っている。

リグアの投資のポイント

 公開規模がマザーズ上場案件としても小さい。昨年、公開規模10億円未満のマザーズIPOは18社あり、公開価格に対する初値騰落率は+157.1%に上る。ただ、同社はベンチャーキャピタル保有株が一定程度あるほか、3社同日上場となるため、見た目の公開規模の小ささほど需給良好とは言えない面もある。ベンチャーキャピタル保有株は公開価格の1.5倍以上などの条件でロックアップが解除されるため、この水準が1つのメドとして意識される可能性がある。

 また、接骨院関連ビジネスを手掛ける企業としてはアトラ<6029>が連想されそうだ。接骨院数の増加等で経営支援ニーズは高まっているようだが、アトラの業績・株価動向を見ると、事業内容への期待が高まるかは見通しづらい。

 同社グループは、接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業(前期実績で売上高の68.3%)、保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業(同31.7%)を展開している。接骨院ソリューション事業で手掛けるソフトウェアとして、接骨院向け患者情報管理システム「Ligoo POS & CRM」(CRM)がある。

 接骨院は、日々の施術内容をCRMに入力することで、CRMの分析機能により自院の課題を分析することができる。また、複数の接骨院を展開するグループ院においては、本部がグループ全体の運営状況をリアルタイムで把握することができる。

 導入院数は昨年12月末で1,244。レセプト計算システム「レセONE」は、健康保険組合等の保険者に対し、療養費支給申請書を提出する際に使用する。導入院数は250院。電気的筋肉刺激装置(EMS)などの機材・消耗品の販売、教育研修コンサルティング等も行っている。

 業績面について、2020年3月期は売上高が前期比16.1%増の21.0億円、経常利益が同191.8%増の1.8億円と増収増益の見通しとなっている。接骨院ソリューション事業では、自費施術メニューの強化や組織力の強化等を図る接骨院からの需要の増加に伴い、機材・消耗品の売上高が同49.9%増の7.8億円となる。請求代行売上高も同144.5%増の2.1億円と急伸する見込み。前期に利益水準が一時落ち込んでいるが、営業体制の整備や管理体制の強化を目的として先行投資を行ったため。

 想定仮条件水準の今期予想PERは18~20倍程度となる。類似企業としては医療向けサービス会社や医療機器卸を挙げたが、これらとおおむね同水準である。アトラは業績回復の途上にあるため、比較対象としにくい。

 公開規模については6億円強となる見込み。ベンチャーキャピタル保有株は21万6000株(上場時発行済株数の16.8%)あり、上場日後90日経過または公開価格の1.5倍以上でロックアップが解除される。また、3/13は木村工機<6231>フォースタートアップス<7089>が同時上場するため、初値買いの分散も想定する必要がある。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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