シェールガスの採掘には日本企業の高い技術が使われる
最後に、シェールガス関連で投資対象として有望な国内企業をピックアップしておきたい。投資情報会社フィスコの田代昌之・情報配信部アナリストは、シェールガス関連銘柄は大きく分けて、「採掘に必要な機械設備を提供する銘柄」「権益を持つ銘柄」「LNG関連銘柄」の3つのテーマに分けられると言う。
まず部材だが、実はシェールガスの採掘では、日本企業の技術が随所に使われている。田代さんは品質の高いシームレスパイプを提供する住友金属工業(%%%5405%%%)や、タービンで世界トップクラスのシェアを持つ三菱重工業(%%%8051%%%)など5銘柄をピックアップ(青い表の銘柄)。なかでも、新東工業(%%%6339%%%)のコーティング技術は、はシェールガス採掘に欠かせないという。

「新東工業では、頁岩(シェール)層の割れ目をつぶさないようにしてガスを集めるコーティング技術が、北米のシェールガス採掘に使われるようになり、売上げが着実に増えています。この8月の第1四半期決算では中国の景気減速が影響して大幅減益となりましたが、北米事業での巻き返しが期待できるのではないでしょうか」(田代さん)
シェールガスの権益を握る商社にも注目
シェールガス開発は当初、米国の中堅・ベンチャー企業がリードしてきたが、その埋蔵量の大きさに2008年以降、米大手石油会社も続々と参入し始めている。
日本企業もシェールガスの権益獲得に積極的だ。田代さんが注目する権益を持つ企業は、原油・天然ガス開発2社と、総合商社6社(赤い表の銘柄)。国際石油開発帝石(%%%1605%%%)が米国で権益を持つほか、石油資源開発(%%%1662%%%)はカナダでシェールガス開発生産プロジェクトを手がける。一方、各商社も2010年頃から権益獲得を進めてきた。

「日本は自国に資源がないので、昔から商社には海外で資源を確保しなければならないという強い使命感があります。なかでもシェールガスに力を注いでいるのは三井物産と三菱商事は、多額の経営資源をシェールガス事業に投資している模様です。また輸出については、今のところ住友商事(%%%8053%%%)が最も早く、2017年にも開始する予定と発表しています」(田代さん)



